みなさんどーもこんにちは!さかごらぼの玉井です。以前にInstagram(さかごらぼ)でこんな質問をいただきました。
今回の記事の根拠には世界中で発表されている論文があります。逆子には科学的根拠がないとされていますが、発表されている研究や論文はたくさんあります。Google scalarで「breech(逆子)」と検索すると約10万件もヒットします。それにプラス僕が逆子治療をした約200例のデータを基にお伝えしていきます。
坐骨神経痛は逆子が治りにくい?
妊娠中の坐骨神経痛は逆子が治りにくいです。なぜなら、子宮の血流が悪くなるからです。
坐骨神経痛とは?
まず、坐骨神経痛はお尻から足の裏の間に、痛みやしびれが出るものをいいます。症状は人によって、お尻だけの人もいれば、もも裏までの人、足首までの人など様々です。
僕が逆子治療をしていて、単なる腰痛や、お尻の痛みを坐骨神経痛と勘違いしている人もいます。
妊娠中の坐骨神経痛の原因
次に坐骨神経痛の原因を説明します。妊娠中になる坐骨神経痛は梨状筋症候群によるものです。梨状筋の間を坐骨神経が通るんですが、梨状筋が硬くなり坐骨神経を圧迫することで神経痛が発症します。
つまり、「坐骨神経痛 = 梨状筋が硬い」ということになります。
坐骨神経痛は子宮の血流が悪い
梨状筋は骨盤の筋肉です。これが坐骨神経痛を出すほど硬いと、周りの筋肉もかばって硬くなっているはずです。ということは、妊娠中の坐骨神経痛があれば、骨盤の筋肉全体がこり硬まっていることがわかります。骨盤の筋肉が硬くなれば骨盤の血流が悪くなります。骨盤の血流が悪くなれば、骨盤内の子宮の血流も悪くなります。子宮の血流が悪くなれば、お腹が張りやすくなりお腹のスペースが減り胎児が回転しにくくなります。
痛みによるストレス
また、痛みによるストレスで胎動が減ります。痛みがあると人はストレスを感じます。ストレスがあれば自律神経が乱れやすくなります。自律神経が乱れれば胎動が減りやすくなります。
このようなことから、妊娠中の坐骨神経痛は逆子が治りにくいということです。
妊婦は坐骨神経痛になりやすい
梨状筋が硬くなる原因は、妊婦であることです。一般的な原因はもともと腰痛があって、それをかばうために骨盤の筋肉である梨状筋が硬くなり発症します。まずは腰痛になる原因(中腰など)をしなければいけないし、それをし続けて疲労させなければ坐骨神経痛にはなりません。
- 腰に負担のかかる動作
- 腰が疲労し腰痛発症
- 腰痛をかばうために梨状筋がかばう
- 坐骨神経痛が発症
ですが、妊婦であるだけで腰を反り疲労します。それをかばうために骨盤も疲労します。なので、妊婦でいるだけで坐骨神経痛にはなりやすいです。
- 妊娠でお腹が大きくなる
- 腰が疲労し腰痛発症
- 腰痛をかばうために梨状筋がかばう
- 坐骨神経痛が発症
坐骨神経痛で逆子が治らない妊婦
では、坐骨神経痛があって逆子が治らない妊婦さんはどれくらいいるのでしょうか?実はほとんどいません。
↑逆子が治らない妊婦さんのうち坐骨神経のある割合 [ 1% ]
前述の通り、坐骨神経痛がないよりはある方が逆子は治りにくいですが、逆子のほとんどは自然に治ります。だから、坐骨神経痛があっても多くの逆子は治ります。
坐骨神経痛の逆子を治す方法
もし、逆子を治したいなら坐骨神経痛を改善することです。坐骨神経痛が改善すれば、梨状筋が柔らかくなり、腰痛も改善しやすくなります。そうなれば、自然と子宮の血流が良くなり逆子は治りやすくなります。また、坐骨神経痛が改善することで妊娠生活の質(QOL)が向上します。坐骨神経痛が強い妊婦さんは、そもそも逆子を気にしていられないほど妊娠生活が辛いです。産後に発症して歩けない妊婦さんもいます。
逆子のためにも、より快適で楽しい思い出として残るような妊娠生活のためにも、坐骨神経痛は改善するべきです。
ストレッチとマッサージ
坐骨神経痛を改善する方法は、お尻のマッサージやストレッチが1番です。簡単な方法をYouTubeに投稿しているので、みてみてください!
【坐骨神経痛と逆子】まとめ
簡単にまとめると、坐骨神経痛は逆子のままになりやすい。なぜなら、子宮の血流が悪くお腹のスペースが減りやすいから。だけど、坐骨神経痛があっても多くは自然に治ります。重要なことは、逆子のためだけでなく、より快適な妊娠生活のためにも坐骨神経痛を治すべき。もし逆子を治したいなら、ストレッチやマッサージを行ってください!
ということです。