【逆子と腰痛の関係】腰痛があると逆子は治りにくい?

腰痛があると逆子が治りにくくなる理由

みなさんこんにちは!日本逆子治療協会の玉井です。以前にこのような質問を頂きました。

逆子で腰痛が強くあります。骨盤ベルトをしているんですが、腰痛は関係ありますか?

webでも「逆子 腰痛」と検索している妊婦さんは少なくありません。
結論からお伝えすると、腰痛があると子宮内の環境に影響し、逆子が回転しにくくなる可能性があります。なぜなら、逆子が回転するためには「胎動」と「回転できるスペース」が必要であり、腰痛によって血流や筋肉の緊張が変化すると、このスペースが減少する可能性があるためです。

この記事では、下記の項目について専門的な視点からわかりやすく解説します。

  • 逆子と腰痛の関係
  • 腰痛が逆子に影響する理由
  • 週数別の自然に治る確率
  • 改善方法とセルフケア

関連記事:逆子は自然に治る確率は?週数別の回転率を詳しく解説

逆子と腰痛の関係|腰痛があると逆子が治りにくくなる理由

逆子が回転するために必要な胎動とスペース

逆子が治るためには、次の2つの条件が重要です。

  • 胎児が動くこと(胎動)
  • 子宮内に回転できるスペースがあること

胎動によって回転力が生まれ、その時に十分なスペースがあることで、胎児は頭位へ回転します。逆に以下のような状態では、胎児は回転しにくくなります。

  • 子宮が硬い
  • お腹が張りやすい
  • スペースが少ない

▼ 逆子が治る原理・メカニズムについては下記の記事で詳しく説明しています。

腰痛があると子宮の血流が低下しやすくなる

腰痛がある場合、腰周囲の筋肉が緊張し、血流が低下することがあります。体には「体性-内臓反射(自律神経反射)」という仕組みがあり、筋肉や皮膚の状態が内臓の働きに影響を与えます。腰の筋肉と子宮は同じ神経領域でつながっているため、以下のような影響が起こる可能性があります。

  • 腰の筋肉が緊張する
  • 神経を介して子宮の血流が低下する
  • 子宮の柔軟性が低下する
  • 胎児が回転しにくくなる

体性-内臓反射

例えば、体性-内臓反射には以下のようなものがあります。

  • お腹を叩くと血圧が下がる
  • 足を押すと子宮の血流が良くなる
  • 手を押すと腸の活動が活発になる

これを聞いて連想するのは『ツボ』だと思います。その通りで、これがツボの原理です。ツボというのは科学で説明することができます。

他にも体感していることがあると思います。それは生理痛や生理不順です。腰痛があったり、骨盤周りの不調があると子宮の血流が悪く、生理痛や生理不順が出やすくなります。また生理痛や生理不順が普段からある人は腰痛にもなりやすいです。

体と内臓のつながり

体表と内臓は神経で繋がっています。そのうち腰と繋がっているのが子宮です。背骨の腰椎(腰の骨)から出る神経が子宮に繋がっているのがわかります。(下記画像参照)。画像でわかるように子宮とは腰の神経だけでなく、骨盤の神経も繋がっています。

自律神経デルマトーム

子宮の柔軟性が低下すると回転スペースが減る

子宮は柔らかいほど胎児は動きやすくなります。しかし、下記の3つがあると、子宮の柔軟性が低下し回転スペースが減少します。

  1. 血流低下
  2. 筋肉の緊張
  3. 腰痛

その結果、逆子が回転しにくくなる可能性があります。こういった解剖学と生理学から、腰痛があると子宮の血流が悪くなっていることがある程度想像できます。もちろん、子宮の血流が悪くなるような状態になるだけで、それだけの理由で逆子になったり回転できなわけではありません。

ですが、ある程度子宮の血流が悪くなっていることはわかり、逆子の場合は子宮の血流が悪くなると子宮の軟性が減ってしまい胎児は回転しにくくなってしまいます。このようなことから、腰痛がある妊婦さんは逆子が治りにくいということです。

*これらの自律神経反射(体性-内臓反射)はツボの刺激やお灸で効果がある原理・メカニズムでもあります。お灸の原理については下記で詳しく説明しています。

スペースがあるか知る方法

そのスペースがあるか知る方法は大きく2つあります。

  1. お腹の形
  2. 妊婦さんの体調

お腹の形を見るとある程度わかります。ボコボコしたお腹だとスペースが少なく、まんまるなお腹だとスペースがあります。下記の記事で詳しく説明しているのでそちらをご覧ください。

