逆子

逆子はいつまで治る?週数別の回転率と36週以降でも回る可能性を専門家が解説

逆子はいつまで治る可能性がある?

妊婦健診で「逆子ですね」と言われたとき、下記のように不安になる方はとても多いです。

いつまでに治ればいいの?

もう回らない週数なの?

以前にInstagramでも下記のような質問をいただきました。

34週になってもまだ逆子のままです。逆子はいつまで治るものですか?不安です

結論から言うと、逆子は妊娠後期まで自然に回転する可能性があり、週数によって回転率は大きく異なります。

この記事では、下記の項目を科学的根拠と臨床経験をもとにわかりやすく解説します。

  1. 週数別の逆子の回転率
  2. いつまで自然に治る可能性があるのか
  3. 36週以降でも回るのか
  4. 回転率を高めるためにできること

逆子はいつまで治る?

結論:36週頃までは回転する可能性があります

逆子は妊娠後期まで自然に回転する可能性があります。特に妊娠28週〜34週までは回転率が高く、36週頃までは自然に治るケースも少なくありません。ただし、週数が進むにつれて子宮内のスペースが減るため、回転率は徐々に低下します。そのため、逆子と診断されてもすぐに帝王切開が決まるわけではなく、多くの場合は経過観察となります。

逆子の診断を受けた時に先生から以下のように言われる人が多いはずです。

自然に治るから放っておいても大丈夫です。

このように言われる理由は、診断をした時点(27〜30週)では逆子が治る確率が高いからです。

週数別の逆子の回転率(科学的データ)

週数ごとの回転率の目安は以下の通りです。

逆子が自然に治る確率
出典:東原亜希子, 堀内成子, and 山中美智子. “妊娠 28 週以降の骨盤位の頻度と自然回転率.” 母性衛生 58.2 (2017): 371-379.

妊娠28週:逆子の約80〜90%が自然に回転

妊娠28週頃は、まだ胎児が小さく羊水も満たされているため、胎児が自由に動けるスペースが十分にあります。この時期の逆子の多くは自然に回転します。僕が行っている鍼灸による逆子ケアでは、28週で来院された妊婦さんの100%が治っています(2025年現在)。診断を受けやすい時期ですが、高確率で回転し治るので、この時期の逆子は特に心配する必要はありません。

ですが、多くの妊婦さんは不安を抱えることになります。逆子の診断を受けても「放っておいて大丈夫」とだけ言われて逆子の説明を受けられない妊婦さんが多いです。産科では逆子はあまり重要視されない背景があり、説明をしない産科が多いです。例えば、不妊なら説明は必ずします。病気でも必ずします。「不妊です。また様子を見ましょう。」ということはありませんし、「病気です。放っておいても大丈夫です。」で終わることはありません。放っておいてもいい場合でも、必ずなぜ放っておいていいのかの説明をしますが、逆子はされることはありません。そのために妊婦さんは下記のような不安を抱えます。

逆子って何?

逆子がどんなものかわからない

妊娠30週:逆子の約70〜80%が回転

30週を過ぎても、多くの胎児は自然に回転します。まだ子宮内に十分なスペースがあるためです。31週から羊水が減り始めると言われているので、この頃から少しずつスペースは減っていきます。

妊娠32週:逆子の約50〜60%が回転

この頃から回転率は少しずつ低下します。ただし、まだ半数以上は自然に回転する可能性があります。ですが、この頃から先生から下記のように少しずつ言われるようになります。

そろそろ帝王切開の予定を立てないと、、

妊婦さんは不安を感じるようになり、より逆子についてがむしゃらにネット検索をするようになります。この時期からは「逆子がどんなものなのかわからない」という不安だけでなく、下記のような不安も抱えるようになり、逆子ケアに来院する人は多くなります。

わたしの逆子は治るの?

妊娠34週:逆子の約30〜40%が回転

31週ごろから減り始めた羊水の影響や胎児の大きさで子宮内のスペースが減り、回転率は低下しますが、それでも回転する可能性は十分にあります。

逆子ケアでの治る確率もここが分岐点になります。逆子の多くは自然に回転し治ります。なので、逆子はなることが問題ではなく、治らない人が問題になるのですが、34週まで逆子の場合は自然には治りにくい要因を持っていることが多いです。僕がとっている逆子の統計では、33週までに逆子ケアを始めた場合の逆子は治りやすいですが、34週以降から治る確率が下がります。スペースが減るのも理由になりますが、ケアをする時間が足りないことも関係します。鍼灸による逆子ケアは1回で終わるものではないため、回数が必要なります。その回数を行う前に帝王切開の時期が来てしまうため回転率は下がってしまいます。

