逆子の症例

【日本逆子治療協会】鍼灸で38週の逆子が治った症例

鍼灸で38週の逆子が治った症例

38週でも逆子は治りますか?

38週3日の逆子が治った理由

38週3日の逆子が治った理由

 

今回は日本逆子治療協会を運営している僕が鍼灸で逆子のケアをしていて、38週3日で逆子が治った一例を紹介します。

今回の逆子が38週で治ったのは37週で逆子になっていたからです。

37週で逆子になる割合

37週で逆子になるのは珍しいです。なぜなら、37週になっていればスペースが少ないからです。

実際に週数が進むほど逆子が自然に治る確率は減っていきます。

 

逆子が治る確率を調べた研究

これは研究の結果からもわかります。28週から2週間ごとに36週まで少しづつ減っていきます。

→逆子が治る確率について

 

スペースが減っていても胎児が回転できる理由は、37週でもスペースが残っているからです。逆子が治るにはスペースと胎動が必要です。

胎児が回転し逆子が治る原理 
【日本逆子治療協会】胎児が回転し逆子が治る原理 

逆子が治る原理は胎動です。なぜなら、胎児は胎動で回転するからです。なので、逆子が回転し治るためには胎動が必要になりそれが原理になるということです。

続きを見る

 

週数が進むとスペースが減る

胎動は週数が進んでも母体の体調が良くなることで増えます。ですが、スペースは胎児が大きくなるほど減ってしまいます。

 

37週で回転できるのはスペースがあるから

それなのに、37週でも逆子になれるほどスペースが残っているから逆子になることができています。つまり、37週でも逆子になれるだけのスペースがあるから、37週でも逆子が治るだけのスペースがあるということです。

こんな理由で、38週でも逆子が治ったという一例でした。

 

38週の逆子がすべて治るわけじゃない

38週の逆子がすべて治るわけじゃない

37週で逆子になった妊婦さんのすべてが治るわけではありません。僕の統計上ではかなり治りやすいですが、そのすべてが治るわけではありません。なぜなら、逆子の治りやすさは週数以外の要因も影響するからです。

要因は大きく3つです。

 

  1. 器質的な要因(胎盤の位置・子宮の形)
  2. 母体の要因(体調・第○子)
  3. 胎児の要因(大きい・双子)

 

これ以外にも多くのことが影響するので、週数だけでは逆子の治りやすさはわかりません。

 

37週で逆子の診断を受けた例

また、今回は37週に診断を受けた人の例でした。37週に来院したわけではありません。もし今回の逆子が30週に逆子の診断を受けて37週に来院した場合、結果はまた違っていたかもしれません。

今回はあくまで37週に逆子になった人が38週に治ったという例でした。

 

さいごに

最後にお伝えしたいことは基本的には鍼灸をしなくても逆子は自然に治るということです。

今回は鍼灸をして逆子が治ったという話ですが、自然に治っていた可能性もあります。確率では36週までに90%以上が自然に治るとされています。

28週に診断を受けても高額な料金を払って無理して鍼灸に通う必要はありません。逆子は自然に治るものなので、鍼灸をして治ったのか自然に治ったのか鑑別することができません。なので、28週に鍼灸で治っても鍼灸の効果なのかはわかりません。

ですが、もし28週に逆子の診断を受けて放っておいて37週まで治らなかったからと通っても治りにくくなってしまいます。逆子が治りやすいかどうかがわかるチェックリストを作成しているので、それをチェックしてみてください。

 

週数が進むと「帝王切開が怖い」「逆子が治るのか不安」など感じるようになり、不安はとても強くなります。そう言った妊婦さんが少しでも安心できればと、遅い週数でも逆子が治った一例を紹介させていただきました。ちなみに、30週で逆子の診断を受けた人が38週で治った例もあります。

それはまた別の記事でお伝えします。

-逆子の症例
-,