みなさんどーもこんにちは!以前にInstagramでこのような質問をいただいたので、それにお答えします。
この質問は最初から逆子のままの場合の確率ですが、今回は“逆子そのもの”の確率についてお話しします。
今回の記事の根拠には世界中で発表されている論文があります。逆子には科学的根拠がないとされていますが、発表されている研究や論文はたくさんあります。Google scalarで「breech(逆子)」と検索すると約10万件もヒットします。それにプラス僕が逆子治療をした約200例のデータを基にお伝えしていきます。
逆子になる確率は
ほぼ100%
確率ではほぼ全てが逆子になる
今回1番お伝えしたいことはほぼすべての妊婦さんが逆子を経験していると言うことです。なぜなら、胎児はお腹の中でくるくる回るからです。
ほぼ100%が逆子になる理由
妊娠26週~30週になると、胎児はお腹の中でくるくる回ります。胎児が大きくなって胎動が強くなり、なおかつお腹にはまだスペースがあるからです。そのため、逆子の診断を受けるのは26週から30週の間が多いです。くるくる回っているので、逆子のタイミングがあるはずです。そうであれば、ほぼ全員が経験していることになります。
逆子の“診断を受ける”確率
統計では逆子の診断を受ける妊婦さんは全体の30%~50%と言われています。約半数の妊婦さんが逆子の診断を受けています。逆子の診断を受けたことがない半数の妊婦さんは、たまたま逆子のタイミングで診断に行かなかっただけです。ちなみに、逆子になったままで出産を迎える、つまり帝王切開となる妊婦さんは全体の約5%といわれています。
逆子が治る確率もほぼ100%
逆子が治る確率がほぼ100%の理由
ここまでで重要なポイントが2つあります。
- 帝王切開になる妊婦さんは全体の5%だということ。
- ほぼすべての妊婦さんが逆子を経験していること。
①帝王切開になる妊婦さんは全体の5%だということ。
帝王切開になる妊婦さんが5%だということは、全体で逆子の診断を受ける約50%の内、45%は逆子が治っていることになります。つまり、逆子の診断を受けても90%は自然に治るということです。
②ほぼすべての妊婦さんが逆子を経験していること。
ほぼすべての妊婦さんが逆子を経験しているので、逆子になること自体は問題になりません。問題となるのは、時間が経っているのに逆子が治らない妊婦さんです。
逆子の診断を受けて自然に治る確率は90%
90%は自然に治っているので、自然に治らない人が問題になります。ここで言う「時間が経っている」の目安は、妊娠32週以上か、逆子の診断を受けてから4週間以上経っていることです。
治る確率が高いから“大丈夫”
ではなぜ、逆子の90%は自然と治るのでしょうか?それは、胎児がお腹の中をクルクル回っているからです。一度逆子になっても、放っておけば胎児はまた下を向こうと胎動し、自然と治ります。なので、逆子の診断を受けた際、産科の先生から「心配いらないよ」と言われたはずです。先生がそのように言うのは、ほとんどの逆子が自然に治っているからです。
ほぼ全てが逆子になりほぼ全てが治る
逆子の診断を受けたうちの90%は治ります。ですが、本当はもっと逆子がいて自然に治っています。週数が早いうちは治る確率が高いから先生が言わないだけです。なので、診断を受けない逆子も多くいます。診断受けないまま治る逆子の方が多いです。つまり、逆子になっても高確率で治りますが、治らなず診断を受けても27週~30週の90%は自然に治ります。
だから、ほぼ100%が逆子になり、ほぼ100%の確率で逆子が治るということです。
逆子が治らない10%の確率に
ならないためにできること
10%の確率にならないために鍼灸を受ける
逆子の診断を受けても90%が治るからと放っておいていいわけではありません。10%に入る可能性もあります。なので、その10%に入らないようにできることをするべきです。その場合は逆子治療が一番です。
世界中の研究で鍼灸がいいとされている
世界中の研究で逆子を治すにはお灸がいいとされています。それは安価で手軽にできるからです。妊婦さんが1人でできます。研究によりますが、妊婦さん自身でお灸をしてもしてない妊婦さんに比べて約20%治りやすくなります。
逆子におすすめのお灸
お灸と言えば、せんねん灸を思い浮かべる人が多いです。ですが、世界中の研究で使われているお灸は棒灸です。逆子のお灸をするなら絶対に棒灸のほうがいいです。棒灸をせんねん灸と比較しながら記事を書いているので、逆子を治したい方は読んでみてください。
逆子のお灸2種類について
まとめ
逆子になっても不安に思うことはありません。放っておいても自然に治ります。ですが、母体が仕事をして疲労をしていると逆子は治りにくくなります。もし、仕事をしているならケアはした方がいいともいます。それについては下記の記事をご覧ください。
逆子が治らない理由