今回はインスタグラムで頂いた質問に簡単にお答えしていきます。
今回いただいた質問というのが、
という質問をいただきました。
この質問のポイントは「31週の中隔子宮でできるセルフケア」ということです。
ひとくくりにすると伝えづらいので、「31週」「中隔子宮」の2つに分けて説明していきます。
目次
- “31週”で“中隔子宮”の逆子は治るの?セルフケアはある?
- 中隔子宮と31週の逆子について
- 中隔子宮の妊婦さんがセルフケアをする時の注意事項
今回の記事の根拠には世界中で発表されている論文があります。
逆子には科学的根拠がないとされていますが、発表されている研究や論文はたくさんあります。
Google scalarで「breech(逆子)」と検索すると約10万件もヒットします。
それにプラス僕が逆子治療をした約200例のデータを基にお伝えしていきます。
“31週”で“中隔子宮”の逆子は治るの?セルフケアはある?
31週の中隔子宮の逆子は治りにくいです。
これは僕の考えではなく、それを証明している研究があるのでこの記事で紹介しながら中隔子宮が治りにくい理由を説明していきます。
この質問にある“ボールのセルフケア”というのは、僕がお伝えしているボールを使ったお尻と足の裏のマッサージのセルフケアになります。
それ以外のセルフケアには“骨盤を温める”のと“白湯を飲むこと”をオススメしています。
それに関してはセルフケアの動画でお伝えしているのでそちらを見てみてください。
31週の中隔子宮でできるセルフケアと言う質問をいただいているんですが、31週に限定せず何週であってもセルフケアの方法は変わりません。また、中隔子宮であってもなくてもセルフケアの方法は変わりません。
この4つのセルフケアは比較的刺激が少ないので、体調を気にしながらであれば誰でも何週でも行えるものになります。
ここから分けて話します。
次はそもそも31週でセルフケアをすれば治るのか?
中隔子宮はセルフケアをすれば治るのか?
などをお伝えしていきます。
中隔子宮と31週の逆子について
31週の場合
31週でセルフケアを始めたら、かなり治りやすくなります。
僕がオススメしている4つは、生理学的な反射がカラダに起きることが科学的に証明されているものになります。
そして、その反射は副交感神経が優位になることや、子宮に影響することがわかっています。
セルフケアをすることで子宮が柔らかくなったり、羊水が増えたり、胎動が増えることで逆子が治りやすくなります。こういった反応がでるために、逆子は治りやすくなると言うことです。
僕がかなり治りやすくなるとお伝えしたのは、そもそも31週はまだ自然に治る可能性が高いからです。その時点からセルフケアを始められれば、治りやすくなります。
中隔子宮の場合
中隔子宮については、セルフケアをしても治りにくい傾向があります。
中隔子宮だとベルギー、ワシントン、アテネの研究で逆子になる確率が高いとされています。
特にギリシャアテネの研究は子宮奇形と骨盤位の関係を調べたものでした。そのアテネの研究では、子宮奇形があると46%の確率で骨盤位とありました。
中隔子宮があると約半数は逆子になります。
また、完全な中隔子宮がある場合は、流産になる確率が高かったともありました。
中隔子宮の妊婦さんがセルフケアをする時の注意事項
もし、中隔子宮があるなら、無理に逆子を治そうとしない方が僕はいいと思います。
僕がオススメしているものは比較的刺激が少ないものなので、体調を気にしながら行えば大丈夫ですが、もし体調が優れないようであれば担当の先生(医師)に確認して行ってください。
また、体調が悪い時には行わないようにしてください。
逆子治療をしていて、多くの妊婦さんが先生に聞かず、承諾を得ずに逆子体操をしています。それで腰痛になる人が多いです。
腰痛になると言うことは、刺激量としてはかなり多いです。
痛みが出るほどカラダに負担がかかっていると言うことです。
体調が悪くなると、自律神経が乱れて胎動が減ってしまったり、子宮の血流が悪くなって胎児が動きづらくなったりします。
中隔子宮は特に、先生に確認してから行うことをオススメします。
まとめ
簡単にまとめると、
今回いただいた「31週で中隔子宮なのですがボールのセルフケア以外に他にできる事はありますか?」と言う質問に答えると、セルフケアは他にもあります。
ただし、中隔子宮であるならば逆子は治りにくいです。
また、中隔子宮がない場合よりも流産になる可能性は高いです。
セルフケアをする場合は、無理にセルフケアは行わず、必ず体調を見て行うようにし、医師に相談してから行ってください。
ここまで「中隔子宮は治りにくい。」とネガティヴなことをお伝えしました。
それは、無理に逆子体操やセルフケアを行って欲しくないからです。
母子ともに健康で出産を終えて欲しいからです。
ですが、中隔子宮であっても逆子は治る可能性が十分にあります。
先ほどお伝えした46%は逆子だったという数字は鍼灸をやっていない妊婦さんが多いと思います。
セルフケアや鍼灸治療を行えば逆子は治りやすくなります。
特に鍼灸治療は科学的に逆子が治りやすくなることが証明されています。
セルフケアや鍼灸治療をする場合は、
必ず無理をせずに医師に相談しながら試してみてください!