逆子の全てがわかります

【逆子とは何か】逆子とは骨盤位のことです。この記事を見れば逆子の全てがわかります。

たまいたかあき

鍼灸による逆子治療を9年間 l 独自の研究で逆子治療を確立 l 鍼灸師/柔道整復師 l 逆子の正確な情報を伝えるために逆子の科学と統計を発信 l 逆子治療は千葉県で行っています。

みなさんどーもこんにちは!さかごらぼの玉井です。

早速ですが、今回は「逆子について」をテーマにお伝えしていきます。今回は逆子とはどんなものなのか、また、逆子が治らない妊婦さんが一番感じる「どうして私なの?何が悪いの?」という不安を解消できるように逆子の原因についてお話をします。今回の記事をはじめに、僕がいつも最初の逆子治療で妊婦さんにする説明を簡単に5つのテーマに分けてお話ししていきます。

 

  1. 逆子のすべて
  2. 逆子が治らない理由
  3. 逆子が治る条件
  4. 逆子に対する鍼灸治療の効果
  5. 逆子体操
  6. 逆子と冷え
  7. 逆子のセルフケア

 

 

今回の記事の根拠には世界中で発表されている論文があります。逆子には科学的根拠がないとされていますが、発表されている研究や論文はたくさんあります。Google scalarで「breech(逆子)」と検索すると約10万件もヒットします。それにプラス僕が逆子治療をした約200例のデータを基にお伝えしていきます。

 

逆子とは

逆子とは何か

まず始めに、逆子とはそもそもなんなのか?逆子は胎児の頭が上の状態のことを指します。胎児の姿勢は大きく4つに分けられます。

 

胎児の向き

 

逆子の向き

左から頭位、骨盤位、斜位、横位。このうち“骨盤位”がいわゆる逆子と言われるものです。

この逆子について「どうして治さなきゃいけないの?」と以前に逆子の妊婦さんから質問をいただいたことがあります。それに関してはYoutubeで説明しているので、そちらをみてみてください。

逆子について他の記事に書いてないこと

こう言ったことはネットに書いてあるので、ここからはあまり書いていない、妊婦さんが逆子の診断を受けるまでの流れをお伝えしていきます。逆子の診断を受けて、なかなか治らない妊婦さんは共感できる流れになると思います。この流れは僕が逆子治療をした約200例のほぼ全てが当てはまります。

 

逆子の診断を受ける流れ

逆子の診断を受ける時期

逆子の診断を受けるのはだいたい27週~30週です。それよりも早く言われる場合がありますが、多くはこのくらいです。実際に僕のところへ逆子が治らないと来院した妊婦さんの統計グラフがあります。

逆子の診断を受けた週数(2022/5)

逆子の診断を受けた週数(2022/5)

 

逆子でも大丈夫!とだけいう産科の先生

診断を受けた時は、産科の先生からあまり詳しく説明がなく、「放っておいても大丈夫だよ。」とだけ言われていることが多いです。多くの妊婦さんはその言葉を聞いて安心し経過を見ます。

逆子に不安を感じる妊婦さん

ここで気になる妊婦さんは、先生の少ない説明に不安を感じて自分で調べます。だけど、ネットにはほとんど書いてなく「科学的根拠がない。メカニズムはわかっていない」とばかり書いてあり、不安が膨らみます。

ネットに溢れるで逆子を治す方法

そして、逆子が治ったと書いてある逆子体操を始めます。先生から言われていないので、次の検診で先生に確認する人と、しないで自己判断で始める妊婦さんに別れます。逆子体操についての詳しい説明は⑤逆子体操と冷えで説明するので割愛させていただきます。

逆子が治らないとやばいなと言われ始める

30週~32週になると、産科の先生から「そろそろヤバイな,,帝王切開かも,,」と言われ出します。そう言われて、妊婦さんが慌てて逆子について調べて、ここで初めて逆子が治らない妊婦さんが僕のところへ逆子治療に来院します。なので、僕のところへ来院した逆子の妊婦さんの妊娠週数は32週~34週の来院が多いです。

