みなさんどーもこんにちは!さかごらぼの玉井です。以前にInstagram(さかごらぼ)でこんな質問をいただきました。
今回の記事の根拠には世界中で発表されている論文があります。逆子には科学的根拠がないとされていますが、発表されている研究や論文はたくさんあります。Google scalarで「breech(逆子)」と検索すると約10万件もヒットします。それにプラス僕が逆子治療をした約200例のデータを基にお伝えしていきます。
逆子だから胎児が小さいの?
逆子だから胎児が小さいわけじゃありません。胎児が小さいから逆子になりやすくなります。なぜなら、胎児がくるくるしやすくなるからです。逆子のせいで発達が遅れてしまっているわけではありません。
胎児が小さいから逆子になりやすい理由
胎児は常にくるくるしています。くるくるするのは胎動とスペースがあるからです。回れるスペースがあって、回転できる胎動があるから逆子は治ります。もし、スペースがたくさんあればよりくるくるしやすくなります。そうなると逆子になる確率も高くなります。だから、胎児が小さいと逆子になりやすくなるということです。
ほぼ全てが逆子になる
どれくらいくるくるするかというとほぼ全ての妊婦さんです。統計的には30%〜50%が逆子の診断を受けています。診断を受けるのは約半数ですが、実際にはそれ以上の人が逆子になっています。逆子であっても自然に治るため、先生が妊婦さんを不安にさせないために診断しないことが多いです。なので、診断を受ける人は全体の約半数以下ですが、実際には多くの人が逆子になっています。
多くの人が逆子になりますが、胎児はくるくるするためにほとんどが自然に治ります。なので、最終的に逆子で帝王切開になるのは全体の約5%です。
胎児の小ささと逆子について調べた研究
これは研究でも証明されています。さまざまな研究で、逆子の要因のひとつに胎児の低体重があるとされています。胎児が小さいと逆子になりやすいということです。
また、低体重だと逆子ので産まれやすいというものもありました。ですが、逆子が原因で発達が遅れるとか、体重が小さくなるという研究は僕が知る限りはありません。
逆子でも小さくはならない
妊婦さんから「逆子だと障害が出やすくなるのか?」という質問をいただくことがあります。これについても、逆子が原因で脳や体に障害が出るという論文は見たことがありません。
逆子でなりやすくなるものは股関節形成不全、昔でいう先天性股関節脱臼です。逆子だとそれになりやすくなります。それについては別の記事で説明しています。
先股脱について
こう言ったことから、逆子だからと障害や発達遅延が出て胎児が小さいわけではなく、胎児が小さいから逆子になりやすいということです。
小さい逆子を治す方法
もし逆子を治したいなら、逆子が治りやすくなるセルフケアをしてみてください。自律神経を整えたり子宮を刺激することで、胎動が増えてスペースは増えやすくなります。逆子のセルフケアは別の動画で説明しています。
【逆子小さい】まとめ
簡単にまとめると、逆子が原因で胎児が小さくなるわけではない。胎児が小さいから逆子になりやすい。研究でも胎児が小さいと逆子になりやすいと証明されている。もし逆子を治したいなら、セルフケアをやってみて下さい!ということです。