授乳をすると逆子は治りにくくなる

【授乳中は逆子が治りにくい】授乳をすると子宮が〇〇になりやすいから。

たまいたかあき

鍼灸による逆子治療を9年間 l 独自の研究で逆子治療を確立 l 鍼灸師/柔道整復師 l 逆子の正確な情報を伝えるために逆子の科学と統計を発信 l 逆子治療は千葉県で行っています。

みなさんどーもこんにちは!さかごらぼの玉井です。先日Youtube(さかごらぼ)でこのような質問をいただきました。今回はこれにお答えします。

 

授乳中の逆子は治りにくいですか?

 

今回の記事の根拠には世界中で発表されている論文があります。逆子には科学的根拠がないとされていますが、発表されている研究や論文はたくさんあります。Google scalarで「breech(逆子)」と検索すると約10万件もヒットします。それにプラス僕が逆子治療をした約200例のデータを基にお伝えしていきます。

 

授乳中は逆子が治りにくい?

授乳中はお腹が張りやすくなり逆子は治りにくい

授乳中はお腹が張りやすくなるので、逆子は治りにくくなります。

逆子の胎動、お腹

授乳のホルモンと子宮の収縮ホルモンは同じ

なぜなら、射乳反射を引き起こすホルモンと子宮を収縮させるホルモンが同じだからです。そのホルモンの名前はオキシトシンです。このオキシトシンが出るとおっぱいがでます。同時に子宮が収縮します。つまり、おっぱいが出ているならオキシトシンが産生されているので、子宮の収縮がみられるはずです。

 

授乳をしないと逆子が治りやすい理由

授乳をせずお腹が張らないと逆子は治りやすい

子宮が収縮すると逆子は治りにくくなります。逆子が治るのは胎動とお腹のスペースがあるからです。胎動が出ていてもお腹のスペースがなければ逆子は治りにくくなります。

 

授乳はお腹が張り続けてしまう

もし、ちょっとお出かけの用があっていつもより歩いてしまってお腹が張るくらいなら問題ないです。なぜなら、お腹が張るのはその時だけだからです。ですが、授乳は毎日行うものです。なので、数時間おきに子宮が収縮しお腹が張ります。お腹が張り続ければ胎児が動くスペースが減り逆子は治りにくくなります。だから、授乳中だともし逆子なら逆子は治りにくくなります。

 

授乳中は逆子になりにくい

逆にお腹が張るから逆子にもなりにくい

もし、逆子じゃなければ逆子になりにくいです。お腹が張っていれば胎児が動けないので、頭位から逆子にもなりにくいです。この方は28週に逆子になったそうです。31週から羊水が減り始めるので、30週までは胎児が小さく羊水もありお腹が張ってもくるくるしやすいです。なので、授乳をしていてお腹が張っていても逆子になれたんだと思います。

授乳をする逆子の妊婦さん

 

授乳中以外でお腹が張りやすい3つの瞬間

授乳以外でもオキシトシンが出る

他にもオキシトシンが出る瞬間があります。

  • 出産の時
  • 幸せを感じた時
  • コミュニケーション

 

授乳以外でも“出産”でお腹が張る

このオキシトシンは幸せホルモンと言われていて、幸せを感じた時に出ます。オキシトシンが産生されると幸福感を感じます。出産の時はこのオキシトシンが大量に分泌されて子宮が収縮することで赤ちゃんが産まれます。すごい疲労感があるのに出産後に幸福感でいっぱいになるのはこのオキシトシン が出ているからです。このことから幸せホルモンと呼ばれるそうです。

 

授乳以外でも“幸せを感じる”とお腹が張る

幸せを感じることでオキシトシンが出る具体的な例をTVで聞いたことがあります。以前にいろいろなTV局の女性アナウンサーがたくさん出る特別番組を見た時に、ちょっとフランクというか面白い女性アナウンサーが出演していました。その女性アナウンサーが体験談として「TV番組で可愛いあかちゃんや動物を見ると母乳が溢れる」と言っていたことがありました。

それは可愛いと感じた時にオキシトシンが産生されることで、おっぱいを刺激してないのに射乳反射が起きておっぱいが出ています。

 

授乳以外でも“コミュニケーション”でお腹が張る

コミュニケーションというのは、家族とゆっくりしている時でも旅行の時でもなんとなく触れ合っている時です。特に異性とのコミュニケーションは産生されやすいです。手を繋いだりキスをしたり、性交渉をしても産生されます。性交渉はたくさんオキシトシン が出るし、エクスタシーを感じる、つまりイクとより出ます。なので、逆子を治したいならあまり性交渉は控えた方がいいかなと僕は思います。

お腹をさする逆子の妊婦さん

授乳中の逆子で1番重要なこと

授乳中でも逆子はほぼ全てが治る

重要なことは、お腹が張っても基本的にはほぼ全ての逆子は治るということです。胎児はくるくるするので、ほとんどの人が逆子になっています。診断を受ける人は全体の約半数です。その90%は自然に治ります。これは授乳をしてお腹を張らせても同じです。ほぼ全てが自然に治ります。

 

授乳関係なく診断のうち約10%は逆子が治らない

ですが、他の要因が重なり10%の逆子が治らない妊婦さんにはいることもあります。逆子への極度な不安は必要ないと思いますが、10%にならないためにも今からできることはやっておくべきだと思います。

 

授乳中でもできる逆子を治す方法

授乳中でも簡単にできるのはお灸

家でできる簡単な逆子のお灸をお伝えしているので、ぜひやってみてください。逆子に対するお灸の効果は世界中で研究されていて、研究の中には90%以上の逆子が治ったというものもあります。それは妊婦さん自身でお灸をしています。また、自分でやらずに鍼灸を受けるのもとてもいいです。近くに鍼灸院があれば受けてみるのもいいと思います。

 

おすすめの市販お灸

研究で使われている棒灸が絶対におすすめです。せんねん灸と言われるポピュラーなものもありますが、逆子のお灸には研究で証明されているお灸がいいです。棒灸についてをせんねん灸と比較しながら説明している記事があるので、ぜひ読んでみてください。

 

【授乳中の逆子】まとめ

簡単にまとめると、授乳中は逆子は治りにくいです。なぜなら、お腹が張りやすくなり胎児が回りにくくなからです。ですが、それでもほぼ全ての逆子は自然に治ります。なので、極度に心配する必要はありませんが、逆子のままにならないためになるべく早めにセルフケアと鍼灸をやることをお勧めします。

ということです。

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