鍼灸で逆子は治る!科学的根拠があります。

【鍼灸で逆子は治ります。】その根拠は世界中の研究で証明されているから。

たまいたかあき

鍼灸による逆子治療を9年間 l 独自の研究で逆子治療を確立 l 鍼灸師/柔道整復師 l 逆子の正確な情報を伝えるために逆子の科学と統計を発信 l 逆子治療は千葉県で行っています。

みなさんどーもこんにちは!さかごらぼの玉井です。今回の動画では逆子に鍼灸が効く理由を説明します。ネットを見ると、逆子の原因はわからない、メカニズムはわからないと言う記事がたくさんあります。ですが、お灸で逆子が治ることは証明されています。また、ネットには逆子にはお灸がいいとかお灸が効くとたくさん書いてありますが、どうしてそれがいいのかは書いてありません。それも、逆子の妊婦さんにお灸をするとどんなことが起きるかは証明されています。僕が今までに読んだ論文は、アメリカ、中国、ベルギー、日本、イギリス、イングランド、ギリシャ、デンマーク、オランダ、ニュージーランド、韓国、イタリア、トルコ、インドネシアなどなど、他にもたくさん論文はあります。それだけ多くの論文が発表されています。逆子の原因はわからないと終わらせるのは簡単すぎると思います。逆子の原因は科学的に証明されていませんが、証明されていることは多くあります。特に鍼灸治療についての論文はとても多いです。世界中のどの国でどの人種の妊婦さんにお灸をしても、逆子は治りやすくなっています。逆子の原因がわかっていないので、お灸がどうして効くのかも証明できていない現状なんですが、お灸が人に効くメカニズムは証明されています。今回は、お灸がどのようにして逆子に効くのか。妊婦さんにお灸をするとどんなことが起きて逆子が治るのかを説明していきます。自宅でお灸をする時の参考にもなると思います。

 

今回の記事の根拠には世界中で発表されている論文があります。逆子には科学的根拠がないとされていますが、発表されている研究や論文はたくさんあります。Google scalarで「breech(逆子)」と検索すると約10万件もヒットします。それにプラス僕が逆子治療をした約200例のデータを基にお伝えしていきます。

鍼灸がカラダに効くメカニズム

まず始めに、鍼灸治療とは刺激療法のことです。鍼やお灸を使ってカラダを刺激することで、カラダに反応を起こさせて変化をもたらすものです。例えば、転んで傷ができたら体がその傷を治そうとして、血流が良くなって、白血球や赤血球、治すための栄養が届いて、傷が治っていきます。この場合は、“転んで傷ついた”という刺激ですが、他にも

  • 熱いお湯に浸かれば、皮膚は赤くなる
  • かき氷をかきこめば、頭が痛くなる
  • マッサージを受ければ、気持ちよく感じる

どれも刺激です。

このように、刺激が起きると赤くなったり、痛くなったり、気持ち良くなったり、体がそれに対して反応を起こします。

鍼灸でカラダを刺激すると

鍼灸の場合は、患者さんの体を刺激をして、患者さんのカラダに反応を起こさせることで体調に変化を起こす治療法です。つまり、鍼灸師が治すのではなく、鍼灸師がカラダを刺激することで、患者さんのカラダの機能が働いて治ったり体調が良くなります。こういったことから、よく鍼灸は「体の内側から治す」という表現を使われます。

鍼で逆子の妊婦さんのカラダに起きること

もう少し具体的な鍼灸のメカニズムをお伝えします。例えば、鍼の場合。肩こりを改善しようと思ったら、肩に鍼を刺します。鍼はとても細いので、いたくもかゆくもなく、刺さったかどうかも基本的にはわからないくらいです。僕が逆子治療をしていて、多くの妊婦さんは最初鍼を怖がりますが、実際にやってみるとみんな“痛くない”と言います。それでも怖いという方もいますが、、そんな痛くもないような鍼でも、一応刺さっているので刺さった部分の組織は傷つきます。傷ついた組織は、その傷を治そうと血流を良くしたり、栄養を送ったり、筋肉はそれ以上ちぎれないように柔らかく緩もうとします。傷を治すためにそういった反射反応が起こるんですが、結果的に肩の血流が良くなり栄養が増えて筋肉が柔らかくなるので、肩こりが改善するということです。これは簡単にお伝えしていますが、実際はホルモン、血圧、神経の反射などたくさんの反射が起きます。鍼の場合は、鍼をさして刺激し、組織を傷つけます。

お灸で逆子の妊婦さんのカラダに起きること

それに対して、お灸の場合は、もぐさを燃やして刺激し、火傷をさせて組織を傷つけます。よく逆子の妊婦さんから「鍼は痛くないですか?お灸は熱くないですか?」と質問をいただきます。先ほどお伝えしたように、鍼は痛くありません。ですが、お灸は熱いです。

