みなさんどーもこんにちは!さかごらぼの玉井です。以前にInstagram(さかごらぼ)でこんな質問をいただきました。
今回の記事の根拠には世界中で発表されている論文があります。逆子には科学的根拠がないとされていますが、発表されている研究や論文はたくさんあります。Google scalarで「breech(逆子)」と検索すると約10万件もヒットします。それにプラス僕が逆子治療をした約200例のデータを基にお伝えしていきます。
逆子は先天性股関節脱臼になりやすい
逆子は先天性股関節脱臼になりやすいです。それは研究で証明されています。
逆子で股関節脱臼の確率
琉球大学医学部附属病院が2017年に開いた保健セミナーでは、逆子だと15%の確率で先天性股関節脱臼になると発表されています。他にも要因が発表されています。特に有名なのは女の子です。女の子は男の子に比べて骨盤が広いため股関節脱臼になりやすいとされています。
- 女児(男児の8.4倍)
- 家族歴(26%-2親等以内71%)
- 秋冬の出産(春夏の2.1倍)
- 羊水過少
- 高出生体重児(4000g以上)
- 第一子
こんな研究発表があるために、逆子だと先天性股関節脱臼になりやすいということです。
股関節脱臼について
先天性股関節脱臼になる人はどれくらい?
実際にはどれくらいの人数が先天性股関節脱臼になるのかというと、ほとんどいません。日本義肢装具学会誌によれば、明治時代は脱臼が多く1~3%だったそうです。100人に3人いたら多いです。ですが、今ではそれよりも1/5~1/10くらいに減っているそうです。
つまり、1000人に1人くらいの確率ということです。
日本義肢装具学会誌
脱臼してたらどうなるの?
先天性股関節脱臼になったらどうなるかというと、ほとんどの場合はどうもなりません。ほとんどの人は成長の過程でハマるようになるし、運動した時に股関節が痛むとか歩けないなんてことはほとんどありません。逆子だから脱臼したらどうしようと思う人もいるかもしれませんが、逆子でも脱臼はしないことの方が多いし、もし脱臼していても基本的な予後はいいので心配することありません。
僕の子供は脱臼の兆候が出ていましたが、自然となくなりました。
先天性股関節脱臼を見分ける方法
一応、先天性股関節脱臼を見分ける方法は3つあります。
- クリック音(赤ちゃんが足を動かした時にポキポキなる)
- 足が開きにくい(片方だけM字開脚ができない)
- ふともものしわの数が違う
知っている方が安心できる
これを伝える理由は、知っている方が安心できるからです。知らない方が不安が大きくなります。知っておくことで不安を軽減することができます。もし、特徴があっても僕の子供のように自然に消えていくものだし、脱臼していても基本的には予後は悪くならないということを念頭に置いといてください。
逆子で股関節脱臼をするリスクを下げる方法
もし、少しでも股関節脱臼のリスクを減らしたいと思うなら、逆子を治すことならできます。女の子から男の子に変えることや家族歴を変えることはできませんが、逆子が治りやすく促すことはできます。逆子を治す方法についてはYoutubeの動画を参考にしてください。
【逆子と先天性股関節脱臼】まとめ
簡単にまとめると、逆子だと股関節脱臼になりやすい。それは研究で証明されています。もし股関節脱臼になっても自然と治るし予後はいいです。もし不安があるなら逆子のセルフケアをやってみてください!
ということです。