逆子 逆子の妊婦さんの気持ち

逆子は病気ではないので適切な表現は【逆子が治る】ではない

逆子の適切な表現『逆子が治る』ではない

みなさんこんにちは!日本逆子治療協会の玉井です。以前にこのような質問を頂きました。こんな疑問にお答えします。

 

なぜ逆子が治るという言葉を使うんですか?病気と言われているようでとても悲しくなります

 

逆子は回転し頭位になる

逆子は治るわけではなく、回転し頭位になります。逆子の表現では『回転し頭位になる』という表現が1番適切な表現だと思います。この記事では、以下の3つをお伝えします。

 

  1. 逆子の妊婦さんの気持ち
  2. 逆子の適切な表現
  3. 僕が治るを使う理由

 

逆子の妊婦さんの気持ち

最初に逆子の妊婦さんの気持ちをお伝えします。この記事を書いている理由にもなります。

逆子の妊婦さんは『逆子が治る』という言葉に傷つきます。『逆子が治る』という言葉に傷つく逆子の妊婦さんが大勢いるというのを逆子の妊婦さんや逆子に関わる人に知ってもらいたいというのが、この記事を書いている理由です。

逆子の妊婦さんの多くは産科で説明を受けられません。説明を受けられないから逆子がどんなものかわからず不安を感じています。その不安のひとつが「逆子は胎児に何かが起きてしまうのか。」ということです。

逆子が病気なのか、逆子でいることで何か障害が出るのか、逆子という診断を受けることで何かがあるんだろうかと不安になります。産科では「逆子です。また再来週の検診で。」と言われるだけで何の説明もないために起きてしまう不安です。

そのように不安を感じている時に「逆子を治しましょう!」という発信を見ると「やっぱり病気なのかな。治すべきものなのかな。」と不安を感じます。これが逆子の妊婦さんの気持ちです。

この『逆子が治る』という言葉以外にも、色々なものがあります。それを例に挙げて、なぜそれらが適切でないかをお伝えします。

 

逆子の適切な表現

逆子が頭位になるというのを表す表現として、下記の言葉が使われています。

 

  • 逆子が治る
  • 逆子が直る
  • 逆子が戻る
  • 逆子が回転する
  • 逆子が頭位になる

 

これが一般的に使われている表現になります。『逆子が頭位になる』以外が適切ではない理由をお伝えします。

 

逆子が治る

逆子は病気ではありません。なので、『治』を使うのは適切ではありません。

 

逆子が直る

『直る・直す』と聞くと壊れたものを修復するイメージがありますが、逆子胎位以上であって壊れていません。なので、適切ではありません。意味を調べてみると色々な意味を持ち『元の位置に直す』という意味もありますが、これは次の戻ると同じで適切ではないと考えています。

 

逆子が戻る

戻るというのは『本来あるべき位置に戻る』という表現になりますが、戻っているわけではありません。もともと逆子から始まり、逆子から頭位になります。なので、これも適切ではありません。

 

逆子が回転する

ここまでは『逆子の位置関係が変わる』という意味合いの表現でしたが、この回転するという言葉はこの中で唯一、その表現をしていません。なので、回転しているだけでどうなるかがわかりません。これも適切ではないかなと思います。

 

逆子が頭位になる

こういった理由で、ただ単に『逆子という位置から頭位という位置になる』という表現の逆子が頭位になるという表現が1番適切かなと思います。もっと丁寧にいうなら、『逆子が回転して頭位になる』かなと思います。

最後に僕が普段SNSやブログ記事で『逆子が治る』という言葉を使っている理由をお伝えします。

 

僕の表現が『治る』の理由

僕が『逆子が治る』という言葉を使っている理由は2つあります。

 

  1. 伝わりやすいから
  2. SEO対策

 

