みなさんこんにちは!日本逆子治療協会の玉井です。以前にInstagramでこのような質問を頂きました。こんな疑問にお答えします。
以前は先天性股関節脱臼と言われていましたが、現在では発育性股関節形成不全と言われています。ここでは脱臼という方がわかりやすいと思うので以前の言い方で説明します。
逆子が股関節脱臼になる確率
琉球大学医学部附属病院が2017年に開いた保健セミナーでは、逆子だと15%の確率で先天性股関節脱臼になると発表されています。他にも要因が発表されています。特に有名なのは女の子です。女の子は男の子に比べて骨盤が広いため股関節脱臼になりやすいとされています。
- 女児(男児の8.4倍)
- 家族歴(26%-2親等以内71%)
- 秋冬の出産(春夏の2.1倍)
- 羊水過少
- 高出生体重児(4000g以上)
- 第一子
こんな研究発表があるために、逆子だと先天性股関節脱臼になりやすいということです。
実際にはどれくらいの逆子が股関節脱臼になる確率を計算してみます。妊婦さん全体のうちの5%が逆子になり、そのうちの15%が股関節脱臼になります。計算をすると逆子で股関節脱臼になる確率は0.75%になります。2000人に1人か2人くらいです。
先天性股関節脱臼になったらどうなるかというと、ほとんどの場合はどうもなりません。ほとんどの人は成長の過程でハマるようになるし、運動した時に股関節が痛むとか歩けないなんてことはほとんどありません。逆子だから脱臼したらどうしようと思う人もいるかもしれませんが、逆子でも脱臼はしないことの方が多いし、もし脱臼していても基本的な予後はいいので心配することありません。
一応、先天性股関節脱臼を見分ける方法は3つあります。
- クリック音(赤ちゃんが足を動かした時にポキポキなる)
- 足が開きにくい(片方だけM字開脚ができない)
- ふともものしわの数が違う
僕の子供はしっかりと特徴が出ていましたが、自然となくなりました。これを伝える理由は、知っている方が安心できるからです。知らない方が不安が大きくなります。知っておくことで不安を軽減することができます。もし、特徴があっても僕の子供のように自然に消えていくものだし、脱臼していても基本的には予後は悪くならないということを念頭に置いといてください。
まとめ
もし、少しでも股関節脱臼のリスクを減らしたいと思うなら、逆子を治すことならできます。
女の子から男の子に変えることや家族歴を変えることはできませんが、逆子が治りやすく促すことはできます。
逆子を治す方法については別の動画を参考にしてください。