【科学的な研究を紹介】逆子の場合は冷たい飲み物を飲んではいけないのか？

みなさんこんにちは！日本逆子治療協会の玉井です。以前にこのような質問を頂きました。こんな疑問にお答えします。

逆子でも冷たい飲み物は飲むべき

逆子でも冷たい飲み物は飲んだ方がいいです。なぜなら、冷えが原因ではなく、逆子を治すには母体の体調を整えることが重要だからです。

逆子と冷えの関係

「逆子の原因は冷え。だから、冷やしてはいけない」とよく言われます。同時に「逆子の原因は解明されていない。」ともよく言われています。

僕は逆子に関する論文をよく読んでいます。逆子の原因は解明されていませんが、たくさんの先行研究があります。また、常に発表されています。

ですが、以下のような冷えに関する論文を見たことはありません。

冷えには根拠がない

全く根拠がなく日本でだけなぜか言われています。妊婦さんだけでなく、医療従事者も理由も根拠もなく信じています。冷えが原因だから冷たい飲み物を飲んではいけないと言われていますが、全く根拠はありません。ここまで冷えは原因ではないということをお伝えしました。

次は冷たい飲み物を飲んだ方がいい理由をお伝えします。

逆子の妊婦が冷たい飲み物を飲んだ方がいい理由

冷たい飲み物を飲んだ方がいい理由は、冷たい飲み物を飲みたいという人は暑いからです。この記事を読む人は「冷たい飲み物を飲みたい！けど逆子はダメって言われているけど、本当のところどうなの？」と思っている人だと思います。

つまり、飲みたいと感じているはず。

冷たい飲み物を飲みたい理由

なぜ冷たい飲み物を飲みたいのかというと、基本的には暑いからです。（そうでない場合もあります）暑いから冷たい飲み物を欲します。これは当然のことだと思います。

「逆子」という先入観は置いておいて、妊婦だけに注目してみるとわかりやすいと思います。暑いから冷たい水を飲みたい！という妊婦さんがいた時に冷たい飲み物はやめた方がいいとはなりません。

暑いまま我慢するのは危険

なぜなら、暑い方が危険だからです。今の世の中、毎年夏になると熱中症について毎日のようにニュースに流れます。妊婦さんならなおさら気をつけるべきです。産科でも気をつけるようにいいます。

それなのになぜか逆子になると根拠もないのに冷やしてはいけないという風潮になります。妊婦さんの体調のために、冷たい飲み物が必要であれば絶対に飲んだ方がいいです。

ベストは冷たい飲み物ではないもの

もちろん、氷を入れてキンキンじゃない方がいいし常温であれば理想ですが、冷たい飲み物を飲んでも問題はありません。

最後に暑いままで冷たい飲み物を我慢すると逆子が治りにくくなる理由をお話しします。

冷たい飲み物を我慢すると逆子は治らない理由

母体の体調が悪くなるからです。

暑いのを我慢すれば体調は悪くなります。この説明はいらないと思います。真夏で暑いのに涼しくしない妊婦さんがいたらとても危険です。この体調が悪くなることで逆子は治りにくくなります。

なぜなら、自律神経が乱れるからです。自律神経が乱れると胎動が減りやすくなります。胎動があるから胎児が回転し逆子が治りやすくなるので、胎動が減ることで逆子は治りにくくなります。

だから、暑くて冷たい飲み物を飲みたいと思うなら我慢せずに飲んだ方がいいです。

さいごに

最後に逆説を考えてみます。

冷たい飲み物を飲むと逆子は治りにくくなるのか？

これは何の理由もなく飲み続けたら治りにくくなります。なぜなら、胃腸のバランスが崩れてしまうからです。冷たい飲み物を飲んでお腹が緩くなったり、痛くなったりした経験が誰しもあるはずです。

そのように胃腸のバランスが崩れると自律神経が乱れやすくなり、逆子は治りにくくなります。

こういった理由で、胃腸のバランスが崩れてしまうほど冷たい飲み物を飲んでしまうと逆子は治りにくくなる可能性もあります。

ただ、エアコンの効いた涼しい部屋で、冷蔵庫で冷やした飲み物に氷をいっぱい入れて飲み続けたりしないとそこまでの悪い影響は出ません。なので、心配する必要はありません。

この記事でお伝えしたように冷たい飲み物を飲むことは全く問題ありません。逆子において最も大切なことは母体の体調であり、体調を良くするために必要なのであれば冷たい飲み物も飲むべきです。ただし、理想の飲み物は温かいものか常温です。

冷たいと胃腸が乱れることがあるので、なるべく温かいものか常温がベストということです。