伝わりやすいから

逆子が頭位になるというよりも『逆子が治る』の方が圧倒的に伝わりやすいです。

以前に「逆子が頭位になる」や「回転する」という言葉を使っていたことがあります。その時は「それでどうなの?」という質問をいただくことが増えました。

先ほどお伝えしたように、逆子の妊婦さんは産科で逆子について説明を受けられせん。なので、「頭位」という言葉の意味がわからなかったり、回転してどうなるの?と疑問を感じたりします。

僕は普段の施術では相手の言葉に合わせるようにしています。治すという言葉を使う方には治すという言葉を使い、回転するという人には回転するという言葉を使います。対面では相手の雰囲気で言葉を使い分けることができるし、ニュアンスを伝えることができます。

ですが、SNSやブログ記事など多くの人に見られる場においては、伝わらないことが多いです。なので、誰にでも簡単にわかりやすく一発で意味が伝わる言葉を使うべきかなと思います。

 

SEO対策

SEO対策をすることで、より多くの人に逆子の情報を届けることができます。

SEO対策というのはGoogleで【逆子 〇〇】と検索したときに上位に表示されやすくするための対策です。逆子の妊婦さんは“わからないから”不安を感じます。まずはありのままの情報をお伝えすることが大事だと考えています。

SNSでもそうですが、そのプラットフォームにあるアルゴリズムに対してどんな記事なのか、どんな投稿なのかを伝える必要があります。そのためには検索されているキーワードを使う必要があります。それが『治る』です。

逆子を回転させる方法よりも、逆子を治す方法の方が検索されています。なので、治るという言葉を使わないとアルゴリズムに認めてもらえず、上位に表示してもらえません。そうなるとみてもらえる回数が減るために、情報を届けることができません。

逆子の情報の多くはエビデンスがなく、なんとなく発信されています。それをみても納得のできない妊婦さんが大勢います。そんな妊婦さんに情報を届けたいです。

そういった理由で僕は『逆子が治る』という言葉を使って発信しています。

 

逆子が治るに傷つく人がいる

こういったことを考えて発信していますが、それでも『逆子が治る』という言葉で傷ついてしまう人もいるし、医療従事者には受け入れられることはありません。これもこの記事を書いている理由のひとつです。

逆子が治るという言葉に違和感を感じる人に読んでもらえたら、気持ちは伝わるかなと思います。また、医療従事者にも伝わったら嬉しいです。

『逆子が治る』という言葉を使うことに対して否定的な人が多いですが、逆子が治るという言葉を使わないと伝わらない妊婦さんがいるのは産科で説明責任を果たしていないからです。

医療従事者には説明の義務があります。逆子の妊婦さんが不安を感じるのは逆子がわからないからで、逆子の説明をするべきなのは診断をした産科だと考えています。

逆子は回転しなくてもいいものだから説明をする必要がないという人が多くいますが、説明は不安を拭うためにするものなのでどんなものも必要かなと思います。

それについては下記の記事で書いているので読んでみてください。

 

詳しくはこちら

産後にも逆子にわだかまりを感じる理由は【〇〇な出産ではなかったから】
産後にも逆子にわだかまりを感じる理由は【〇〇な出産ではなかったから】

逆子の妊婦さんは出産後にも逆子にわだかまりを感じます。その理由は産前に逆子に納得をできずに出産になっているからです。わだかまりを感じるのが人の心理であり、逆子ではない妊婦さんも出産について何かしらわだかまりを感じるものです。それが逆子の場合は理解されないことが多いです。

続きを見る

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さいごに

今回は言葉の使い方について書きました。逆子の妊婦さんは色々なことに不安を感じているので、言葉のひとつひとつにもとても繊細になります。今でもどんな言葉を使うべきなのか、本当に逆子が治るという言葉を使うことが正しいのかととても考えています。

今のところは、誰にでも伝わるようにSNSやブログ記事では治るという言葉を使い、その言葉を使う理由をこうして記事にして伝えることが1番かなと思っています。

逆子の妊婦さんの不安を少しでも解消できていたら嬉しいです。他の記事は下記のカテゴリーリンクから気になるものをタップして読んでください。

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