みなさんこんにちは!日本逆子治療協会の玉井です。以前にこのような質問を頂きました。こんな疑問にお答えします。
逆子に治すべき理由はあるのか?
逆子に治すべき理由はありません。
まずは、なぜ僕が逆子の情報を発信しているのかをお伝えします。
僕が逆子の情報を発信する理由
逆子についてを逆子の妊婦さんに知ってもらうためです。なぜなら、逆子の妊婦さんは説明を求めているからです。
「逆子について誰も説明してくれない」と悩む妊婦さんはとても多いです。
なので、情報を知ることはほとんどなく「あなたは逆子です。」 「また次の検診で。」 と言われて終わってしまうことが多いです。
多くの逆子の妊婦さんは説明を受けられていません。これは本来であれば絶対にないことです。なぜなら、病院では説明をする必要があるからです。「あなたはがんです。 また次の検診で。 」ということは絶対にありません。
逆子が治る必要性
この違いは必要性です。
がんは病気だけど 逆子は病気ではありません。治らなくてもいいものです。
がんは命を落とすことがあったり切除したりしなければいけないこともありますが、逆子は病気ではなく逆子のままでも帝王切開で母子ともに健康で出産ができます。実際に統計では逆子の診断をしたほとんどは2週間後の検診には治っています。
だから、ほとんどの人は「逆子です」の後に 「放っておいても次回までには治る」と言われています。これを読んでいる人も言われているはずです。
逆子の妊婦さんは説明を受けられない
僕が逆子の妊婦さんや助産師さんに聞く限りは、先生が逆子について説明することはほとんどありません。その理由は逆子は病気ではないし自然に治るからかなと思います。
産科の領域で言えば説明は必要ではありませんが、妊婦さんは説明を求めています。 それは人はわからないものに不安を感じるものだからです。
逆子の診断を受けた日から
ストレスの毎日
診断をされた日から無限ネットサーフィンの毎日になります。
なぜなら、逆子についてを知りたいからです。
- 逆子とは何か
- どんなものなのか
- 胎児に何か起きてしまうのか
必要性ではなく妊婦さんの思いと向き合えたらと思い発信しています。そのために、僕が調べた論文や研究の科学や僕の経験や考えの共有と思い逆子について発信しています。決して発信する理由は逆子を治してほしいからではありません。
逆子は治すべきものではない
逆子は治すべきものではありません。なぜなら、母子ともに健康で出産ができるからです。なので、逆子を治すべきと発信はしません。あくまで逆子についての僕の知ってる情報の共有です。
これも僕が正しいと思って発信していません。なぜなら、逆子は科学的に正確に解明されていないからです。僕は逆子をたくさん調べて逆子について誰よりも考えていると思いますが、それでも正しいわけではありません。科学がないので最も重要なのは、逆子の妊婦さんが納得して安心できることかと思います。
なぜ逆子ケアの方法について
発信しているのか
逆子の妊婦さんが 逆子ケアの情報を求めていて、僕がその情報を知っているからです。なぜなら、経膣分娩をしたいと思う人はどうにかケアの方法はないかと調べます。そして、調べた人の多くは逆子体操かお灸にいきつきます。
それで自分なりのセルフケアを始めますが、間違った方法でケガをしたり、不調になったり、火傷をする妊婦さんがとっても多いです。 そう言った妊婦さんのために、発表されている研究や事実、また科学や事実から考察した僕の考えの共有ができたらと思っています。
治すべきと思っているわけではありません。
火傷をする妊婦さんの心理
お灸で火傷をしてしまう人が多いことからどれだけ思い詰めているかがわかります。
火傷を我慢してまで続けている人がいるのは、それだけ逆子に思うことがあるからです。また、逆子体操は辛いと感じる人が多いのにそれでも我慢して続ける人が多いです。
どんなことでも妊婦さんが不調になることがいいことだとは僕は考えていません。
ケアの方法やメカニズムの理解がないと不調になってしまいます。逆子は治すべきものと思っての発信ではなく逆子の妊婦さんへ情報の共有のためです。
逆子の妊婦さんが
逆子について悩む理由
理由は3つ
- 逆子が治らないから