妊娠36週:逆子の約10〜15%が回転

36週以降でも回転率は下がりますが、回転するケースはあります。

自然に治る確率は約10%程度ですが、逆子ケアの研究では36週〜38週でお灸を始めて約50%が治っています。僕の経験上でも、36週で治る人は多くいます(妊婦さんの体調による)。36週からケアを始めても逆子が治る人はいますが、それでも早ければ早い方が治りは早いです。これはどんな症状や病気でも同じで早期発見早期治療が基本です。36週からでも可能ですが、もしケアを考えているなら早い方がいいです。

妊娠37週以降:回転率は低下するが可能性はゼロではない

37週以降は回転率は低くなりますが、完全に回転しないわけではありません。臨床現場でも、予定帝王切開前に自然回転するケースがあります。

僕の逆子ケアの経験でも、最も遅い週数に回転したのは38週4日です。僕の統計では、36週から始めた妊婦さんでも%が治っています。自然に回転する確率は低くても、ケアをすると回転率は向上します。

逆子が自然に治る仕組み

逆子が治る仕組みは、胎児自身の胎動による回転です。胎児は子宮内で自発的に動き、その動きによって頭位へ回転します。回転に必要なのは以下の2つです。

  1. 胎動
  2. 子宮内のスペース

これらが確保されているほど回転しやすくなります。

逆子が治りやすい人の特徴

逆子が治りやすい妊婦さんには共通点があります。

胎動をよく感じる

胎児は胎動で回転するため、胎動が多いほど逆子が治る可能性が高くなります。

子宮が柔らかくお腹の張りが少ない

子宮が柔らかく、お腹の張りが少ないほど、胎児は動きやすくなります。グニョグニョしたり、ボコボコッとなる胎動は、母体の子宮の筋肉、脂肪、腹筋などを胎児が押し込むことで可能になります。ですが、お腹が硬いと押し込むことができないためスペースが広がらず回転しにくくなります。胎児が動きやすくなるため子宮は柔らかい方が胎児が回転しやすいです。

お腹の張りが強くあると胎児を締め付けるため、胎動の動きが制限されて回転しにくくなります。胎児が動きやすくなるためなるべくお腹が張りにくい方が逆子が治りやすいです。

リラックスしている

自律神経のバランスが整っていると、胎動が出やすくなります。なので、なるべく疲労が少なくリラックスできている方が胎児が回転しやすく逆子が治りやすいです。

逆子が治りにくくなる原因

逆子が治りにくい原因のひとつが、母体のストレスです。ストレスが強いと交感神経が優位になり下記のような状態が起こりやすくなり、回転しにくくなります。

  • 子宮が緊張する
  • 血流が低下する
  • 胎動が減る

上記のようなことが起こり、逆子が治りにくくなる原因のひとつにストレスがあります。ストレスと逆子の関係について下記で詳しく説明しています。

逆子の回転率を高める方法

逆子の回転率を高める方法として、最も科学的根拠があるのがお灸です。研究では、お灸を行った妊婦さんは、行っていない妊婦さんに比べて回転率が有意に高くなることが報告されています。

お灸は逆子ケアの中でも下記のような特徴があります。特にリスクがないことが報告されているため、研究ではお灸は推奨されています。また、妊婦さんが自宅で簡単にできて、安価でもできるため、” 逆子ケアをするならお灸が最もいい “と結論づけている論文もあります。

  • 安全性が高い
  • 自宅でできる
  • 副作用がほぼない

研究で使われているお灸はAmazonや楽天市場でも購入できます。

逆子のお灸の効果について詳しくは下記の記事で説明しています。

体験談|34週で逆子が治ったケース

34週で逆子と診断され、不安になって来院された妊婦さんがいました。胎動が少なく、お腹の張りも強い状態でした。お灸を開始し、リラックスする時間を増やしたところ、36週の健診で頭位に回転していました。このように、後期でも回転するケースは珍しくありません。

まとめ|逆子は36週頃までは治る可能性があります

逆子は週数が進むにつれて回転率は低下しますが、後期まで、臨月を迎えても回転する可能性があります。

28週:80〜90%
30週:70〜80%
32週:50〜70%
34週:30〜40%
36週:10〜15%

逆子と診断されても、過度に不安になる必要はありません。自分に合ったケアを行いながら、リラックスして過ごすことが大切です。

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