左右でゴロゴロ動いているのに、どうして逆子が治らないの?
逆子と診断されてから「逆子 左右で体勢が変わる 治らない」と検索を繰り返していませんか?お腹の中でよく動いている=回転していそう、と思うのは自然なことです。ですが実は、左右で体勢が変わることと、逆子が治ることは別の動きです。
この記事では、下記の内容を医学的な視点も交えてわかりやすく解説します。
- 左右に動くのに逆子が治らない原因
- 逆子が回転するための対策
- 週数別に考えるポイント
原因|左右で体勢が変わるのに逆子が治らない理由
寝返りと回転はまったく別の動き
まず知っておいてほしいのは、左右で体勢が変わること=逆子が治る動きではないということです。左右に動く(寝返り)のは、下記の2点がポイントになります。
- 頭とお尻の軸はそのまま
- 横方向にゴロンと動く
一方、逆子が治るのは、下記の2点がポイントになります。
- 頭と足の位置を上下で入れ替える
- 縦方向に大きく回転する
つまり、動きの軸が違うのです。
本当の原因はお腹のスペース不足
左右に動けているのに逆子が治らない最大の理由は、回転できるだけのスペースが足りないことです。例えるならベッド。
- シングルベッド → 寝返りは簡単
- でも、起き上がらずに頭と足を入れ替えるのは大変
これがダブルベッドなら、回転はしやすくなります。お腹の中も同じで、スペースがなければ左右には動けても、回転はできません。
対策|逆子が回転しやすくなる環境を整える
スペースを左右する3つの要素
お腹の中のスペースに関係するのは次の3つです。
- 子宮の軟性
- 羊水の量
- 胎児の大きさ
このうち、変えられるのは①と②です。
子宮の軟性を高める|エビデンス
子宮は筋肉でできています。筋肉は血流が良いほど柔らかくなります。実際に、逆子に対してお灸(至陰など)を用いた介入で、頭位に戻る割合が高かったとする研究報告があります。これは「必ず治る」という意味ではありませんが、下記2点で理にかなったアプローチだと考えられています。
- 子宮血流を改善する
- 筋緊張をゆるめる
*体調や指導環境に応じて、無理のない範囲で行うことが前提です。
羊水を保つ|注意事項
羊水は赤ちゃんが回転するためのスペースです。研究では、母体の水分摂取量が少ない場合、羊水量が低下しやすいことが示されています。
注意事項は飲み過ぎないことです。飲めば飲むほど羊水が増えるわけではありません。多くの妊婦さんは水分をしっかりと摂れていないため、羊水が減る傾向あります。しっかりと摂ることで、本来あるべき量まで増えるというだけです。水分をどれだけ摂っても許容範囲を超えて羊水が増えることはありません。無理して飲むことは絶対にやめてください。
目安は尿の色
- 濃い黄色 → 水分不足
- 薄い黄色〜透明 → 充足状態
無理に飲まず、尿の色を目安に調整してください。
週数別|左右で体勢が変わるのに治らないときの考え方
妊娠28〜30週ごろ
- 胎児が比較的小さい
- 回転できる余地がまだある
左右に動いているなら、今後回転する可能性は十分にあります。
妊娠31〜33週ごろ
- 動きは活発だがスペースは減ってくる
- 左右運動は多いが回転しにくくなる時期
「左右で体勢が変わるのに治らない」と感じやすい時期です。
妊娠34週以降
- 胎児が大きくなる
- スペースがかなり限られる
この時期に左右に動いていても、回転まで至らないケースは少なくありません。「動いている=もうすぐ治る」とは限らない時期です。
体験談|左右に動いていたのに治らなかったケース
逆子ケアをしていると、こんな声をよく聞きます。
毎日お腹の中で動いていて、左右にもゴロゴロしていたのでもうすぐ治ると思っていました。でも健診ではずっと逆子のままで…。
この方は下記のような状態でした。
- 胎動は多い
- 寝返りの動きはある
- でも回転しない
「動いている = 治る」ではないということを説明をして、逆子ケアを行い無事に回転し頭位になりました。
まとめ|左右で体勢が変わる=逆子が治る、ではない
- 左右の動きと回転は別物
- 逆子が治らない原因はスペース不足が多い
- 子宮の軟性と羊水は整えられる
- 週数が進むほど回転は難しくなる
「逆子 左右で体勢が変わる 治らない」と検索して不安になるのは、それだけ真剣に向き合っている証拠です。大切なのは、動きの量ではなく、回転できる環境かどうか。焦らず、できることを整えていきましょう。