みなさんどーもこんにちは!さかごらぼの玉井です。以前にInstagram(さかごらぼ)でこんな質問をいただきました。
今回の記事の根拠には世界中で発表されている論文があります。逆子には科学的根拠がないとされていますが、発表されている研究や論文はたくさんあります。Google scalarで「breech(逆子)」と検索すると約10万件もヒットします。それにプラス僕が逆子治療をした約200例のデータを基にお伝えしていきます。
逆子のお灸の回数
逆子のお灸をする回数は多い方がいいです。なぜなら、刺激の量が増えるからです。
お灸の回数が多い方がいい理由
お灸は刺激療法です。温かい(温熱刺激)や熱い(温痛刺激)などの感覚をお灸で引き起こすことで、反射を起こして効果をもたらします。その刺激が強ければ強いほど、お灸の回数が多いほど効きやすくなります。なので、逆子のお灸の回数は多い方が逆子は治りやすいです。
研究で行われるお灸の回数
世界中で行われている逆子に対するお灸の効果をみる論文を読むと、回数が多い方が効きやすいことがわかります。研究でお灸が行われる回数は何十回も行われています。1回の時間が15分〜20分です。その時間でたくさん行われます。
回数を重ねるお灸
研究では棒灸というお灸が使われます。棒状に固められたもぐさに火をつけて、ツボに近づけて熱いと感じたら離す、ツボに近づけて熱いと感じたら離すを繰り返して回数を重ねます。『ツボに近づけて熱いと感じたら離す』がワンセットで1回です。熱いと感じるまでにおおよそ10秒〜15秒くらいです。15分〜20分の間にたくさん行うことができます。
膨大な量のお灸の回数
研究では1回で多くの回数のお灸をしていることがわかります。それを1日に2〜3回行います。1日に行うお灸の回数は膨大な量です。
- 1回10秒〜15秒
- 1set15分〜20分
- 3set/1日
回数は最大360回
研究で行われる1日に逆子のお灸を行う回数(熱いと感じる回数)は1日で120回〜360回くらいです。それを毎日行います。逆子のお灸をする場合の回数は、時間があるならそれくらい行うといいと思います。研究で行われているお灸は妊婦さん自身で自宅で行っています。条件は一般の妊婦さんと同じです。
お灸の回数は少ないとダメ?
研究で行われている回数はとても多いですが、それより少なくても効果はあります。熱いと感じるまで行うことができれば効果はあります。
お灸の回数が少なくてもいい理由
熱いと感じるということは、お灸をしたところで何かが起きているから温かいではなく「熱い」と感じます。その何かというのが炎症です。熱いと感じるまで行う必要があるのは、炎症を起こすためです。炎症が起きたらすぐには治りません。時間をかけて1〜3日かけて少しずつ治ります。その間はトイレしてる時も、食事中も、お風呂の時も、ずっと炎症を治そうとする反射が働きます。なので、1回でも熱いと感じれば反射が出るので効果はあります。
ですが、回数は多い方が刺激量が多いので効きやすいです。
お灸の回数の注意点
お灸の回数が多い方がいい理由は、刺激量が多いからと説明しました。他のものでも刺激量をあげることができます。1回の時間を伸ばしたり、熱くすることです。時間を伸ばす分には火傷しませんが、刺激量をあげようとして熱くすると火傷してしまいます。火傷してしまうのはOD(オーバードウゼ)といって、やり過ぎです。刺激量はなるべく多い方がいいんですが、火傷するほどやらないように気をつけてください。
ちゃんと『熱いと感じたら一回離す。』を意識すれば、回数が多くても火傷はしません。
体調に合わせてお灸を行う
セルフケアは体調に合わせて行うものです。どんなものもむやみにやればいいというものではありません。例えば、ハーブティーがわかりやすいと思います。ハーブティーのハーブに含まれる成分には、薬理作用があることは研究でもわかっています。ですが、飲めばいいというものではありません。飲み合わせの悪い薬もあるし、妊婦さんは注意して飲まなければいけない成分もあります。
自分に合うお灸の回数を!
セルフケアは効果があるからいいというわけではなく、自分の体調に合わせて行うことが大切です。体調の悪い方は無理せずお灸をしてください。少ない回数でも効果はあるので、自分の生活スタイルと体調に合わせて逆子は治りやすくなります。
【逆子お灸の回数】まとめ
逆子のお灸は多ければ多いほどいいです。なぜなら、多い方が効くからです。実際に研究ではとても多い回数を行っています。だからといって無理に行うのは良くないので、無理のない範囲でお灸をしてください!
ということです。