みなさんどーもこんにちは!さかごらぼの玉井です。以前にInstagramでこのような質問をいただきました。今回は逆子が治りやすい人、なりやすい人を簡単にセルフチェックできるリストをお伝えします。
今回の記事の根拠には世界中で発表されている論文があります。逆子には科学的根拠がないとされていますが、発表されている研究や論文はたくさんあります。Google scalarで「breech(逆子)」と検索すると約10万件もヒットします。それにプラス僕が逆子治療をした約200例のデータを基にお伝えしていきます。
逆子のセルフチェックリスト
逆子のセルフチェックは簡単
逆子が治りやすいかチェックする方法は簡単です。以下の項目に当てはまるかどうかを確認すればいいだけです。まずはどれだけ当てはまるか数えてみてください。
逆子のセルフチェックリスト【器質的な要因】
- 初産婦
- 子宮筋腫がある
- 子宮奇形がある
- 奇形児
- 羊水が少ない
- 妊娠糖尿病
- 先天異常
- 高齢出産
- 妊娠中の喫煙
- 妊娠中に体のケアをしてない
- 不妊治療をして妊娠した
- 臍帯が短い
逆子のセルフチェックリスト【生活編】
- 仕事をしている。
- 仕事が忙しい。
- デスクワークをしている。
- 育児をしている。
- 子供と同じ部屋で寝ている。
- 運動を毎日している。
- 出産前だからとお出かけたくさんしてる。
- 引越しの準備をしている。
- 注文住宅のカウンセリングを受けている。
逆子のセルフチェックリスト【症状編】
- 首肩がこる。
- 腰痛がある。
- 寝つきが悪い。
- 睡眠が浅い。
- 寝ても疲れが取れない。
- 寝起きがスッキリしない。
- 夢を見やすい。
- 仰向けができない。
- 食後に胸焼けがする。
- 食後に吐き気がする。
- 嘔吐する。
逆子のセルフチェックリスト【胎動編】
- 1日中胎動を感じない。
- 就寝前に胎動を感じない。
- 食事した時に胎動を感じない。
- 夜胎動で目が覚めない。
- 胎動が弱い。(*まだ胎児が小さい時は別です。)
逆子セルフチェックリスト
でわかる理由
逆子のセルフチェックリストを確認する前に
基本的には逆子のほぼ全てが自然に治ります。すべてにチェックがついても、95%は自然に治ります。このチェックリストは、逆子治療に“逆子が治らないと来院した妊婦さんに共通していた項目”です。ですが、ほぼ全ての逆子は自然に治るので不安に思うことはありません。それを念頭に置いてここから先を読んでもらいたいです。
逆子のセルフチェックリストの結果
チェックリストに当てはまる数が多いほど逆子は治りにくい傾向があります。理由をこれからお伝えします。
逆子のセルフチェックリスト【器質的な要因】の理由
逆子が治りにくくなる要因があると研究で発表されています。その研究で証明されている逆子が治りにくくなる要因が最初のチェックリストです。チッェクが多い場合は逆子は治りにくくなります。*参考文献(1)(2)(3)(4)
逆子のセルフチェックリスト【生活編】の理由
逆子が治らない原因は胎動が少ないこととお腹のスペースが狭いことです。その原因は母体の疲労で、母体が疲労する原因の多くは仕事です。仕事をしていれば疲労し逆子が治りにくくなります。疲労で逆子が治らない理由はYouTubeで説明しているのでみてみてください。
育児も疲労原因
多くは仕事ですが、次に多いのが育児です。経産婦さんは逆子が治りやすいです。ワシントン大学の研究で証明されています。*参考文献(3)
ですが、それでも疲労が強いと治りにくくなります。また、子供と寝ていると睡眠が浅くなり疲労が回復しにくくなります。
運動をしすぎるのもダメ
運動をしている妊婦さんは多いです。1番すごい人は毎日2時間ウォーキングをしていました。それだけ歩けば疲労しますね。
【逆子の場合は運動してもいいの?】逆子を治したいなら運動はご法度です。
みなさんどーもこんにちは!さかごらぼの玉井です。以前にInstagramでこのような質問をいただきました。この記事は逆子の場合の運動量についてお話しします。 今回の記事の根 ...
