ずっと逆子が治る確率は〇〇%

【最新版2022年統計】ずっと逆子が治る確率は〇〇%

たまいたかあき

鍼灸による逆子治療を9年間 l 独自の研究で逆子治療を確立 l 鍼灸師/柔道整復師 l 逆子の正確な情報を伝えるために逆子の科学と統計を発信 l 逆子治療は千葉県で行っています。

みなさんどーもこんにちは!さかごらぼの玉井です。以前にInstagramでこのような質問をいただきました。

ずっと逆子でも治る可能性はありますか?

今回はこの質問にお答えします

 

今回の記事の根拠には世界中で発表されている論文があります。逆子には科学的根拠がないとされていますが、発表されている研究や論文はたくさんあります。Google scalarで「breech(逆子)」と検索すると約10万件もヒットします。それにプラス僕が逆子治療をした約200例のデータを基にお伝えしていきます。

 

ずっと逆子が治る確率

ずっと逆子が治る確率は77%

2022年10月までの僕が逆子治療で取っている統計では、ずっと逆子(妊娠してから検診でずっと逆子と言われ続けている)になおる確率は77%です。

ずっと逆子になってしまう要因

胎児は逆子で発生し、ほとんどの場合は大きくなる過程で頭の重さや胎動で頭が下を向きます。その中で、ずっと逆子になってしまうのには理由があります。その理由はどちらかです。

  • 器質的な要因(子宮の中の状態)
  • 胎動とスペースが少ない

 

器質的な要因でずっと逆子になる理由

母体のお腹の中の状態に何かある場合です。例えば、以下のような3つのものが影響します。

  • 胎盤の位置
  • 臍の緒の長さ
  • 子宮の形

 

器質的な要因が影響する理由

例えば、胎児の頭の前に胎盤があると頭が引っかかり回転しづらくなります。へその緒の長さが短くても回転しづらいし、子宮の形によって周りにくいこともあります。このように器質的な要因が影響することもありますが、多くの場合は胎動が少ないからです。

逆子の胎動、お腹

 

胎動とスペースが少なくてずっと逆子になる理由

胎児は逆子で大きくなりますが、ほとんどの場合は治ります。治るのはまだ胎児が小さいまま、スペースがある状態で胎動をするからです。スペースが少なかったり胎動をしなければ、逆子は治りにくくなります。

胎動はどうして減ってしまう理由

胎動はどうして減ってしまうの?と疑問に思いますよね。色々とありますが、大きく影響しているのが「母体の疲労」です。母体が疲労をすることで胎動は激減してしまいます。その根拠として逆子治療をして、母体の疲労が改善したら胎動が劇的に増えます。1日のほとんど胎動を感じなかった妊婦さんが、睡眠中に胎動で起きてしまうほど胎動が増えます。また、一日中痛いくらい胎動を感じるようになります。

逆子の妊婦さんは疲労が強い

僕が逆子治療をしていて、ずっと逆子の妊婦さんは疲労がとても多いです。そして、最初は逆子じゃなくても途中から逆子になり、そこから何週間も経ってもずっと逆子の場合は特に疲労が強いです。

 

ずっと逆子の治る確率
を上げる条件

ずっと逆子の治る条件は2つ

  1. 胎動とスペースが増えること
  2. 早い週数からお灸を始めること

 

胎動とスペースを増やしてずっと逆子の治る確率を上げる

逆子がずっと治らない原因が器質的な要因でも、胎動が劇的に増えれば治りやすくなります。なぜなら、何かに頭がつっかかっていたり臍の緒が絡まっていたとしても、ずっと動いていればそのどちらも外れるはずだからです。また、胎動が少ないからずっと逆子なら、胎動が増えれば治るはずです。器質的な要因があっても逆子が治りやすくなることは研究でも証明されています。

ずっと逆子でも治る確率は上がる

つまり、ずっと逆子でもスペースと胎動を増やせば治る確率は高くなります。そのスペースと胎動を増やすことを、お灸できます。お灸をすることで子宮の血流が良くなりスペースが増え、胎動も増えます。例え、母体が仕事をして疲労をして胎動とスペースが減っていて、ずっと逆子でも治りやすくなります。ですが、これにも条件があります。

90%以上が治る逆子の妊婦さん

 

早いうちからお灸をして治る確率を上げる

それは早い週数からお灸を始めることです。なぜなら、週数が遅いと動くスペースがなくなってしまうからです。いくら胎動が増えて、つっかかりや絡まりを外せる確率が上がると言えど、動けるスペースがあるのが前提です。週数が進んでいて胎児が大きくなっていたら、スペースが減ってしまい動けません。

31週まではずっと逆子でも治る確率は高い

早い週数というのは31週までです。その理由は31週から羊水が減り始めるからです。羊水がある方が断然胎動しやすいです。羊水が減れば減るほど、胎児が大きくなるほど、逆子は治りにくくなります。これは他の逆子も同じです。

31週以降でも逆子は治る

31週以前の方が逆子は治りやすいですが、それ以降でも逆子は治ります。研究では34週以降の妊婦さんにお灸をしても80%以上の逆子が治ったという研究もあります。*参考文献(1)
ですが、やっぱり早い方が治りやすいです。

ずっと逆子でも治る

なので、ずっと逆子だから治らないなんてことはありません。ずっと逆子でも、途中からの逆子でも、早い時期のお腹にスペースがあるうちにから胎動を増やすことが大切です。

逆子を診る先生

 

ずっと逆子の治る確率を
上げるためにするべきこと

ずっと逆子ならお灸をするべき

もし、妊娠してからずっと逆子、何週間もずっと逆子の妊婦さんはすぐにお灸を始めるべきです。31週を超えていても治ります。逆子に対するお灸の効果は世界中でされていますが、そのほとんどは妊婦さん自身で行っています。また、やり方は超簡単です。

ずっと逆子を治す市販のお灸とやり方

私が今まで逆子治療をした妊婦さんはは、ずっと逆子だった方で35週から逆子治療を始めた人も治りました。なので、逆子のケアはいつからでも遅くはありません。もし、近くに逆子治療をするの鍼灸院があれば通うのもいいと思います。お灸のやり方やおすすめのお灸は下記の記事を参考にしてみてください。

 

 

参考文献

1)Ewies A, Olah K. Moxibustion in breech version--a descriptive review. Acupunct Med. 2002 Mar;20(1):26-9. doi: 10.1136/aim.20.1.26. PMID: 11926602.

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