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【日本逆子治療協会】逆子が治りにくい3つの特徴

【日本逆子治療協会】逆子が治りにくい3つの特徴

みなさんこんにちは!日本逆子治療協会の玉井です。以前にこのような質問を頂きました。こんな疑問にお答えします。

 

逆子が治りにくい人に特徴はありますか?

 

逆子が治りにくい人の3つの特徴

逆子が治りにくい人の3つの特徴

 

逆子が治りにくい人の特徴は3つあります。

  1. 回転しにくい要因がある
  2. 胎動とスペースが少ない
  3. 母体が疲労をしている

 

 

⑴回転しにくい要因がある

逆子が治りにくい理由は、胎児が回転しにくいからです。そのひとつが胎児の運動制限(可動性の減少)です。以下のような要因は想像しやすいかと思います。

 

  • 胎盤の位置
  • 羊水が少ない
  • へその緒の長さ
  • 胎児の大きさ
  • 双子
  • 子宮筋腫や子宮奇形

 

胎盤の位置関係で胎児の頭が動きにくい、羊水が少なくて動きにくい、へその緒の長さが短くて動きにくい、胎児が大きすぎて動きにくいなど想像しやすいかと思います。

研究で証明されている

これらは研究で証明されていることです。つまり、逆子の治りにくさは胎児の可動性(運動制限)が影響するということです。こういった要因がなくても回転しにくい胎児もいます。それが胎動とスペースが減ることです。

 

⑵胎動とスペースが少ない

胎児が回転する原理は胎動とスペースです。詳しくは『 胎児が回転し逆子が治る原理』をご覧ください。

そもそも胎児が回転できるのは胎動とスペースがあるからです。先ほどの話は、胎動とがあって回転しようとしているのにスペースがなく物理的に動きずらいという話でした。ですが、そもそも胎動がなければ回転できません。

 

後期・臨月の場合

「じゃあ、後期・臨月に入った私はもう治らないの?」と思う方もいるかも知れませんが、逆子は治ります。

臨月でも治るし正期産にはいっても治ります。「帝王切開のために入院した日は逆子だったのに、帝王切開の当日の直前の検査で治っていた」という話も珍しくはありません。(多くはありませんが)

【高確率で治る】逆子が治る確率は〇〇%

 

36週でも胎動は出る

週数が進んでも胎動は増えます。僕の妻の36週で逆子だった時の胎動をYoutube shortsに掲載しています。

 

 

逆子の妊婦さんは胎動が少ない

36週でもこれくらいの胎動が出ます。ですが、僕が鍼灸をしていて逆子ケアに来院する妊婦さんの多くは胎動をほとんど感じていません。感じていても夜寝る前くらいです。

そのように来院する妊婦さんは胎動が少ないからなかなか治りません。こういった理由で胎動とスペースが少ないのが逆子が治りにくい特徴になります。そして、その胎動とスペースが減ってしまう理由が母体の疲労です。

 

⑶母体が疲労をしている

母体が疲労をすると自律神経が乱れます。自律神経が乱れると胎動が減りやすくなります。これは妊婦さんなら「確かに!」と体感できます。

それが食事をした時と夜寝る前です。この時間は必ず胎動がいつもより感じやすくなります。ですが、母体が疲労をして自律神経が乱れているとその感じやすい時間でも胎動は増えにくくなります。

 

胎動が出ている定義

僕の『胎動がしっかり出ている定義』は、痛いと感じるくらい胎動を感じているか、夜寝る前に胎動を感じているかです。胎動がしっかり出ている妊婦さんはそう訴えます。ですが、来院した妊婦さんはあまり感じていません。

そして、逆子のケアを通して施術の回数を重ねると必ず胎動が増えます。ここまでの理由から逆子ケアは胎動を増やすために行うことがわかります。胎動が増えない逆子のケアは間違っています。こんな理由から母体が疲労をしているのが最後の逆子が治りにくい人の特徴でした。

逆子と自律神経の関係は下記の記事をご覧ください。

 

詳しくはこちら

自律神経が乱れると逆子が治りにくくなる理由は〇〇が減るから
【日本逆子治療協会】自律神経が乱れると逆子が治りにくくなる理由は〇〇が減るから

自律神経が乱れると逆子が治りにくくなる理由は、胎動が減りやすくなるからです。胎児は胎動があるから回転できます。胎動が減って終えば回転しにくくなり逆子は治りにくくなってしまいます。

続きを見る

 

逆子が治りにくい人の特徴が
あっても大丈夫な理由

逆子が治りにくい人の特徴があっても大丈夫な理由

 

治りにくい人の特徴をお伝えしましたが、治らない人の特徴ではありません。逆子は自然に治る確率がものすごく高いです。なぜなら、回転してしまうものだからです。

 

逆説を考えてみる

ここで僕がよく例える逆説を考えてみます。今回は『どうしたら逆子のままにできるのか?』を考えてみると、どれだけ逆子が治りやすいかが理解しやすいと思います。

逆子のままにするのはほぼ不可能です。なぜなら、回転してしまうものだからです。正確にいえば『逆子の状態で切迫早産になれば』可能です。切迫早産や早産も逆子のまま生まれる要因のひとつとして研究で発表されています。

→研究

これは胎児が締め付けられて運動制限(可動性の減少)が起きてしまうからです。これ以外にはありません。骨盤ベルトやさらしで逆子の予防ができると聞いたけど?という人もいるかも知れませんがそれも無理です。これは『骨盤ベルトをしても逆子は治る』をご覧ください。

 

それくらい逆子は自然に治ってしまうものです。なので、逆子でもそんなに不安に思うことはありません。最後にそれを強く言いたかったです。

産科の先生からも「自然に治るから放っておいて大丈夫」と言われているはずです。そう言われるのは高確率で逆子が治るからです。だからこそ、逆子が治らない人は不安を感じ悩んでしまうという現状があります。

そういった妊婦さんのために情報を発信しています。

 

さいごに妊婦さんに
お伝えしたいこと

僕が逆子の情報を発信する理由は治すべき、治してほしいと思っているからではありません。

  • なぜ治らないのか?
  • 治らないとどうなってしまうのか?
  • そもそも逆子とは何か?

といったことを誰にも説明してもらえず不安になるからです。

そしてその不安を抱えたまま出産を迎えると産後にもわだかまりを感じます。

  • もしあの時こうしていれば。
  • なぜ私は治らなかったのだろうか。
  • 次はどうしたらいいんだろう?

 

ずっっと感じ続けます。これは逆子の妊婦さんに関わる人にしか想像できません。なぜなら、誰にも言わないからです。「逆子でも無事に産まれたからいいじゃん」と言われたり思われていることがわかるから誰にも相談できないという妊婦さんがたくさんいます。

そして誰にも理解されないからと1人で抱えます。そんな妊婦さんや女性のために悩んでいるのは1人じゃない!とお伝えしたいです。

そして、逆子はこうゆうものです!とお伝えしたいです。僕は情報をお伝えしたいだけで、それ以上は何も望んでいません。逆子でも母子ともに健康で出産できます。それも妊婦さんは理解しているけど、理解しているからこそジレンマに悩みます。

それを少しだけでも支えてあげられたらというのが僕の願いです。

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