みなさんどーもこんにちは!さかごらぼの玉井です。以前にInstagram(さかごらぼ)でこんな質問をいただきました。
今回の記事の根拠には世界中で発表されている論文があります。逆子には科学的根拠がないとされていますが、発表されている研究や論文はたくさんあります。Google scalarで「breech(逆子)」と検索すると約10万件もヒットします。それにプラス僕が逆子治療をした約200例のデータを基にお伝えしていきます。
逆子に対する不安
逆子の診断を受けた妊婦さんのほぼ全てが、逆子に対して不安を感じます。
この記事ではその不安の理由、僕が聞いたみんなの不安、その不安の解決方法をお伝えしていきます。
逆子の不安を感じる原因
不安を感じる理由は逆子がわからないからです。人間が最も不安を感じるのはわからないことです。
人が不安を感じる理由
例えば、将来に不安を感じる理由も同じです。将来どうなるかわからないから不安を感じます。好きな人に思いが届くのかわからない、職場の上司がどう思っているのかわからない、将来のお金がどうなるかがわからない。
そのように人間はわからないことに不安を感じます。
逆子についてはわからないことが多い
逆子の診断を受けた妊婦さんは逆子についてわからないことが多いはずです。その理由は先生から説明を受けないことが多いからです。産科の考え方では、逆子は悪いものではありません。一昔前の帝王切開がない時代であれば、逆子のままの出産で母子ともに命の危険がある可能性もありました。ですが、今は逆子であっても帝王切開で安全に出産をすることができます。なので、逆子であることは問題ではないので説明が必要ないということになります。
また、逆子のほとんどは自然に治ります。逆子の診断をした次の検診では治っていたりもするので詳しく説明をしません。
妊婦さんにとっての逆子
「母子ともに健康で出産を終える」という意味では逆子について知る必要がありませんが、逆子を理解できないと妊婦さんの不安は大きくなります。逆子に不安を感じた妊婦さんの多くは無限ネットサーフィンをするようになります。それでも、不安を解決できるような記事が見つからずより不安が増す妊婦さんが多くいます。
僕はそんな妊婦さんのために逆子の活動をしています。
不安を感じるのはわからないから
こう言った理由で逆子の妊婦さんは不安でいっぱいになります。逆子がわからないから不安を感じているという理由はお分かりいただけたと思います。
次は実際に僕がInstagramや実際にお会いした妊婦さんから聞いた不安を紹介します。
逆子の妊婦さんの悩みの実態
逆子の妊婦さんからは以下のような悩みをよく聞きます。
- 逆子が治るか不安
- 逆子が治りやすくなるために何をすればいいかわからない
- 逆子で胎児に障害が起きないか不安
- 周りは治ったのに私だけ治らない
- 経膣分娩をしたい
- 帝王切開になるのが不安
- 帝王切開後の痛みに不安
- 帝王切開のあと子供を多く産めるか不安
妊婦であることだけでも多くの不安があるのに、それにプラスして逆子がどうなるかを不安に感じている妊婦さんが大勢います。
逆子の妊婦さんのジレンマ
また、胎児の健康を1番だから逆子でも無事に産まれてきてくれればいい。と思うけど、逆子で帝王切開にはなりたくない。とジレンマに悩む妊婦さんも大勢います。
逆子で帝王切開した後の悩み
逆子で帝王切開になってからも、逆子は妊婦さんの悩みのタネになります。
- 逆子を治りやすくするためにもっとできることはなかったのか?
- 逆子のせいで帝王切開になってしまった。
- 結局帝王切開になるんだったらもっと悩まずもっと気楽に過ごせばよかった
出産が終わった今でも悩むという妊婦さんは少なくありません。
多くの妊婦さんが不安を感じている
僕がここで言いたいのは、悩み不安を感じているのはあなただけじゃない!ということです。みんな同じように不安やジレンマを感じます。逆子の多くは自然に治るので、どうして私だけが?と悩む妊婦さんも多くいます。ですが、たくさんの人が同じように悩んでいます。
最後に逆子に対する不安を解決する方法をお伝えします。
逆子に対する不安を解決する方法
逆子に対する不安を解決する方法は、逆子について知ることです。逆子についてがわからないから、逆子に対して不安を感じてしまいます。もちろん、逆子が治らないことにも不安を感じるので全ての不安を解消できるわけではありません。ですが、逆子がわからないことで感じる不安は和らぎます。
なので、逆子について知ることが逆子に対する不安を解決する方法になります。
みんな逆子に不安がある
先ほどお伝えしたように私だけじゃない!と知ることも逆子に対する不安を解決する方法のひとつになります。ですが、逆子の妊婦さんの多くは近くに同じ悩みを持つ人がいるわけではないので、自分で解決するには知ることが1番かなと思います。
不安を解決するために大事なこと
大事なことは、納得のできる情報を得ることです。逆子の妊婦さんが無限ネットサーフィンをするのは、納得のできる情報がないからです。逆子の情報はネットに多くあります。ですが、科学や事実のみが掲載されているだけで、妊婦さんの気持ちに寄り添う記事がなく妊婦さんは不安になることが多いです。記事をたくさん読むのに不安が拭えないのは、納得のできる説明が書いてある記事がないからです。ただ逆子について知るだけでなく、納得のできる情報が必要です。
情報は納得できるものを
僕が情報を発信するときは、科学や事実をもとに妊婦さんが納得できるように情報を発信することを心がけています。妊婦さんのための情報であり、妊婦さんが情報を知れて安心できなければ意味ありません。
そう意識しながら逆子に関する記事をたくさん書いているので、不安があればぜひ読んでみてください。
あとがき
逆子に関する問題で1番大きなものは、妊婦さんの不安だと考えています。
逆子はどうしても頭位に戻らないことがあります。鍼灸をすれば戻りやすくなることは研究で証明されているし、どうして戻らないのかを考えればケアをする方法は山ほどあります。ですが、ケアではどうにもならない逆子が戻りにくい要因も研究で発表されています。例えば、へその緒の長さ、胎盤の位置、子宮の形、子宮筋腫、子宮奇形、母体の年齢、不妊治療の経験などです。特に胎盤と胎児の位置関係や臍帯巻絡(へその緒が首に巻く)などのような、物理的な要因が影響すると逆子が戻らないこともあります。
治らなくても無事に産まれてきてくれればいいという気持ちが強くある反面、帝王切開はしたくないと悩みます。そして、その悩みを誰にも話せない妊婦さんが多くいます。また、治らないまま帝王切開でいいと思うけど、周りから治すべきと言われて辛い。治さなきゃいけない風潮がある気がして辛いという人も多くいます。
鍼灸をしても全ての逆子を頭位にすることはできません。ですが、こうして発信をすることで少しでも逆子に対する不安が減らすことができます。少しでも納得してもらい不安を軽減してもらえたら嬉しいです。
この記事が少しでも逆子の妊婦さんの一助になれば幸いです。