逆子

【日本逆子治療協会】さらしを巻いたら逆子にならない?

さらしを巻くのは逆子に意味ある?

みなさんこんにちは!日本逆子治療協会の玉井です。以前にこのような質問を頂きました。こんな疑問にお答えします。

逆子が治ったらきつくサラシを巻いて横位や逆子にならないようにした方が効果的ですか?

 

さらしを巻いたら逆子にならない?

さらしを巻いても逆子に意味はありません。なぜなら、さらしを巻いても胎児は回転するからです。

胎児が回転するために

前提として、胎児が回転する原理は胎動とスペースがあるからです。詳しい内容は別の記事で詳しく説明しているのでそちらを読んでみてください。

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さらしは逆子に意味がない根拠

『さらしを巻くことでまた逆子にならないように予防できる』と言われています。胎児が回転する原理は胎動とスペースが必要なので、『さらしを巻くことでまた逆子にならないように予防できる』というのは、さらしを巻くことで胎動を減らすかスペースを減らすことができるという考えです。

これは論理的には考えられません。その根拠は2つあります。

  1. さらしを巻いても胎動は減らない
  2. スペースが減るほどさらしを強く巻けない

さらしを巻いても胎動は減らない

さらしを巻いても胎動は減りません。胎動を減る理由のひとつは『胎児か母体の体調を悪くなる』です。さらしを巻いても体調を悪くすることはできません。もしさらしを巻いて胎動が減ったと感じるなら、体調が悪くなっているか、さらしとは別の理由で胎動が減っています。

「胎動が少ない、、」と不安を感じる妊婦さんは大勢いて、特に逆子の場合は胎動が少ないので強く不安を感じやすいです。それなのに、逆子の場合だけ胎動を減らしても不安にならないとは思えないし、母体と胎児の体調を悪くしてまで胎動を減らすことがいいとも思えません。

さらしを巻いても体調を悪くできなければ胎動は減りません。

スペースが減るほどさらしを強く巻けない

胎動が減らなくてもスペースを減らすことができれば、逆子にはなりにくくなります。ですが、これもさらしを巻いても減らすことはできません。その理由は2つ。

  1. スペースが減る(収縮)
  2. スペースが広がらない(軟性)

スペースが減る(収縮)

スペースが減るというのはお腹が張る(子宮が収縮する)ということです。お腹が張ると胎児は締め付けられることになり、運動制限が起きて胎児は回転しにくくなります。

これがわかりやすい例は切迫早産です。切迫早産は逆子が治りにくくなる要因のひとつとして先行研究で発表されています。切迫早産は強くお腹を締め付けます。そうなることで胎児の運動制限が生まれて回転しにくくなってしまいます。

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Noli SA, Baini I, Parazzini F, Mauri PA, Vignali M, Gerli S, Favilli A, Cipriani S. Preterm Birth, Low Gestational Age, Low Birth Weight, Parity, and Other Determinants of Breech Presentation: Results from a Large Retrospective Population-Based Study. Biomed Res Int. 2019 Sep 16;2019:9581439. doi: 10.1155/2019/9581439. PMID: 31637259; PMCID: PMC6766171.

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スペースが広がらない(軟性)

胎動をするとお腹がボコボコ動いているのが目で見える。というのを想像できると思います。『お腹がボコボコする』という現象は胎児が動いているから起きるものなんですが、そのためには母体のお腹が柔らかい必要があります。

もし母体のお腹が固ければボコとはなりません。胎児が動いたときに子宮を押し込んで、さらに母体の筋肉・脂肪・皮膚などを押し込むからボコボコと目で見えます。もし子宮に軟性がなく固ければ胎児が胎動をしてもスペースが広がらないず、運動制限が起きて胎児は回転しにくくなります。

さらしでスペースと胎動を減らせるのか?

この『スペースが減る(収縮)』『スペースが広がらない(軟性)』というのをさらしでできるのか?を考える必要があるんですが、それができないということです。

さらしでは収縮させられない

さらしを巻いて子宮を収縮させることはできません。子宮の収縮のメカニズムは大きく神経性のものと体液性のものがありますが、さらしでそれらに影響を与えることは基本的にはできません。なので、子宮を収縮させることはできません。

さらしではスペースを狭められない

また、スペースが広がらないようにすることもできません。基本的にはさらしを巻く理由はこちらの理由だと思います。

もし『胎児が動かないくらい締め付ける』というのはどれくらい強く巻けばいいか想像できますか?これは僕も試したことがないので考察になりますが、妊婦さんが不調になるほど強く巻く必要があると考えられます。その理由は切迫早産で逆子が治りにくくなるからです。

切迫早産で逆子が治りにくくなるので、それくらい強く巻けば逆子は治りにくくなるはずです。ですが、それだけ強く巻いていいはずがありません。

一時的なものでは意味がない

そして、お腹を張らせるだけ、一時的にスペースを減らしても意味はありません。なぜなら、お腹が張ってない時間があれば胎児は回転するものだからです。なので、お腹を張らせ続けたり、スペースを減らし続ける必要があります。

もし、お腹を張らせるならずっと張っていなければいけません。それは想像できないほど妊婦さんが辛い思いをします。

また、強く締め付けるなら寝ている間も閉め続けなければいけません。基本的には胎児が回転しやすい時間は寝ている時間なので、寝ている間もずっと不調になるほど締め付ける必要があります。基本的には不可能です。

こういった理由でさらしを巻いても逆子に意味はないということです。

実際にさらしを巻いてた妊婦さん

実際に僕が逆子ケアをしていてさらしを巻いている妊婦さんもいましたが、さらしを巻いていても逆子は治っています。つまり、逆子にもなるということです。これはトコちゃんベルトや骨盤ベルトも同じです。どれも基本的には逆子に意味はありません。

ですが、同時に逆子に影響はないので、逆子であっても好きなようにつけられるということでもあります。

「腰痛が辛いけど骨盤ベルトやさらしを巻くと腰痛が軽減する。けど巻くことで逆子のままになったらどうしよう。」と心配する人が多くいますが全く問題ありません。巻いても回転するものなので、不調の改善を優先に巻いたほうがいいです。

詳しくは下記の記事を読んでみてください。

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さらしを巻かなくても大丈夫

基本的には妊娠後期で逆子が治ったら、また逆子になることはありません。もし逆子がなかなか治らなかったけどようやく治ったなら、それは胎動とスペースがあり胎児が下を向うと胎動をしているからです。そのあとも下を向うと胎動をし続けるのでまた逆子になることは基本的にありません。

たまに胎動とスペースがありすぎて逆子になる人もいます。ですが、もし万が一遅い週数で逆子になってもまた逆子は治りやすいです。なぜなら、遅い週数で逆子になれているからです。

遅い週数で逆子になれているので、遅い週数でも逆子が治るだけの胎動とスペースがあります。たまたま勢い余って逆子になってしまっただけなので、自然と逆子になることが多いです。

こういった理由で、妊娠後期で逆子が治った後にまた逆子になることはあまりないので、あまり心配する必要はないと思います。

もちろん、逆子になった時に臍の緒が絡まってしまったり、胎盤との位置関係などが影響すれば回転しにくくなってしまうので治りにくくなる可能性もあります。

ですが、ほとんどないことだし、そのためにできることは基本的にはありません。なので、あまり心配せずなるべくゆっくり過ごすのが1番だと思います。

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