こういった疑問に答えます。
目次
- 【逆子は冷えがいけないの?】逆子の27%は冷えていません
- 妊婦さんの冷えの原因
逆子・逆子治療についての研究は世界中行われていますが、科学的根拠はありません。
なので、私が施術をした「逆子が治った実例」を基に、私なりの仮説を解説していきます。
実例を基に逆子について説明させて頂いて、少しでも多くの逆子に不安を感じる妊婦さんの助けになればと思います。
【逆子は冷えがいけないの?】逆子の27%は冷えていません
最初に、一番お伝えしたいことはカラダが冷えたから・冷やしたから逆子になるわけではない。と言うことです。
冷えが逆子に影響するなら、逆子になる人はみんな冷えているはずです。
ですが、冷えていない人も多くいます。
実際に私が逆子治療をしていて、冷えていない妊婦さんは27%もいます。
約3割も冷えていないので、冷えているから逆子になるとは考えにくいです。
むしろ、カラダが火照って仕方ないと言う妊婦さんもいるくらいです。
また、冷える季節といえば、冬を想像しますよね?
冷えが逆子に影響するなら、冷えやすい季節の冬は逆子になりやすいのでしょうか?
これは、実際に私のところへ来院して頂いた逆子の妊婦さんが、逆子の診断を受けた時期のグラフです。
このように春夏秋冬ほとんど変わりません。
特別寒くない時期の春、夏、秋も冬と変わらず逆子の診断を受けているので、冷えているから逆子になるとは考えづらいです。
そもそも妊婦さんの「冷え」はどうして起きるのでしょうか?
妊婦さんの冷えの原因
冷えの原因は【血流障害】です。
体温は体幹で温められた血液が、カラダを巡ることで一定に保つようにしています。
なのに、血流が悪くなると十分な血液を送ることができません。
その【血流障害】が起きる原因は2つあります。
血流障害の原因2つ
①筋肉のこり
②自律神経の乱れ(ホルモンバランス)
筋肉のこりによる冷え
筋肉が硬くなることで、血液の流れが悪くなると手足の先が冷えやすくなります。
妊婦さんに多いのは、お尻の冷えです。
例えば、
妊婦さんはお腹の重さを支えるために、腰や骨盤の筋肉であるお尻の筋肉がこりやすくなります。
腰やお尻の筋肉の周りの血管を通る必要があるのに、筋肉が硬くなっていたら血液は通りづらくなってしまいます。
そうなれば、腰やお尻は冷えやすくなってしまいます。
実際に、お尻が冷えている妊婦さんはとても多いです。
腰や背中と比べてお尻を触ってみてください。大多数の人が冷たく感じるはずです。
特にお尻の割れ目のあたりが冷えやすいです。
自律神経の乱れによる冷え
もう一つは自律神経の乱れです。
自律神経が乱れると末端の血管が縮んでしまい、手足の先が冷えてしまいます。
これは妊婦さん問わず、いわゆる冷え性がある人はこれが原因の人が多いです。
例えば、テストや試合の前に緊張して、手足の先が急に冷えた経験はありませんか?
あれは緊張することで出る、アドレナリン(ノルアドレナリン)が抹消血管を急激に収縮することで起きます。
もし、自律神経が乱れたままになれば、アドレナリンが出続けて手足の先の血管が縮んだ状態が続きます。
いくら筋肉が柔らかくても、血流が悪くなってしまい手足の先は冷えてしまいます。
血流障害があるから冷えてしまう。
私の経験上、逆子の妊婦さんにはこの筋肉のこりと自律神経の乱れが強くみられます。
そのせいで、血流が悪くなってしまい、その結果「カラダが冷えてしまう」と言うことです。
そして、冷えがある逆子の妊婦さんは50%くらいですが、こりと自律神経の乱れがある逆子の妊婦さんはたくさんいます。
私の統計では93%もいます。(2021年5月時点)
だから、私は「母体の疲労」でカラダがこってしまったり自律神経が乱れることで、その結果逆子になりやすくもなるし、冷えやすくなる。と考えています。
逆子の人は冷えている人が多いため、冷えているから逆子になると言われているんだと思います。
もし、今逆子で冷えているなら
もし、今冷えているところがあるなら、靴下を履いて外気温で冷えないようにするだけでは足りません。
根本的な血流改善をするべきです。
血流改善にはマッサージや鍼灸治療をオススメします。
ぜひ受けてみてください。
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