逆子治療に来院する多くの妊婦さんに吐き気があります。
逆子が治らない妊婦さんは多くの人が吐き気に悩んでいると思います。
そして、その原因が
と思い込んでいる人が大勢います。
ですが、吐き気の原因は逆子ではないし、吐き気のような後期つわりは楽になります。
今回は逆子で吐き気があったり、後期つわりのある妊婦さんのために、「逆子が原因で吐き気がするのか?」
をテーマにお伝えしていきます。
目次
- 逆子の妊婦さんが吐き気を催す原因
- 自律神経の乱れの理由
- 実際の逆子の妊婦さんの実例
今回の記事の根拠には世界中で発表されている論文があります。
逆子には科学的根拠がないとされていますが、発表されている研究や論文はたくさんあります。
Google scalarで「breech(逆子)」と検索すると約10万件もヒットします。
それにプラス僕が逆子治療をした約200例のデータを基にお伝えしていきます。
逆子の妊婦さんが吐き気を催す原因
結論をお伝えすると、吐き気の原因は逆子ではありません。
原因は自律神経の乱れです。
と思う方もいるかもしれません。
現代では後期つわりの原因はわかっていないとされていますが、僕は自律神経が原因の一つになると考えています。
後期つわり自体の原因も自律神経の乱れで、そのせいで吐き気がすると言うことです。
次は自律神経が乱れることで吐き気がする理由をお伝えします。
自律神経の乱れで逆子の妊婦さんが吐き気を催す理由
自律神経が乱れることで吐き気がする理由は、自律神経と胃腸の関係が深いからです。
自律神経が副交感神経優位の時は胃腸が働きます。自律神経が交感神経優位の時は胃腸は休みます。
例えば、遊んで興奮している時は胃腸が動く必要がありません。だから休んでいます。
家でリラックスしている時は食物を食べたりします。そういうときに胃腸は働きます。
胃腸の調子が悪いのに、食べ物を入れて胃腸を働かせるから吐き気がします。
だから、食後は吐き気がしやすいです。
逆子の妊婦さんの話を聞いていて、吐き気がするのは食事した時と夕方が多いです。
食事した時は想像しやすいと思います。
もうひとつの夕方というのも自律神経が影響します。
人は朝からお昼にかけて興奮し、昼から夜にかけてリラックスするように体内時計があります。
リラックスすると先ほどお伝えしたように胃腸は働きます。
食物を食べなくても夕方になると胃腸が動き出します。
胃腸のバランスが悪い人だと、夕方になるだけで吐き気がする場合があります。
症状の重さで言えば食事して吐き気がする人よりも、夕方になるだけで吐き気がするほうが症状は重いです。
つまり、胃腸の調子が悪いのに胃腸を働かせてしまうから、胃腸が過敏に反応してしまい吐き気がします。
次は自律神経が吐き気に影響していると言える、具体的な逆子の妊婦さんの実例をご紹介します。
実際に吐き気のある逆子の妊婦さんの実例
自律神経が吐き気に影響していると言う根拠は、逆子の妊婦さんの自律神経を整えると吐き気が減るからです。
僕が逆子治療をしていて、多くの場合は完全に消失しています。
僕のところへ逆子治療に来院した妊婦さんの88%に吐き気などの症状がありましたが、逆子が治る頃にはこの88%の吐き気が良くなります。
まだ逆子が治ってなくても、まだ出産が終わっていなくて妊婦さんのままでも、ほとんどの場合は吐き気はなくなります。
だから、吐き気の原因は後期つわりでも、妊婦だからでもなく、逆子だからでもなく、自律神経が影響していると考えています。
また、この自律神経は逆子の治りやすさにも関係します。
その理由は、自律神経は胎動の量に影響が出るからです。
他の動画でもお伝えしていますが、自律神経が整っていてリラックスしている時に胎動が出ます。
自律神経が乱れている人は胎動が出にくいです。
なので、吐き気のある妊婦さんは逆子が治りにくい傾向があります。
なぜなら、自律神経が乱れているから吐き気がして、自律神経が乱れていると胎動が減って逆子が治りにくくなるからです。
だから、逆子を治すためにも、妊娠生活の質の向上のためにも自律神経を整えることが大切です。