続きを見る
引越しと注文住宅
逆子治療をしていて疲労原因で多いのが引越しの準備や注文住宅です。引越しの準備は体が疲れるし、注文住宅はストレスが多いです。肉体的にも精神的にも疲れます。
だから、逆子チッェクリスト【生活編】にチェックがつくと逆子は治りにくくなります。
逆子のセルフチェックリスト【妊婦の症状編】の理由
逆子が治らない原因の多くは疲労です。疲労していれば症状が出ます。疲労を感じない妊婦さんも症状が出ていれば疲労しています。
後期つわりは胎動を減らす
逆子が治らない妊婦さんに特に多いのが後期つわりです。後期つわりは睡眠障害と胃腸の不調が強くでます。後期つわりの原因は自律神経の乱れです。自律神経が乱れていると、胎動が減ります。つまり、後期つわりがでていれば胎動は少ないはずで、逆子は治りにくいです。先ほどのチェックリストの多くは自律神経が乱れた時に出る症状です。
腰痛はお腹のスペースが減る
残りの項目は腰痛です。腰痛は腰お尻のこりが限界を迎えておきます。腰痛があるということは腰とお尻がこっています。腰とお尻がこっていると子宮の血流が悪くなります。子宮の血流が悪くなるとお腹が張りやすく、子宮が硬くなりやすくなりお腹のスペースが減ります。そうすれば胎児が動きにくくなり、逆子は治りにくくなります。
だから、逆子チッェクリスト【症状編】にチェックがつくと逆子は治りにくくなります。
逆子のセルフチェックリスト【胎動編】の理由
逆子が治らない原因のひとつは胎動が少ないからだとお伝えしました。
逆子の妊婦さんは胎動が多い?
逆子治療の際に、逆子の妊婦さんに「胎動はありますか?」と尋ねると必ず「ある。」と答えます。ですが、多くの場合は“一応あるだけ”でほとんどありません。夜寝る前と食事した時しかでないという妊婦さんは多いです。ですが、胎動が出ている妊婦さんは1日中胎動を感じているし、夜に胎動で目が覚めます。夜寝る前と食事した時に増える理由は下記で書いてます。
知ってる?逆子が治らない本当の原因は【冷えではなく〇〇】
みなさんどーもこんにちは!さかごらぼの玉井です。 前回の「逆子のすべて」に引き続き、逆子が治らない理由をテーマにお話ししていきます。前回は逆子が治らない原因は冷えではなく、母体の疲労だとお伝えしました ...
続きを見る
胎動が増えないなら乱れてる
基本的には夜寝る前と食事した時は胎動が増えます。それなのに、胎動が増えない場合はかなり自律神経が乱れています。だから、逆子チッェクリスト【胎動編】にチェックがつくと逆子は治りにくくなります。
逆子のセルフチェック
の後にやるべきこと
セルフチェックの後は逆子のお灸
もしセルフチェックリストにチェックが多いなら、お灸を試してみるべきです。世界中の研究で逆子を治すにはお灸がいいと結論づけています。研究の多くは妊婦さん自身がお灸をしています。また、90%以上が治ったという研究もあります。お灸については下記の記事を読んでみてください。
セルフチェックで治りにくくても逆子は治る
もう一度言いますが、逆子はほぼ全てが自然に治ります。なので、チッェクが多くても不安に思うことはありません。僕がこうして記事を書くのは、逆子に悩む多くの妊婦さんに安心してもらいたいからです。
セルフチッェクでわからないをなくす
僕がこのチェックリストを記事にしたのも悩みのストレスを減らすためです。僕は妊婦さんの心理を勉強したのでよくわかります。逆子の診断を受けると、逆子がなんなのかわからない。私は逆子が治るの?とわからないからストレスを感じます。まずはチェックリストで治りやすいのか治りにくいのかを知ってもらえれば、ストレスは軽減します。
自分に合うセルフケアを
お灸は誰にでも効きます。それ以外にもたくさんセルフケアはあります。大事なことは「自分に合ったセルフケア」をすることです。今回のセルフチェックでわかった状態から最善のセルフケアをすることができます。ご相談はInstagramかLINEから受け付けています。
もし自分に合うセルフケアを知りたい方はご連絡ください!
参考文献
1)Luterkort M, Persson PH, Weldner BM. Maternal and fetal factors in breech presentation. Obstet Gynecol. 1984 Jul;64(1):55-9. PMID: 6738947.
2)Macharey G, Gissler M, Rahkonen L, Ulander VM, Väisänen-Tommiska M, Nuutila M, Heinonen S. Breech presentation at term and associated obstetric risks factors-a nationwide population based cohort study. Arch Gynecol Obstet. 2017 Apr;295(4):833-838. doi: 10.1007/s00404-016-4283-7. Epub 2017 Feb 7. PMID: 28176014.
3)Rayl J, Gibson PJ, Hickok DE. A population-based case-control study of risk factors for breech presentation. Am J Obstet Gynecol. 1996 Jan;174(1 Pt 1):28-32. doi: 10.1016/s0002-9378(96)70368-x. PMID: 8572022.
4)Fruscalzo A, Londero AP, Salvador S, Bertozzi S, Biasioli A, Della Martina M, Driul L, Marchesoni D. New and old predictive factors for breech presentation: our experience in 14 433 singleton pregnancies and a literature review. J Matern Fetal Neonatal Med. 2014 Jan;27(2):167-72. doi: 10.3109/14767058.2013.806891. Epub 2013 Jun 14. PMID: 23688372.