逆子でも上半身を冷やしてもいい理由

【逆子は暑くするべき⁉︎】逆子の妊婦さんのカラダを冷やしてもいい理由

たまいたかあき

鍼灸による逆子治療を9年間 l 独自の研究で逆子治療を確立 l 鍼灸師/柔道整復師 l 逆子の正確な情報を伝えるために逆子の科学と統計を発信 l 逆子治療は千葉県で行っています。

みなさんどーもこんにちは!さかごらぼの玉井です。今回はインスタグラムで頂いた質問に簡単にお答えしていきます。

逆子でも上半身は冷やしていいですか?

 

今回の記事の根拠には世界中で発表されている論文があります。逆子には科学的根拠がないとされていますが、発表されている研究や論文はたくさんあります。Google scalarで「breech(逆子)」と検索すると約10万件もヒットします。それにプラス僕が逆子治療をした約200例のデータを基にお伝えしていきます。

 

逆子でも足とお腹を温めたら
上半身を冷やしてもいいの?

逆子でも上半身は冷やしてOK

まず始めにこの質問にお答えすると、足とお腹を温めたら、上半身を冷やしても大丈夫です。正確には、暑いのに無理に温める必要はない。ということです。また、冷やすというよりも、涼しくするというのがベストです。

逆子の妊婦さんが上半身を冷やしてもいい理由

他の動画でもお伝えしていますが、“逆子の原因は冷えではない。”というのが僕の考えです。詳しい理由は科学を踏まえながらYouTubeでお伝えしているので、そちらを見てみてください。

暑いところは冷やす

逆子の原因は冷えではないので、無理に温める必要はありません。ですが、冷やせばいいというわけではありません。冷たいところがあるなら、温めた方がいいし、熱すぎるなら、冷やした方がいいです。人間の体には「恒常性ホメオスタシス」というものがあり、常にバランスを保とうとしています。そのバランスを助けてあげるようなイメージです。

逆子でも冷やしたほうがいい場合

例えば、熱がある時にはおでこに手を当てて熱ければ冷やすはずです。怪我をした時に、怪我したところが腫れて熱感があれば自然と冷やすはずです。冬になって寒くなり手足が冷えれば、温めるはずです。寒い日はお風呂に浸かって体を温めようとするはずです。

調整できてない時は冷やす

基本的にはそんなことをしなくても、体が勝手に調整するものですが調整しきれない場合は、そのように熱い時は自然に冷やそうとするし、冷たい時は自然に温めようとするはずです。

熱すぎるのも冷たすぎるのもダメ

逆子の場合も同じことです。無理に温めようとしたり、暑いのに無理やり我慢するのはよくありません。母体の体調が常に万全で、バランスの取れた体が1番です。

暑い逆子の妊婦さん

上半身を冷やした方がいい逆子の具体例

下半身が冷えて上半身は暑い場合

もう少し詳しく、上半身を冷やしても良い理由をお伝えすると、冒頭でお話ししたように「下半身は冷えるけど、上半身は暑い。」という逆子の妊婦さんは少なくありません。上半身が熱いという人は、のぼせやすい人です。

のぼせる時は冷やすべき

真夏に暑すぎたり、お風呂に浸かりすぎるとぼーっとすることがあると思います。そのように、血流が良くなりすぎるとのぼせてしまうことがあります。もし、常に上半身、特に肩周り頭周りの血流が良くて、妊婦さんがのぼせた状態が続いてしまうとしたら、いい状態だとは考えにくいと思います。

妊婦としてではなく人として体調を管理する

もし、妊婦じゃない状態なら、キンキンに冷やすまではいなないにしても、うちわを仰いだり涼しくするはずです。それが自然なことです。逆子である前に1人の妊婦さんです。妊婦さんの体調を整えることがとても大切です。

逆子のためにも暑いなら冷やす

そして、妊婦さんの体調を整えることが逆子が治りやすくなる第一歩になります。なぜなら、逆子の大きな原因の一つに母体の不調があるからです。母体に不調があると、子宮の血流が悪くなり子宮が伸びにくくなったり、胎動が減ってしまったりすることが考えられます。母体の体調のためにも、逆子を治しやすくするためにも、母体が過ごしやすい身の回りの室温などの環境づくりや、バランスの取れた体内環境づくりをするべきです。

無理な冷えを我慢すると逆子は治りにくくなる

上半身が熱いのに無理に我慢する方が、ストレスが溜まったり、血圧や体温などのコントロールが乱れて自律神経を乱して胎動が減り、逆子が治る可能性は低くなると思います。実際に、僕が逆子治療をしていて、火照って眠れないという妊婦さんには「無理に温めないでください。それでも寝られないなら涼しくしてください。」と指導しています。それでも、逆子はちゃんと治っています。

冷える病気でも逆子は治る

冷えがあっても逆子が治る例としては、橋本病と言われる甲状腺機能低下症による低体温になる病気があるんですが、それでも逆子が治るものがあります。今までに橋本病を患っている妊婦さんと、妊娠したことで一時的に甲状腺機能が低下している妊婦さんが来院したことがあります。そのどちらでも逆子は治っています。

90%以上が治る逆子の妊婦さん

冷えていても逆子は治る

甲状腺機能が低下することで体温が低くなるので、橋本病を治さなければ冷えてしまいます。それを鍼灸で改善はできても、治すことはできません。つまり、ホルモンバランスが乱れて冷えている妊婦さんでも、逆子は治っているということです。これについては冷えに関する記事で詳しく説明しています。気になる方はそちらをみてみてください。

逆子の27%は冷えていません。
【逆子は冷えがいけないの?】逆子の27%は冷えていません

  逆)妊婦さん「逆子の原因は冷えだから、妊婦さんは冷やしてはカラダを冷やしてはいけない。」ってよく聞くけど本当なの?   こういった疑問に答えます。   目次 【逆子は ...

続きを見る

 

まとめ

簡単にまとめると、逆子でも冷やしても大丈夫です。暑いなら覚した方がいいです。冷やすというよりも適度なバランスの取れた状態に近づくように、涼しくしても大丈夫です。なぜなら、逆子の原因は冷えではなく、母体がバランスの取れたいい状態であることが、逆子が治りやすくするからです。実際に多くの人が涼しくしていても治っているし、冷えてしまう病気であっても逆子は治ります。

ということです。

\この記事はどうでしたか?/

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

たまいたかあき

鍼灸による逆子治療を9年間 l 独自の研究で逆子治療を確立 l 鍼灸師/柔道整復師 l 逆子の正確な情報を伝えるために逆子の科学と統計を発信 l 逆子治療は千葉県で行っています。

-逆子について
-, ,