- 逆子がわからないから
- 逆子は治らなくてもいいから
⑴ 逆子が治らないから
治らないから悩んでいるわけで治るまでは悩みます これは誰でも想像できると思います
⑵ 逆子がわからないから
最初にお伝えしたようにわからないから不安を感じ悩みます 知ることができれば軽減します
⑶ 逆子は治らなくてもいいから
これがあまり理解されず想像されにくい悩みの原因になります。
逆子の妊婦さんの多くは逆子のままでも母子ともに健康で出産ができると知っています。だからこそ、悩みます。
母子ともに出産が終わることが1番、だけどやっぱり経膣分娩をしたい。
つまり、逆子のままでもいいけど、でもやっぱり治したい。
このジレンマに悩みます。このジレンマで毎日泣いて過ごす妊婦さんも大勢います。
逆子の妊婦さんの気持ちは
理解されない
この気持ちは理解されないことも多いです。多くの人が母子共に安全に生まれることが1番だと思っているからです。 先生も家族も妊婦さん本人も。
「お腹を切ることになっても子供が安全に生まれるならそれが1番いい。」とみんなが共通の認識を持っているために、逆子を治したいと言ってはいけないと 1人で抱え込んでしまう人もいます。
「帝王切開で安全に産めるんだからいいじゃん 」と言われる人もいればそう言われそうと思う人もいます。
「治らなくてもいい」からこそ色々な価値観が悩みが生まれます。
逆子の悩みは産後も続く
悩みは産後も続きます。
産後も逆子に悩む理由は逆子がわからないからです。
「何がいけなかったんだろう 」とわだかまりをずっっと抱えます。
それもまた、理解されることが少ないため1人で抱え込みます。
帝王切開が終わったら
例えば、「もう帝王切開をして産んだんだから終わった話じゃん。」と逆子で産んでない人はみんな思います。
産み終わった人に言うと多くの人が思います。はっきりとそう言わなくてもそれが人の心理です。
そのために、そう思われるんじゃないかと産後にも1人で抱え込む人が多いです。
もう終わったことだからと妊婦さんも理解しているけど、それでも納得できずわだかまりを抱えるものです。
そして、以下のような後悔をする人もいます。
- もしも〇〇だったら
- あの時〇〇していればもしかしたら
- もう少し早く産休に入れていたら
- 〇〇すればよかった
毎日泣いてネガティブに過ごすのではなくもっと楽しく妊娠生活を送ればよかった。帝王切開になるんだったら辛い逆子体操をしないで楽に過ごせばよかった。
逆子体操をしていて辛いのに無理して続けて産後に後悔する人もとても多いです。
逆子で産んだ多くの人が何年経ってもわだかまりを抱えています。
納得することが大切
そうなってしまうのは、逆子だった理由や何をするべきだったかを理解できず納得できていないからです。
例えば、もし体重管理ができずに不調になり帝王切開になったとしたら、はっきりとした理由の説明を受けることが多いはずです。
理由がわかるから妊婦さんもそれに納得できるはずです。全てに納得できるわけではありませんが、理由がわかるので納得はできます。
そして、母子ともに健康で出産が終われば産後に悩むことは少ないはずです。
- あの時なんで食欲を抑えられなかったんだ
- 食べすぎたせいで、、
もちろん、そう後悔する人もいるとは思いますが、理由がわかれば心理的にマシになります。
逆子は納得できる説明を受けないために、産後にもわだかまりを感じます。
なんで?どうして?
妊娠中と産後のために逆子の情報を少しでも共有できたら。ただ共有するのではなく納得できるように論理立てながらお伝えできていたら嬉しいです。
さいごに
僕が逆子の情報を発信する理由でした。
人生で何度もない出産で治らなくてもいいからこそ色々な思いがあります。
わだかまりを抱えていると、産後の女性としての人生にも影響が出ます。妊娠生活や産後の女性としての人生のために少しでも助けになれたら幸いです。
逆子の原因は解明されていません。またこれからもなかなかされないはずです。
2023年12月につわりのホルモンがようやく発表されました。つわりのホルモンでさえ最近なので、逆子の場合はまだまだかかりそうです。
解明されている科学と僕の経験から、妊婦さんが納得できる説明を心がけています。