みなさんこんにちは!日本逆子治療協会の玉井です。以前にこのような質問を頂きました。こんな疑問にお答えします。
腰痛があると逆子が治りにくくなる理由
腰痛があると逆子は治りにくくなります。なぜなら、スペースが減るからです。
胎児が回転する理由
逆子が回転するには胎動とスペースが必要です。胎動があるから回転力が生まれ、その時にスペースがあるから回転することができます。
詳しくはこちら
-
-
【日本逆子治療協会】胎児が回転し逆子が治る原理
逆子が治る原理は胎動です。なぜなら、胎児は胎動で回転するからです。なので、逆子が回転し治るためには胎動が必要になりそれが原理になるということです。
続きを見る
スペースがあるか知る方法
そのスペースがあるか知る方法は大きく2つあります。
- お腹の形
- 妊婦さんの体調
お腹の形を見るとある程度わかります。ボコボコしたお腹だとスペースが少なく、まんまるなお腹だとスペースがあります。これは下記の記事で詳しく説明しているのでそちらをご覧ください。
→ 準備中
妊婦さんの体調を見る
今回の腰痛はもうひとつの妊婦さんの体調が影響します。
妊婦さんの体調が悪いと胎動やスペースが減りやすくなります。今回の腰痛では特にスペースが減りやすくなります。なぜなら、子宮の血流が悪くなるからです。生理学の話でややこしいですが、なるべく簡単にかいつまんで説明します。
腰痛でスペースが減る自律神経反射
人間の体には『自律神経反射』というものが存在します。この自律神経反射は大きく3つあります。
- 体性-内臓反射
- 内臓-体性反射
- 内臓-内臓反射
このうちの『体性-内臓反射』が腰痛で子宮の血流が悪くなる原因になります。この体性-内臓反射というのは、体の表面が刺激されると内臓に影響が出るという反射になります。
体性-内臓反射
例えば、体性-内臓反射には以下のようなものがあります。
- お腹を叩くと血圧が下がる
- 足を押すと子宮の血流が良くなる
- 手を押すと腸の活動が活発になる
これを聞いて連想するのは『ツボ』だと思います。その通りで、これがツボの原理です。ツボというのは科学で説明することができます。
他にも体感していることがあると思います。それは生理痛や生理不順です。腰痛があったり、骨盤周りの不調があると子宮の血流が悪く、生理痛や生理不順が出やすくなります。また生理痛や生理不順が普段からある人は腰痛にもなりやすいです。
体と内臓のつながり
体表と内臓は神経で繋がっています。そのうち腰と繋がっているのが子宮です。背骨の腰椎(腰の骨)から出る神経が子宮に繋がっているのがわかります。(下記画像参照)。画像でわかるように子宮とは腰の神経だけでなく、骨盤の神経も繋がっています。
腰痛は子宮の血流を悪くする
こういった解剖学と生理学から、腰痛があると子宮の血流が悪くなっていることがある程度想像できます。もちろん、子宮の血流が悪くなるような状態になるだけで、それが理由で症状(生理痛や月経不順など)が出るわけではありません。
ですが、ある程度子宮の血流が悪くなっていることはわかり、逆子の場合は子宮の血流が悪くなると子宮の軟性が減ってしまい胎児は回転しにくくなってしまいます。
このようなことから、腰痛がある妊婦さんは逆子が治りにくいということです。
腰痛を改善し逆子を治りやすくする方法
腰痛を改善し逆子を治りやすくする方法はお尻のマッサージです。お尻の筋肉が柔らかくなると腰の筋肉も柔らかくなり、腰痛は改善しやすくなります。妊娠中の腰痛はほとんどが筋疲労によるものなので、筋肉が柔らかくなれば基本的には改善します。
お尻のマッサージで腰痛を改善することができます。なぜ腰ではなくお尻のマッサージなのか、その理由もお伝えします。
腰のマッサージではない理由
腰のマッサージではなくお尻のマッサージの理由は腰のケアが難しいからです。
妊娠中でお腹が大きいために、普段できるような腰を捻ったりストレッチをすることは難しいです。また、自宅で腰のマッサージをするのは経験のない人ではとても難しいです。ましてや、それを自分に行うとなると正しく行うことができません。
なので、腰のマッサージではなくお尻のマッサージがいいということです。
セルフケアのポイント
この、『正しく行う』というのはセルフケアではとても大切なことです。なぜなら、効果を出すためのセルフケアなので、正しく行うことで効果が出ます。もし、間違った方法で行えばしっかりと効果を出すことができません。
最近ではSNSに大量のセルフケアや自宅でのトレーニングが投稿されていますが、自宅で正しくケアをすることはとても難しいです。
現代のセルフケアはとても複雑
また、見栄えのために複雑で続けることが難しいものが多いです。ケアにおいてもっとも大事なことは、続けることです。そして、正しく行うことです。
そして、逆子の妊婦さんは不調のある人が多く、大きく体を動かすことは難しいためできるセルフケアも限られます。(逆子体操が辛いというのがわかりやすい例かなと思います。)
僕は不調のある逆子の妊婦さんでも自宅で簡単に無理なく続けやすく、なおかつ効果のあるセルフケアを考えてお伝えしています。こう言った理由で『腰痛を改善し逆子を治りやすくする方法』のひとつとしてお尻のマッサージをお伝えしています。
他にもプログラムを組んで動画にしているので、無理のないようにやってみてください。
さいごに
他の不調については下記の『逆子妊婦の不調』のカテゴリーリンクをタップして記事を読んでみてください。