今回は1回目で逆子が返りました!
治ったのは産婦人科でのエコー検査で確認されています。
この方がどのような方なのか、なぜ逆子が自然に返らなかったのか、どう返したのか説明します。
目次
- 患者さんのプロフィール
- 考えられる自然に返らなかった理由
- 治るまでの逆子治療の経過
- まとめ
患者さんのプロフィール
35歳
来院時の週数:34週目
逆子の診断:3日前に診断を受けた(ギリギリで逆子の診断を受けた)
逆子体操:胸膝位(四つん這い)
胎児の向き:上に頭、右側に背中
子供:いない(今の胎児が第1子)
カラダの冷えている場所:足首より下
普段の胎動の動き:膀胱を蹴られる感じ、わき腹あたりでポコポコする
職業:美容師
育休:4ヶ月前から(ただし、今もたまに勤務している)
既往歴:腰痛、尾てい骨の痛み(後期から)
ストレス:0(10段階中)
睡眠時間:6時間(入眠が悪い)
夜トイレの回数:2回
考えられる逆子が自然に返らなかった理由
上記の黄色で線を引いてあるところが、キーポイントになります。
- 逆子の診断:3日前に診断を受けた(ギリギリで逆子の診断を受けた)
- カラダの冷えている場所:足首より下
- 既往歴:腰痛、尾てい骨の痛み
1番に注目するところは週数が進んでから逆子の診断を受けたことです。
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13日前に診断を受けた(ギリギリで逆子の診断を受けた)
この方はギリギリになって(35週)逆子の診断を受けました。今まではなかったのに急に言われて不安になりすぐに予約して頂きました。診断を受けてか3日で来院して頂けたので、治る確率が高くなります。また、週数が進んだギリギリで逆子の診断を受けた方は治りやすいです。
紹介している、「自律神経の乱れ」「過度な疲れ」「過度なコリ」がある方は治りづらいんですが、ギリギリに逆子になる方はこの症状がない場合がほとんどです。なので、刺激して胎動を増やすだけで簡単に返ります。胎動やお腹の状態でたまたま返ってしまっただけと考えています。
「早い来院」「週数が進んでの逆子診断」これは逆子が治りやすいキーワードです。
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2
腰痛がもともとあるので、腰や股関節の筋肉がコッていることが想像できます。こっていると血流が悪くなるので、その先にある足も一緒に血流が悪くなります。多くの患者さんが腰と股関節の血流を上げることで、足が温まる感じる事ができます。この方は腰と股関節のケアが必要です。
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3尾てい骨の痛み
妊婦さんで尾てい骨の痛みが出る方は珍しくありません。お腹が大きくなることで、尾てい骨に付着するお尻の筋肉が疲労を起こし痛みが出ます。これも上記の腰痛、腰と股関節のケアが必要です。
治るまでの逆子治療の経過
この時点で、この方の治療方針は下記になりました。
- 足先の冷えを改善する
- 腰痛と尾てい骨の痛みを改善する
①マッサージ
②灸治療
③遠赤外線治療器 で治療をしました。
1回目の治療
僕の経験上、週数が進んだギリギリで逆子の診断を受けた人は大抵一回で治ります。多くても2回です。なので、僕が基本としている治療をしました。
基本の治療というのは、腰股関節と肩首のマッサージ、足にお灸、お腹にお灸です。ストレートネックがあったので特にそこを中心に行いました。
まずはこの治療で様子を見て、経過を聞いて治療をしていくことにしました。
2回目の治療
1回目の治療後に検診で治っていたそうです!!
治っていたので、「産後の骨盤矯正」「産後の骨盤調整のセルフケア」についてお話ししました。
治っていたんですがマッサージを少し続けたいということで、この後「また逆子にならないか」を注意しながら数回マッサージで通って頂いてから治療を終了しました。
まとめ
この方の治療経過を見て、やはり週数が進んで逆子になると治りやすいのがわかります。
ただし、すぐに受診して頂いた時に限ります。すぐに受診がない場合は治りにくい場合もあります。
逆子の診断を受けても焦らずに、なるべく早く近くの専門家に診てもらってください。
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逆子治療についてはコチラをご覧ください。