お灸を逆子の妊婦さんに行う目的(意味)

なぜなら、お灸は火傷させることに意味があるからです。お灸の目的は、熱刺激によって病理学的な変化をもたらし、病理学的な反射を引き起こすことだからです。なので、火傷させる必要があります。火傷という言葉をお伝えすると、“赤くなったり、ただれたりする”ことを想像する方が多いですが、そんなことはありません。

赤くなったりただれたりはしない

火傷といいましたが、赤くなったりただれたりするほど火傷しなくても反射は起きます。反射を引き起こすための必要最低限の火傷をさせるだけだから、赤くなったり、ただれたりはしません。赤くなったり、ただれたりしないので、皮膚表面を見ても火傷しているかどうかの判断はできません。

逆子の妊婦さんが熱いと感じられるかどうか

何を基準に判断するのかというと、“妊婦さんが熱いと感じるかどうか”です。お灸をして妊婦さんが熱いと感じれば、お灸をしたところで“妊婦さんが熱いと感じるほどの何か”が起きているということです。その何かというのが火傷です。お灸をして火傷が起きたから、熱いと感じます。つまり、熱いと感じれば、目で見て皮膚表面に変化がなくても、皮膚の下で小さい火傷をしていることがわかります。

熱いと感じられるメカニズム

お灸をして妊婦さんが熱いと感じられるのは、火傷が起きてそれを神経が脳に伝えるからです。脳はその神経の信号の“火傷ができた!”という信号を受け取ったら、その火傷を治そうと働きかけます。そうすれば、妊婦さんの体にできた小さな火傷を治そうと血流が良くなったり、治すための栄養が火傷した部分に運ばれたりもします。その“火傷が起きた!”という信号と、脳からの“治せ!”という信号のキャッチボールは火傷が治るまで、お風呂に入っている時も、寝ている時も、トイレの時も、食事中も、いつでも四六時中ずっと行われます。

脊髄神経を介して妊婦の子宮の血流が良くなる

そのキャッチボールの神経信号は腰や仙骨の神経を介して、子宮に影響が出ます。子宮に影響が出ることで、胎児が回りやすくなります。こういった反応を出すために、お灸は少しでも熱いと感じる必要があります。だから、温かいだけでなく熱いと感じるまでやります。温かいと感じるだけでも刺激になり反射が起きるので、温かいだけでも効果はありますが、熱いと感じるほうが刺激が強くより効きやすいですですが、皮膚が赤く晴れたりただれたりするほどお灸をする必要はありません。そこまでしなくても科学的に反射はでるし、そこまでしなくても逆子は治っています。

逆子に対するお灸の効果を調べた研究論文

次は発表されている研究の内容をおおまかに紹介します。先程お伝えしてように、逆子に対するお灸の効果を見る研究は、世界中でいろんな人種にも行われていて、効果はどの国でもどんな人種でも証明されています。

逆子のツボ“至陰”

その研究でよく使われるツボが“至陰”という足の小指にあるツボです。至陰にお灸をすることで、お灸をしていない妊婦さんに比べて約20%も逆子が治る確率がよくなっています。また、至陰は子宮の血流を良くすることもわかっています。ということはつまり、子宮の血流を良くすることで逆子は治りやすくなることが考えられます。

逆子のツボ“三陰交”

至陰と同じように“三陰交”も逆子に有名なツボです。三陰交の場合は子宮の収縮回数や収縮力が増すことが科学的にわかっています。子宮が伸び縮みをするために血流が良くなり、逆子が治りやすくなるのかなと考えられます。至陰も三陰交も子宮に変化が出ることがわかっていて、どちらも逆子が治りやすくなっています。

子宮を刺激すれば逆子は治る

つまり、子宮に変化が出るように妊婦さんの体を刺激すれば、逆子は治りやすくなると考えられます。至陰や三陰交が逆子では有名なツボですが、それ以外にも逆子に効くことが証明されているツボはたくさんあります。

逆子が治るツボはたくさんある

少し論文を検索すればたくさんでてきますが、“逆子と言えば至陰と三陰交”だけが先行しあまり知られていません。逆子に効くとは研究で証明はされていないけど科学的に子宮に影響が出るツボはたくさんあります。

逆子だけじゃない至陰の効果

他にも僕が読んだ論文では、至陰にお灸をすることで陣痛の緩和、陣痛時間の短縮、分娩満足度の向上するオキシトシンというホルモンが増えたという論文もありました。それ以外にも産後うつが改善したり、不妊症でいえば卵巣予備能、排卵障害、無排卵性不妊症、杯移植などにも効果があると発表があります。