逆子の診断を受けた週数の統計(2022/5)

逆子の診断を受けた週数の統計(2022/5)

 

こんな流れで逆子治療に来院する

ほとんどの人はこんな流れで逆子の診断を受けて、逆子治療に来院します。来院した妊婦さんの多くは、「先生が大丈夫だといったから放って置いたのに、治らなかった。」という人が多いです。治らなかった妊婦さんがそう思っても仕方ないですが、先生が大丈夫というのは、“基本的には”大丈夫だからなんです。

逆子になっても放っておいていい理由

逆子の診断を受ける妊婦さんは統計で、全体の30%~50%と言われています。つまり、おおまかに約半数の50%が逆子の診断を受けます。その約半数のうち、逆子のままになってしまうのは約10%だけです。診断をされない妊婦さんも含めると、全体の約5%が逆子のままになるという統計になります。

逆子は放っておいても90%は自然に治る

つまり、放っておいたら逆子の診断を受けたうちの約90%は自然に治るということです。先生が逆子ですと診断をした人のほとんどは自然に治っています。だから先生は「ほとんどの妊婦さんが大丈夫だから、あなたもきっと大丈夫。」という意味で言います。27週~30週に逆子の診断が増えるのにも2つの理由があります。

27週~30週に逆子の診断が増える2つの理由

  1. 31週以降は胎児が回りにくくなるから
  2. 先生がその時期まで逆子の診断をしないから

31週以降は逆子が治りにくくなるから

最初の理由は31週以降は、胎児が回りにくくなるからです。個人差はありますが、約31週から羊水が減ると言われています。なので、30週までは羊水がありスペースがあるので胎児は回りやすいです。だから、27週~30週は逆子の診断が多いです。

先生がその時期まで逆子の診断をしないから

もうひとつの理由が、産科の先生が27週~30週まで逆子の診断をしないことです。先ほど約半数が逆子の診断を受けると言いましたが、実際にはもっと多くの人が逆子になっています。胎児はくるくる回ります。先ほど伝えたように、逆子は放っておいても統計上約90%が自然に治ります。診断をしたうち90%です。

27週以前はものすごく逆子は治りやすい

27週以前はもっと、もうめちゃくちゃに逆子は治りやすいです。なので、先生は妊婦さんに不安を与えないようにギリギリの27週~30週まで逆子の診断をしません。つまり、逆子の診断を受ける妊婦さんは約半数だけど、実際にはもっと多くの妊婦さんが逆子を経験しているということです。

カルテを覗くと逆子かどうか正確にわかる?

これは来院した逆子の妊婦さんが、「産科でカルテを覗き込んだら、前回と前々回の日付で逆子と書いてあった。」という妊婦さんが何人もいました。(笑)

逆子はほぼ全ての人がなる

こういった2つの理由から産科の先生は指導をしないんだと思います。来院する助産師さんに聞いてもそう言っていました。先ほど、逆子の診断を受けていないけど、実は逆子になっていて先生に診断されない妊婦さんが多くいることをお話ししました。それだけではなく、逆子になっている人はそれ以外にもいるはずなんです。

誰も気づかない逆子もいる

その逆子というのは、検診と検診の間にくるくる回る逆子です。まだ胎児が小さい時はとても回りやすいので、先生も妊婦さんも気づかない逆子を経験しているはずです。簡単にまとめると以下のようになります。

  1. 逆子の診断を受ける人が約半数の50%
  2. 逆子になっているのに逆子の診断を受けない妊婦さんも多くいる
  3. 検診と検診の間で逆子になる先生も妊婦さん気づかない逆子もいる

 

ほぼ全ての人は逆子の経験をしている

つまり、ほぼ全ての人が逆子を経験しているはずなんです。そして、ほぼ全ての逆子は自然と治っています。逆子になるのが当然でそのほとんどが自然に治るので、逆子になることは問題にはなりません。

本当の問題は逆子が治らないこと

問題になるのは、自然に治るはずの逆子が自然に治らないことです。その逆子が治らない理由を、現代では科学的に証明することができていません。ですが、事実を元にある程度科学的に説明することはできます。

