妊婦さんのカラダ

専門家監修【妊娠したなら必ず知っておきたい!】妊婦さんのお腹の胎盤について

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胎盤は妊娠することでできる「特殊臓器」です。

心臓、肺、子宮などは元からありますが、胎盤は妊娠をきっかけに発現します。

そんな「胎盤」について詳しく説明します。

目次

  1. 胎盤の発生
  2. 胎盤とは
  3. 胎盤の構造
  4. 胎盤の働き
  5. まとめ

 

胎盤の発生

 

「胎盤」はもともとカラダにあるものではありません。精子と卵子が受精して着床し、それが大きくなる過程で胎盤は作られます。これに対して子宮はもともとカラダの中にあります。

胚盤ができるまでの流れとしては下記のようになります。

胚盤ができるまでの流れ

  1. 精子と卵子が受精して受精卵になります。
  2. それが子宮内膜に着床し、妊娠が成立します。
  3. その着床の進行中から胎盤は2層に分化し始めるんですが、この分化中に「胎盤」が形成し始まります。

 

胎盤とは

 

胎盤は胎児の生命維持の役割を果たす重要な臓器です。

胎盤では、胎児ー母体間の栄養やガス(酸素や二酸化炭素など)の交換を行なっています。また、妊娠の維持や胎児の成長に必要なホルモンの産生をしています。この胎盤があるから命が育まれます。この胎盤がないと栄養も酸素も胎児に届かないし、ホルモンも出ません。

胎盤は妊娠7週から作られ、妊娠4ヶ月くらいで完成すると言われています。その後妊娠10ヶ月くらいまで大きくなり続けます。妊娠後期には重さ胎児体重の約1/6くらいまで大きくなり、胎児が産まれた後に体外に出されます。

 



胎盤の働き

胎盤には①「胎盤ホルモンの分泌」②「ガス交換(酸素や二酸化炭素など)」③「栄養の吸収」④「排泄」の4つの機能があります。

 

①胎盤ホルモンの分泌

胎盤では4つのホルモンが分泌されます。
「ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)」「ヒト胎盤性ラクトゲン(hPL)」「エストロゲン」「プロゲステロン」の4つです。

この4つの胎盤ホルモンを、1つずつ詳しく説明していきます。

 

①ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)

妊娠検査薬はこのhCGを検出するものになります。hCGが尿に混ざるのでそれを検知し妊娠しているかどうかを判断します。妊娠すると10週くらいまで急激に増えます。最初からすごく増えるものではないので、妊娠検査薬は調べられる「時期」があります。

これが増えることで色々なホルモンが刺激され「妊婦」のカラダができていきます。このホルモンの作用には「妊娠を維持するための身体づくり」「甲状腺の刺激作用」があります。甲状腺とは内分泌線で喉にあります。
甲状腺ホルモン基本的な作用としては「体温の上昇↑」です。hCGに甲状腺が刺激されることで、甲状腺ホルモンが血中に流れ体温が上昇↑します。

*甲状腺刺激ホルモン(TSH)、ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)が影響して逆子が治らなかった妊婦さんがいました。その治療例を載せておきます。

 

②ヒト胎盤性ラクトゲン(hPL)

この「hPL」は胎児の発育・成長を促進します。胎児に優先的に糖分を送るために妊婦(母体)の糖分取り込みを抑えて、多い分を胎児に送ります。

 

③エストロゲン

エストロゲンは女性ホルモンの中でも重要なホルモンの一つです。

エストロゲンにはE1、E2、E3と3つの種類があります。
妊娠中は特に「エストリオール(E3)」というホルモンが多いです。妊娠時は母乳(乳汁)の準備や妊娠維持の働きがあります。
妊娠していない時は生理周期に関わるんですが、この時は「エストラジオール(E1)」が多く出ています。

エストリオール(E3)は妊娠の準備も行うホルモンになるんですが、子宮口の「頸管」と言われるところを柔らかくして胎児が出やすいようにします。準備として、母乳(乳汁)を作る準備もしています。このホルモンが出産するまで母乳が出ないようにしているんですが、作用が弱いと出産前から母乳が出てしまいます。出産前に滲み出てくる人はそのためです。またE3には婦人科のガンを抑える抗がん作用もあると言われています。

ちなみにE2は「エストロン(E2)」と言われていて閉経後はこれが多くなります。

 

 

④プロゲステロン

プロゲステロンもエストロゲンと同じように、重要なホルモンのうちの一つです。生理周期にも関わります。妊娠中の作用はエストロゲンと似ていて、妊娠の準備をします。

 

②ガス交換

これはとても簡単です。酸素(O2)は母体から胎児へ、二酸化炭素(CO2)は胎児から母体へ送られます。  

 

③栄養の吸収

先ほど紹介したヒト胎盤性ラクトゲン(hPL)に働きかけられて、栄養が妊婦(母体)から胎児に輸送されます。

*妊婦(母体)に投与された薬は胎盤を通過することが多いです。薬の分子量の大きさにより通るものと通らないものがあるために、飲んでもいい薬と飲んではいけない薬があります。

 

④排泄

胎児から母体へ老廃物が輸送されます。

 

まとめ

妊婦さんと逆子の話をしていて胎盤の話がよく出るんですが、胎盤についてよく知らない方が多いです。

胎盤はこのようになっています。それを知ることでまた胎児に愛着が湧くと思います。

自分のカラダをよく知り、逆子予防をして快適な妊娠生活を送りましょう!

 

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