【週数別】逆子と腰痛|自然に治る確率との関係

逆子の約90%は自然に治る

逆子と診断されても、過度な心配は不要です。妊娠中期に逆子と診断された場合、約90%以上は自然に頭位へ戻るとされています。これは、色々な理由がありますが、理由のひとつは子宮内に十分なスペースがあるためです。

逆子がいつまで治る確率があるのかを下記で詳しく説明しています。

30週以降は腰痛の影響が出やすくなる

妊娠週数が進むと下記のような状態になる結果、腰痛が強くなり、お腹のスペースに影響する可能性があります。

  • 胎児が大きくなる
  • スペースが減る
  • 腰への負担が増える

これは週数が進むごとに影響が強くなるので、週数が進むとスペースは減っていきます。

対して、胎児の大きさなどによって胎動が減ることは基本的にはありません。週数が進んでも胎動は増えます。これについては関連記事:逆子だから胎動が少ないのではなく〇〇が原因をご覧ください。

腰痛を改善し逆子を治りやすくする方法

腰痛を改善し逆子を治りやすくする方法はお尻のマッサージです。お尻の筋肉が柔らかくなると腰の筋肉も柔らかくなり、腰痛は改善しやすくなります。妊娠中の腰痛はほとんどが筋疲労によるものなので、筋肉が柔らかくなれば基本的には改善します。

お尻のマッサージで腰痛を改善することができます。なぜ腰ではなくお尻のマッサージなのか、その理由もお伝えします。

お尻の筋肉を緩めることが最も効果的

腰痛改善で最も重要なのは、お尻の筋肉(臀筋)を柔らかくすることです。お尻の筋肉が重要な理由は下記の3つです。

  1. お尻の筋肉が腰を支えている
  2. お尻が硬いと腰に負担がかかる
  3. お尻を緩めると腰の負担が減る

結果として、以下のような状態につながり、胎児が回転しやすくなるためお尻の筋肉を柔らかくすることがとても重要になります。

  • 血流改善
  • 子宮環境改善
  • 回転しやすい状態

腰のマッサージではない理由

腰のマッサージではなくお尻のマッサージの理由は、腰のケアが難しいからです。妊娠中は以下の2点のようなことをするのは難しく、安全性の面でも注意が必要です。

  1. 腰を強くマッサージする
  2. 腰を捻る

一方、お尻のケアは下記のようなメリットがあります。

  • 安全
  • 自宅でできる
  • 効果が高い

妊娠中でお腹が大きいために、普段できるような腰を捻ったりストレッチをすることは難しいです。また、自宅で腰のマッサージをするのは経験のない人ではとても難しいです。ましてや、それを自分に行うとなると正しく行うことができません。

なので、腰のマッサージではなくお尻のマッサージがいいということです。

腰痛に関連する逆子ケアの方法

腰痛をケアしつつ、胎動とスペースが増える方法を体操としてYoutubeに掲載しています。

セルフケアのポイント

この、『正しく行う』というのはセルフケアではとても大切なことです。なぜなら、効果を出すためのセルフケアなので、正しく行うことで効果が出ます。もし、間違った方法で行えばしっかりと効果を出すことができません。最近ではSNSに大量のセルフケアや自宅でのトレーニングが投稿されていますが、自宅で正しくケアをすることはとても難しいです。

現代のセルフケアはとても複雑

また、見栄えのために複雑で続けることが難しいものが多いです。ケアにおいてもっとも大事なことは、続けることです。そして、正しく行うことです。そして、逆子の妊婦さんは不調のある人が多く、大きく体を動かすことは難しいためできるセルフケアも限られます。(逆子体操が辛いというのがわかりやすい例かなと思います。)

僕は不調のある逆子の妊婦さんでも自宅で簡単に無理なく続けやすく、なおかつ効果のあるセルフケアを考えてお伝えしています。こう言った理由で『腰痛を改善し逆子を治りやすくする方法』のひとつとしてお尻のマッサージをお伝えしています。他にもプログラムを組んで動画にしているので、無理のないようにやってみてください。

体験談|腰痛を改善したことで逆子が回転したケース

実際に、腰痛が強かった妊婦さんが腰痛のケアをしてから逆子が回転したケースは多くあります。

  • お尻のケアを開始
  • 血流が改善
  • 胎動が増加

腰痛改善は、逆子改善の重要な要素のひとつです。

→関連記事:
逆子が治った症例|30週・32週・34週の改善例はこちら
(内部リンク:/breech-case/)

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