逆子

【日本逆子治療協会】逆子だから胎動が少ないのではなく〇〇が原因

逆子だから胎動が少ないのか?

みなさんこんにちは!日本逆子治療協会の玉井です。以前にこのような質問を頂きました。こんな疑問にお答えします。

 

逆子だと胎動は少なくなりますか?

 

逆子だから胎動が少ない?

逆子だから胎動が少ない?

 

逆子だから胎動が少ないわけではありません。胎動が少ないから逆子のままになります。そう言える根拠は逆子でも胎動が増えるからです。

 

逆子でも胎動は増える

もし逆子で胎動が少ないのだとしたら、逆子のままでは胎動は増えないはず。逆子が治ってから胎動が増える順番のはずです。ですが、そうはなりません。逆子のままでも胎動は増えます。

研究と妊婦さんの体験からわかります。

 

逆子で胎動が増える研究

逆子にお灸をすると逆子が治りやすくなることは有名です。お灸というと非科学的なイメージが今でも定着していますが、お灸をすることで逆子が治りやすくなることは多くの研究で発表されています。

36週以降で治りやすくなった研究

Sourani, Khatereh, et al. "Effect of stimulating the BL67 point on fetal correction from breech to cephalic presentation and natural delivery after the 36 weeks of pregnancy: A randomized clinical trial." Reproductive and Developmental Medicine 4.02 (2020): 103-108.

 

その研究の中でお灸をすると胎動が増えると言及されています。お灸をすると逆子のままでも胎動は増えます。お灸をすることで逆子がなったから胎動が増えるのではなく、お灸をすることで胎動が増えるから逆子が治りやすくなります。

 

逆子ケアで胎動が増える

これは僕が逆子ケアを行なっていてもわかります。逆子がなかなか治らないと悩む妊婦さんは胎動をあまり感じていないことが多いです。僕が逆子の妊婦さんに鍼灸マッサージを行うと胎動がものすごく増えます。1日の中でほとんど感じていなかった人が、痛くて動けない時がでてくるくらい胎動を感じるようになります。

このことから、逆子だから胎動が減るのではないということがわかります。もっと言えば、胎動が少ないから逆子のままになりやすくなってしまうということです。

次はどうして胎動が少なくなってしまうのかを考察します。

 

逆子の胎動が少なくなる理由

逆子の胎動が少なくなる理由

胎動が少ないのは、自律神経が乱れているからです。なぜなら、自律神経が乱れて交感神経が優位になるからです。

 

胎動は自律神経の影響を受ける

胎動は自律神経の影響を受けます。自律神経は交感神経と副交感神経の2つあります。この自律神経のうち副交感神経が優位の時に胎動が出やすいです。

 

自律神経と胎動の関係を実感できる

それを妊婦さんが体感できる時間が1日に2回あります。それは1日に2回副交感神経が優位になる時間帯があるからです。食事をした時と夜寝る前です。この時は副交感神経が優位になるように働くので胎動を感じやすくなります。逆子が治りにくい妊婦さんは胎動を感じにくい方が多いですが、それでもこの2つの時間帯は胎動を感じているはずです。

 

詳しくはこちら

自律神経が乱れると逆子が治りにくくなる理由は〇〇が減るから
【日本逆子治療協会】自律神経が乱れると逆子が治りにくくなる理由は〇〇が減るから

自律神経が乱れると逆子が治りにくくなる理由は、胎動が減りやすくなるからです。胎児は胎動があるから回転できます。胎動が減って終えば回転しにくくなり逆子は治りにくくなってしまいます。

続きを見る

 

胎動が少ない理由は自律神経が乱れているから

こんなことから、胎動が少ない理由は自律神経が乱れていて副交感神経が優位になりにくいことと言うことです。自律神経が乱れてしまう理由の多くは疲労です。その疲労をしてしまう理由は仕事のことが多いです。

→ 逆子と仕事の関係

→ 逆子の妊婦さんの疲労について

 

逆子で胎動が少ない人のセルフケア

逆子で胎動が少ない人のセルフケア

1番のおすすめはお灸です。研究で効果が証明されているし、自宅で簡単に行えます。

ちなみに研究の多くは妊婦さん自身でお灸をしています。妊婦さんが自宅でケアをするにはお灸が1番です。「お灸はちょっと、、」という方や「お灸以外にもできることがあるなら!」という方のために、他のセルフケアもお伝えしています。そちらも見てみてください。

→ おすすめのお灸

→ お灸のやり方

→ おすすめのセルフケア

 

まとめ

ここまでの話で「胎動が少ないと逆子が治りにくくなってしまう」と感じた人もいると思います。

ですが、胎動が少なくても、胎動を感じにくくても逆子の多くは自然に治るので心配はありません。

母体が疲れていても、自律神経が乱れていても、ストレスがあっても、胎動が少なくても、逆子のほとんどは自然に治ります。

基本的に心配する必要はありませんが、遅い週数になってもなかなか回転しないと不安を感じると思います。

その不安を軽減するためにはセルフケアを行うことが有効です。

逆子が治るまでは不安を感じてしまうものですが、それでもセルフケアをして逆子のために何かをできているという実感があると不安を軽減できます。

この記事で妊婦さんの逆子に対する不安が少しでも解消できたら嬉しいです。

 

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