みなさんどーもこんにちは!さかごらぼの玉井です。以前にInstagram(さかごらぼ)でこんな質問をいただきました。
今回の記事の根拠には世界中で発表されている論文があります。逆子には科学的根拠がないとされていますが、発表されている研究や論文はたくさんあります。Google scalarで「breech(逆子)」と検索すると約10万件もヒットします。それにプラス僕が逆子治療をした約200例のデータを基にお伝えしていきます。
みんなが知ってる有名な逆子のツボ【2つ】
逆子のツボと言われる代表的なツボは【至陰】【三陰交】の2つです。
逆子のツボでお伝えする内容
これから2つのツボについて詳しくお伝えしていきます。お伝えする内容は2つです。
①ツボの場所
②なぜそのツボが逆子に効くのか
逆子のツボ『至陰』
逆子のツボ至陰の場所
ツボの場所は足の小指の爪、外側の根本です。
なぜ至陰が逆子に効くのか
至陰が逆子に効く理由は、子宮に影響があるからです。ある研究で“至陰を温めたら、子宮と臍帯の血流が増加した。”という結果があります。子宮は平滑筋という、内臓と同じ筋肉でできています。なので、血流が良くなれば筋肉が柔らかくなると考えられます。
逆子にエビデンスがない理由
至陰の研究は世界中で行われています。
▶︎オーストラリアの至陰の研究の結論を要約すると、「至陰にお灸をすることで帝王切開の可能性が減る。お灸と鍼を組み合わせるとより効く。けど、まだまだ研究が必要。」のように書いてあります。
▶︎オランダの研究の至陰の研究を要約すると、「至陰が鍼をすることで逆子に効果的である。だけど、まだまだ研究が足りていない。」のように書いてあります。
他にも色々な国で行われています。ですが、どの国のどの研究でも同じような結果になります。このように研究が足りていないために、逆子についてはまだわからないことが多いということです。わからないことが多いですが、【至陰は逆子に効果的。】ということは世界中の研究者が証明しています。
お灸をするならどれくらいやればいいのか
と気になる妊婦さんもいると思います。
研究によって刺激量(時間/熱さ)は違います。
ですが、お灸は熱ければ効きます。
お灸の効果はこちらを参照してください。
「あちっ」「ちくっ」と感じたら終わっていいと思います。
そのように感じれば、必ず効きます。
三陰交
①ツボの場所
内くるぶしから、指4本分上です。
②なぜそのツボが逆子に効くのか
三陰交も至陰と同じように子宮に影響があるからです。
“三陰交を温めたら、子宮の収縮の回数と収縮力が増加した。”という研究があります。
子宮が収縮するようになれば血流が良くなり、胎児が回りやすくなります。
三陰交についての研究は、検索の仕方が悪いせいか論文が見当たりませんでした。
また見つけたらお伝えします。
他にも逆子のツボはある!
至陰と三陰交が有名な逆子のツボになりますが、実は他にもツボがあります。
それも紹介していきます。
もっと教えて!逆子に効くツボ【4つ】
先ほどのものは有名で、誰でも「逆子といえばここ!」と連想するようなツボでした。
次はそうではないマイナーなツボを3つお伝えします。
①足三里
②中脘
③仙骨
④人迎
①足三里
①ツボの場所
足の膝の下のくぼみから、指4本分下です。
②なぜそのツボが逆子に効くのか
このツボは自律神経に影響があるからです。
足三里は胃のツボとして有名です。
胃腸炎の治療などにも使われます。
足三里を刺激することで、自律神経が刺激され母体がリラックスすることが科学で証明されています。
筑波技術短期大学・人間総合科学大学の研究
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsam1981/50/4/50_4_647/_pdf/-char/ja
中国での足三里と自律神経の研究
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/jgh.12995
母体がリラックスすれば胎動が増えて、逆子は治りやすくなります。
自律神経と逆子の関係はこちら
②中脘
①ツボの場所
あばらの真ん中(胸骨の下)とおへその中央です。
②なぜそのツボが逆子に効くのか
中脘も足三里と同じで、胃に影響があるからです。
自律神経反射というものがあります。
簡単に言うと、体表と内臓は神経を介して繋がっていて、体表を刺激することで内臓を刺激することができます。
多くのツボはこの自律神経反射を利用して効果を出しています。
現代ではツボは科学で証明されているのです。
ここは温めるとすごく良いです。
詳しくはこちらを見てみてください。
▶︎温める場所について
“自宅で簡単にできる”逆子を治すために温める場所【4選】
▶︎お腹(上腹部)だけじゃなく、下腹部も効きます。
【お腹だけじゃない!】逆子は下腹部を温めると治りやすい?
④人迎
①ツボの場所
胸鎖乳突筋の上、ちょうど真ん中です。
*オレンジの点の間の、赤い点です。
②なぜそのツボが逆子に効くのか
ここを刺激することで自律神経を刺激することができるからです。
アメリカのオハイオ大学の研究
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsam1955/27/1/27_1_141/_pdf/-char/ja
番外編(仙骨)
①ツボの場所
ツボの場所は特になく、仙骨を刺激と効きます。
②なぜそのツボが逆子に効くのか
仙骨を刺激することで、副交感神経の刺激と、骨盤内に影響があるからです。
仙骨周りは副交感神経叢があります。
なので、仙骨を刺激すれば副交感神経を刺激してリラックス効果があります。
リラックスすれば胎動が増えます。
また、仙骨を刺激することで子宮や骨盤内の内臓を刺激することもできます。
刺激すれば血流が良くなるので胎児が回りやすくなったり、胎動が増えたりします。
子宮を刺激するツボと自律神経を刺激するツボ
逆子に効くと言われているツボは、子宮を刺激するツボになります。
後述でお伝えしたツボは、自律神経を刺激するツボになります。
逆子を治すため条件は2つ
①逆子が回るスペースがあること
②逆子が回るだけの胎動があること
これらが必要なんですが、これをツボを刺激することで促すことができます。
だから、これらのツボは効きます。
そして、効果があることは研究でわかっています。
もし、逆子を治したいならここを刺激するのをオススメします。
マッサージの方法やお灸のやり方はまた別の記事で紹介します。