健診で逆子と言われた…どうしたらいいの?
何か今すぐできることはある?
突然の“逆子(骨盤位)”の診断に、不安になる妊婦さんはとても多いです。しかし、結論から言えば――週数によって“やるべきこと”はまったく違います。焦って行動する前に、下記を正しく理解することが大切です。
- 今の週数での逆子の意味
- 自然に治る確率
- 本当に必要な対策
- やってはいけないこと
この記事では、「逆子 どうしたら」と検索した方が知りたい情報を、段階的にわかりやすく解説します。
逆子と言われたらまずどうしたらいい?
まず確認するべき3つのこと
逆子と言われたら、最初に確認すべきは以下の3点です。
- 今何週か?
- 胎児の発育は順調か?
- 羊水量・胎盤機能は正常か?
逆子そのものよりも、赤ちゃんの健康状態が最優先です。
逆子は珍しいこと?
実は逆子は珍しくありません。
- 28週:約20~30%
- 32週:約10%
- 36週:約3~5%
週数が進むと自然に頭位へ回転するケースがほとんどです。つまり、早い週数での逆子は心配しすぎる必要はありません。
【理解記事(仕組み・確率)】逆子はなぜ起こる?自然に治る確率は?
逆子(骨盤位)とは?
逆子とは、赤ちゃんの頭が上にあり、足やお尻が下にある状態を指します。医学的には「骨盤位」と呼ばれます。

なぜ逆子になるの?
主な要因は以下です。
- 週数が浅い(まだ動きやすい)
- 羊水が多い
- 胎児が小さい
- 子宮の形態
- 胎盤の位置
これら以外にも多くの要因が研究で報告されています。逆子で出産した女性を調査してみると、上記のような要因を妊娠時に持っていた女性が多かったようです。このような要因を持っていたとしても、多くは一時的な姿勢の問題で、異常ではありません。
自然に治る確率

- 28週以前:ほとんどが回転
- 30〜32週:約70〜80%が自然回転
- 34週以降:回転率は低下
- 36週以降:自然回転は少数
重要なのは「今の週数」です。
逆子はどうしたら治る可能性が高まる?
① 逆子体操は効果ある?
逆子体操に効果はありません。現代では『逆効果』というエビデンスが強いです。以前は逆子体操は効果がないとされていました。なので、産科の先生からは指導されることはなく、自分で調べて「やってもいいですか?」と聞くと下記のように答えられることが多いはずです。
時間があるならやってみてもいい
先生からそう言われる理由は効果がないだけで害はないからです。害はないので効果はないけどやりたいならやってみたら?という感じで言われます。ですが、最近の研究では逆効果になるとされていて、逆子ケアをする方が帝王切開の確率が高くなります。なので、逆子体操はあまりお勧めできません。
② お灸(至陰穴)は効果がある?
足の小指にある「至陰」へのお灸は、骨盤位の改善率を高めるという研究の報告がたくさんあります。以下のようなことが報告されています。
- お灸をしなかった場合に比べて約20%が回転率が向上した
- 早い週数ほど効果が出やすい
ただし、多くの研究では1日に2〜3回、2週間程度の継続をした場合の結果になります。なので、継続する必要があります。研究の多くは鍼灸師が行っているわけではなく、妊婦さん自身で行っています。もし近くに逆子ケアをできる鍼灸院がない場合は自分でお灸をしてみるのもいいと思います。リスクについて不安を感じる妊婦さんもいると思いますが、基本的にリスクはないと報告されています。体調が悪い妊婦さんでなければ、注意して行えば基本的には問題ありません。ですが、産科で何か症状や病名の診断を受けている場合は担当の医師に確認を必ずしてください。
③ 生活習慣でできること
- 温める
- 下半身の血流改善
- 深呼吸
- リラックス
下半身を温めると骨盤の神経が刺激されて子宮の血流が良くなりやすくなります。足周りへのお灸で逆子が回転しやすくなる理由でもあります。足回りの至陰や三陰交が有名ですが、実際には骨盤の神経は下半身全体に張り巡らされているので、足周りだけでなく下半身全体を温めると効果が高いです。
深呼吸をしたり、好きなことをしてゆっくりリラックスをすることで副交感神経活動が優位になります。副交感神経活動が優位になると胎動が増えやすくなり、逆子が回転しやすくなります。
注意事項
注意事項は無理に温めないことです。逆子の妊婦さんの中には冷やさない方がいいと聞いて無理に温める人がいます。逆子である前に妊婦です。逆子という先入観があると下記のように感じる妊婦さんや助産師さんが増えます。
無理して暖めても仕方がない
ですが、妊婦さんが無理に温めることがいいことなはずありません。現代では、夏になるとテレビでずっと熱中症対策について流れます。その夏でも温める妊婦さんがいます。無理に温めることは絶対にしないようにしてください。
逆子で不安だった妊婦さんの実例
29週で逆子と診断
下記のような状態で来院されました。
- 胎動をあまり感じない
- お腹が張りやすい
- 腰痛がある
- 吐き気がある
週数的に自然回転の可能性が高いと説明。上記の項目から胎動やお腹のスペースが少ないことがわかるので、鍼灸マッサージ+生活指導(セルフケアなど)を実施。32週で頭位へ回転。無事自然分娩となりました。
大切なのは“焦らないこと”
逆子=即手術ではありません。正しい情報を知ることで、不安は大きく減ります。多くは自然に回転します。大事なことは知ることです。焦るのは不安があるからで、不安があるのはわからないからです。そして妊婦さんが逆子についてわからないのは、産科で説明を受けられないからです。僕のサイトでは、逆子に関する情報を統計やエビデンスをもとに、妊婦さんにわかりやすく納得できるように掲載しています。わからないことがあれば、他の記事もぜひ読んでみてください。
まとめ|逆子と言われたらどうしたらいい?
✔ まず週数を確認
✔ 多くは自然に治る
✔ 医師と相談しながら対策
✔ 焦らず経過を見る