逆子の原因

逆子の原因は疲労

ここまでは統計と事実を基にお話ししました。ここからは僕の考察になります。ここで逆子の妊婦さんが一番気になるであろう、逆子の原因をお伝えします。逆子の原因は母体の疲労です。

逆子のまま出産を迎える理由

実は正確には逆子の原因ではなく、逆子が治らない原因です。または、逆子のまま出産を迎える理由です。ここまでの説明で、僕が逆子の原因ではなく、逆子が治らない理由とお伝えしてきたのはこう言った理由からです。胎児は下を向ことう胎動するから、自然に頭位になるんですが、母体が疲労をすることで母体に起きることが、胎児が下を向こうとするのを阻害します。

逆子の原因が母体の疲労になる2つの根拠

僕がそう考える根拠は2つあります。

  1. 逆子が治らない妊婦さんはほぼ全てが疲労している
  2. 疲労を改善することで胎動が増える

逆子が治らない妊婦さんはほぼ全てが疲労している

1つめが、僕が逆子治療をしていて、来院する逆子が治らない妊婦さんはほぼ100%疲労しているからです。

疲労している妊婦さんの統計(2022/5)

疲労している妊婦さんの統計(2022/5)

 

このグラフの逆子が治らない妊婦さんは90%、10%は疲労のない妊婦さんです。たまに疲労のない妊婦さんが来院しますが、統計上の90%以上にあたる放っておけば逆子が自然に治る妊婦さんです。この妊婦さんのほとんどは、先生に放っておけば治ると言われているのに放っておかずに来院しています。放っておいても治るのに、逆子治療を通して胎動が増えるのですぐに治ります。この場合、逆子が治らない妊婦さんではなく、逆子が治る妊婦さんになります。

逆子の妊婦さんの疲労原因

逆子が治らない妊婦さんはみんな必ず疲労しているんですが、その疲労原因も決まっています。その疲労原因は、仕事か育児のどちらかです。そのうちほとんどは仕事です。

逆子の妊婦さんが仕事と育児をしている割合(2022/5)

逆子の妊婦さんが仕事と育児をしている割合(2022/5)

 

逆子の妊婦さんが疲労をすることで起きること

仕事か育児をすることで肉体疲労と精神疲労をします。仕事をしても、育児をしてもカラダが疲れます。これが肉体疲労です。仕事で上司がうるさければストレスを感じます。子供が言うことを聞かなければストレスを感じます。これが精神疲労です。

逆子の妊婦さんのポジティブな精神疲労

ここまでは想像できると思いますが、精神疲労にはもう一つあります。ネガティブなストレスではなく、ポジティブなストレスです。仕事がどれだけ好きでも、忙しければストレスを感じます。子供が道路に飛び出さないように気を配れば、神経を使うのでストレスを感じます。どちらもポジティブなものですが、ストレスを感じます。

ストレスは誰でも感じるもの

たまにストレスが全くないと言う人がいますが、その場合は嫌だと思うことが少ないだけでポジティブなストレスは感じています。これらが理由になって母体が疲労をすることで、逆子が治りにくくなります。近年、出生数は下がっているのに、逆子の数が増えているそうです。それは女性の雇用率が増えていることにあるのかなと僕は思っています。この逆子が治らない妊婦さんのほぼ全てが疲労をしているという統計があることが、僕が逆子が治らない理由が疲労とお伝えしている理由のひとつです。

疲労を改善すると逆子の胎動が増える

もうひとつは、疲労を改善すると胎動が増える事実があり、科学的に考えて疲労で起きることは子宮の柔らかさや羊水の量など、子宮に変化をもたらすことがあります。それについては次回の動画で説明します。

まとめ

この記事を簡単にまとめると、逆子とは、頭が上の状態の胎児のこと。ほぼ全ての人が逆子になり、ほぼ全ての人が自然に治る。だから、逆子になることではなく、自然に逆子が治らないことが問題になる。治らない理由として、1番の原因になるのが母体の疲労。なぜなら、逆子が治らないほぼ全ての人が疲労をしているから。ということです。

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