それだけお灸は効果があるということです。そして、効果があるのはそれだけ反射が起きていて、これだけ婦人科に効くのは子宮に影響があるからです。

実際の逆子治療

鍼灸で逆子が治っているのは、研究だけではありません。僕が逆子の妊婦さんに鍼灸をしても、逆子は治っています。僕が逆子治療をしていてどれくらい治っているかの統計があります。「グラフ」

すべての逆子は治らない

全ての逆子が治るわけではありません。この記事で話したように器質的な要因が影響して逆子が治らない場合もあります。鍼灸では巻きついたへその緒をとることはできないし、胎盤の位置を変えることはできません。それでも先程の件今日結果のように、鍼灸をすれば逆子は治りやすくなります。

産科の先生が驚くほど治る

僕が逆子治療をしていて、産科の先生が治らないと思っていた逆子が治って産科の先生や助産師さんが驚くくらいには治りやすくなります。僕が逆子治療をしていた中には38週で帝王切開ギリギリで治った妊婦さんもいます。

逆子に対する鍼灸の効果は証明されている

逆子の原因や逆子のメカニズムに関しては全てが証明されていません。ですが、鍼灸をすれば逆子が治りやすくなる研究はたくさんあるし、実際に僕が鍼灸をしていて逆子は治りやすくなります。

妊婦さんにとって、科学より事実が大切

僕は証明されていなくても、事実があることはとても大切だと思います。現代ではとても科学が重要視されています。今では科学者だけでなく、一般の方の中でもエビデンスという言葉がよく使われるようになっています。SNSやYoutubeをみてても良く見かけます。もちろん科学はとても重要です。僕も日々論文を読むようにしています。

治るかどうかが1番大切

ですが、臨床においてもっとも重要なことは効くことで治ることです。逆子治療に来院した逆子の妊婦さんも、鍼灸による逆子治療に科学的根拠があるかどうかではなく、鍼灸治療で逆子は本当に治るのか?の方が重要視して知りたがっています。この動画を見ている方も、1番気になるのは、鍼灸で逆子は治るのか?ということであり、科学的に根拠があるかも大事だけど、それは二の次のはずです。逆子の原因やメカニズムを科学で証明されていなくても、研究の中で鍼灸をして逆子が治る事実があり、その事実はとても大切です。原因やメカニズムわからないからと簡単に終わらせるべきではないと僕は思います。なぜ逆子に鍼灸が効くのかを科学的に証明されていませんが、今話したように鍼灸自体は科学的にメカニズムはわかっていて、僕は今回お話ししたようなメカニズムで逆子が鍼灸で治りやすくなると考えています。

妊婦さんが抱く鍼灸に対する不信感

逆子治療で行う最初の説明では、鍼灸の効果についてはこのようにお伝えしています。逆子の妊婦さんに限らず、多くの人が鍼灸に対して昔の非科学のイメージが強く“本当に効くの?”と不信感を抱いています。そんな不信感を解消してもらうために、なるべく詳しくお伝えしています。今話したように、科学的にある程度説明はできると僕は考えています。そして、僕は今までに逆子治療を200人以上の方にしてきました。

もちろん全ての逆子が治るわけではありません。前回の“③逆子が治る条件”でお伝えしてように、逆子が治りにくい場合もあります。ですが、産院の先生が治ったことに驚くくらい、また、助産師さんが僕のところへ先生には内緒でこっそり逆子の妊婦さんに紹介してくれるようになるくらいは鍼灸で逆子が治りやすくなります。もし、逆子を治したいなら鍼灸治療を受けてみることをオススメします。

まとめ

簡単にまとめると、鍼灸とは刺激療法であり、お灸の場合は火傷をして熱いと言う刺激で体に変化をもたらします。だから、温かいではなく熱いと感じる必要があります。重要なことは、逆子の原因は科学的に証明されていないけど、鍼灸で逆子が治ることは世界中で証明されている。もし逆子を治したいなら、鍼灸をオススメします。

ということです。

注意事項として、もし、自分でお灸をするなら熱く感じたら終わりにしてください。我慢してお灸を続けてしまい、皮膚が爛れてしまう逆子の妊婦さんが多くいます。お灸をする際は少しでも熱いと感じれば、反射は必ずでます。反射が出れば、カラダに変調が起きるので効果はあります。なので、僕は逆子治療をする際も熱いと感じたら終わります。僕の場合はお灸だけでなく、鍼やマッサージも一緒に行うことで逆子は治っています。今までに僕がお灸をして、赤くなったりただれたりしたことはありません。ですが、逆子は治っています。治したい一心でお灸をする気持ちは痛いほどわかりますが、そこまでする必要はありません。もし、鍼灸による逆子治療を鍼灸院でうけるなら、このお灸の刺激量に関しては先生それぞれの考え方があると思うので、担当の鍼灸師の先生と相談してください。

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