恥骨痛の原因は逆子ではなくホルモン

【恥骨痛の原因は逆子ではありません。】恥骨痛の原因はホルモンと〇〇

たまいたかあき

鍼灸による逆子治療を9年間 l 独自の研究で逆子治療を確立 l 鍼灸師/柔道整復師 l 逆子の正確な情報を伝えるために逆子の科学と統計を発信 l 逆子治療は千葉県で行っています。

みなさんどーもこんにちは!さかごらぼの玉井です。以前にInstagramで頂いた質問にお答えします。

恥骨痛を感じるのは逆子が原因ですか?

 

実は逆子、逆子治療は科学的根拠がありません。なぜ逆子になるのか、なぜ逆子治療で逆子が治るのか科学的に原因はわかっていません。なので、私は、「逆子が治った実例」を基に私なりの仮説を解説していきます。あくまで「私の考え」によるもので決して科学的な根拠はありません。実例を基に逆子について説明させて頂いて、少しでも多くの逆子に不安を感じる妊婦さんの助けになればと思います。

 

逆子と恥骨の痛みの関係

恥骨痛の原因は逆子ではない

結論からお伝えすると、妊婦さんの恥骨の痛みの原因はホルモンによるものです。妊婦さんの恥骨の痛みの原因は2つあります。

  • ホルモンによるもの
  • 筋肉の疲労によるもの

この2つの原因によって恥骨の痛みは起きます。逆子であることとは関係ありません。2つで恥骨の痛みが起きる理由を説明します。

 

逆子の恥骨痛の2つの原因

ホルモンによる恥骨痛

ホルモンによって恥骨の痛みがでる原因は、妊娠中に分泌されるホルモンのエストロゲン、プロゲステロン、リラキシンによって骨盤が緩くなるからです。これはカラダが出産に向けて準備をするために、骨盤を緩くして胎児が出やすいようにしています。これらのホルモンは妊娠後期にたくさん分泌されるんですが、人によって時期が多少異なります。

ホルモンで恥骨が緩むから痛い

ホルモンが出ると出産の準備のために恥骨に可動性が出ます。恥骨が動くようになることで妊婦さんは痛みを感じることがあります。もし、後期になって痛みが出たと言う場合は、恥骨痛の原因はこのホルモンの可能性が高いです。

内転筋群の疲労による恥骨痛

恥骨にくっついている内転筋(うちもも)の筋肉が疲労をすることで恥骨に負担がかかります。内転筋は歩きすぎや立ちっぱなし、腰痛をかばうことで疲労しやすいです。妊婦さんの場合はお腹が大きくなって腰に負担がかかります。それを支えようと内転筋が頑張ります。頑張ってしまうことで疲労を起こし、痛みが出てしまいます。

妊娠中期からの逆子の恥骨痛

もし、後期ではなくもっと前の中期ごろから痛みが出るのはこの筋肉の疲労であることが多いです。

逆子の胎動では恥骨を蹴られない

逆子の場合は、足が下になることで恥骨あたりをけるようになります。胎動くらいでは恥骨に痛みは出ません。なぜなら、恥骨と胎児との間には膀胱があるからです。

逆子の妊婦さんの多くは恥骨ではなく膀胱を蹴られる

逆子の妊婦さんは膀胱を蹴られます。これは、逆子の妊婦さんの胎動の特徴です。たくさんの逆子の妊婦さんを診ていますが、今までに一人も「胎動で恥骨を蹴られる」と言っていた方はいません。ほとんどは「膀胱を蹴られる」と訴えていました。膀胱を蹴られる感じについて詳しくはをご覧ください。

 

恥骨痛の原因が逆子ではない根拠

逆子でも恥骨を蹴られることはないから

恥骨の痛みはホルモンと、筋疲労が原因になるという2点と解剖学上、胎児が膀胱を蹴ることがあっても、恥骨を蹴ることは考えにくいことから、逆子と恥骨の痛みは関係ないと考えられます。なので、逆子になってしまったの?と不安を感じることはありません。しかし、膀胱を蹴られる感じがあれば逆子の可能性もあります。

 

実際に恥骨痛で来院した妊婦さん

29週で恥骨痛を感じていた逆子の妊婦さん

実際に恥骨痛で来院した妊婦さんを例に挙げます。

  • 逆子になった週数:最初から
  • 来院日の週数:29週6日
  • 仕事:看護師
  • 仕事が終わる週数:34週
  • カラダの不調:肩・背中・腰・恥骨
  • 治療回数:4

筋疲労で恥骨痛を感じていた逆子の妊婦さん

看護師で仕事は34週まで続ける予定の妊婦さんでした。かなり疲労が溜まっていることは容易に想像できると思います。この方の恥骨の痛みは、筋疲労からくるものでした。フルタイムで看護師をしていて立ち時間が長いため、内転筋が疲れていて恥骨に影響していました。

29週はホルモンの影響で恥骨の痛みは感じない

29週から産むための準備をしているとは考えにくいです。切迫早産になっているわけでもないです。なので、筋疲労であることがわかります。

恥骨の痛みは治療で改善

1回目からマッサージで腰回りの筋肉を刺激しながら内転筋も刺激して経過を見ていたら、3回目から恥骨痛が減りました。4回目の逆子治療では恥骨痛はほぼ無くなりました。この結果から恥骨痛は筋肉の影響も考えられることがわかります。ホルモンが原因の場合も、痛みから内転筋群が緊張して痛みが増すことが多いです。なので、ホルモンが原因の場合も痛みは軽減します。

ちなみに4回目の治療のあとの検診で、逆子が治っていることが確認できました。

 

恥骨痛を改善するために逆子治療を受けましょう!

逆子治療を受ければ逆子も恥骨痛も改善します。なので、逆子治療を受けることをお勧めします。

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