今回は1回目で逆子が返りました!
治ったのは産婦人科でのエコー検査で確認されています。
この方がどのような方なのか、なぜ逆子が自然に返らなかったのか、どう返したのか説明します。
目次
- 患者さんのプロフィール
- 考えられる自然に返らなかった理由
- 治るまでの逆子治療の経過
- まとめ
患者さんのプロフィール
30歳
来院時の週数:30週目
逆子の診断:5日前に診断を受けた
逆子体操:仰臥位(仰向け)
逆子のセルフケア:せんねん灸(足三里、至陰、三陰交)
胎児の向き:わからない
子供:4歳と2歳の2人
第1子と第2子の出産方法:自然分娩
第1子と第2子の時の胎児:逆子の診断を受けなかった
カラダの冷えている場所:ふくらはぎより下(特に足首より下)
普段の胎動の動き:右上腹部と左下腹部につっぱるようなグルグルとした動きが多い
職業:主婦
既往歴:腰痛(寝る時も痛い、伸ばすと痛い)、拒食症
ストレス:5(10段階中)[育児によるもの]
睡眠時間:8時間(子供と同じだけ寝ている)
夜トイレの回数:1回
考えられる逆子が自然に返らなかった理由
上記の黄色で線を引いてあるところが、キーポイントになります。
- 逆子の診断:5日前に診断を受けた
- 逆子のセルフケア:せんねん灸(足三里、至陰、三陰交)
- 子供:4歳と2歳の2人
- 第1子と第2子の時の胎児:逆子の診断を受けなかった
- カラダの冷えている場所:ふくらはぎより下(特に足首より下)
- 既往歴:腰痛(寝る時も痛い、伸ばすと痛い)、拒食症
1番に注目するところは3人目の出産なのに今回が初めての逆子ということです。
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15日前に診断を受けた
ほとんどの人が診断を受けて何週間も経って、32週目くらいに来院されます。しかし、この方はすぐに来院してくれた上にまだ30週目でした。すぐに受診して頂けただけでも治りやすいのに、まだ週数も浅いのでこの時点で治りやすいのがわかります。
「早い来院」これは逆子が治りやすいキーワードです。
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2
「せんねん灸(ドラッグストアにも売っているお灸)」をセルフケアでしていたそうです。これを医師からアドバイスされて、医師に言われた足三里、至陰、三陰交のツボにしていたそうです。この3つのツボは僕も逆子治療でよく使っています。このツボに関しては下記をご覧ください。
逆子のツボに関してはコチラ
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3
子供いると面倒を見るのにお母さんは疲れてしまいます。疲れると逆子が治りずらいのに、疲れてしまうから面倒を見ないということもできません。
さらにこの方は2人もいます!喋れるようになってきてかまうのに大変な時期です。これは治りずらい原因になるので注意が必要です。
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4第1子と第2子の時の胎児は逆子の診断を受けなかった
第1子と第2子の逆子の診断を受けなかったのに、今回は逆子の診断を受けました。これは今回の疲労度が以前より高くなっている可能性があります。お話を聞いて違うのは、今回は2人の子供がいることです。それ以外の生活環境は変わっていないそうです。子供の面倒を見ることによるストレスをケアしなければいけません。
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5
腰痛がもともとあるので、腰や股関節の筋肉がコッていることが想像できます。こっていると血流が悪くなるので、その先にある足も一緒に血流が悪くなります。多くの患者さんが腰と股関節の血流を上げることで、足が温まる感じる事ができます。この方は腰と股関節のケアが必要です。
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6拒食症
もちろん今はもうないみたいですが、注意は必要です。看護師として勤務していた時に過度なストレスで拒食症になり、食べても吐いてしまっていたそうです。それほど内臓に影響が出るの方だと内臓が弱い可能性があるので、胃腸の治療も考える必要があります。
治るまでの逆子治療の経過
この時点で、この方の治療方針は下記になりました。
- カラダの疲労をとる(育児によるカラダの疲れ)
- ストレスによる自律神経の乱れを改善する
- 足先の冷えを改善する
- 腰痛を改善する
マッサージ、鍼灸治療、遠赤外線治療器で治療をしました。
1回目の治療
僕の経験上、ギリギリで逆子の診断を受けた人は大抵一回で治ります。多くても2回です。なので、僕が基本としている治療をしました。
基本の治療というのは、腰股関節と肩首のマッサージ、足にお灸、お腹にお灸です。ストレートネックがあったので特にそこを中心に行いました。
まずはこの治療で様子を見て、経過を聞いて治療をしていくことにしました。
2回目の治療
1回目の治療後に検診で治っていたそうです!!
しかしお腹の中でくるくるしていることを感じるとのことだったので、この日は安定するように治療しました。ストレートネックの治療と腰股関節の治療です。
3回目の治療
この時は「頭が下に感じていて、もう安定もしている。」ということでした。検診日がまだでエコーでの検査がまだだったので、治療は続けたいと希望があり治療しました。
治療は2回目と同じようにストレートネックと腰股関節の治療です。疲れもあるので、全体の血流量が上がるように治療しました。
4回目の治療
この時に産科のエコー検査で逆子が治っていたことを聞きました!
産後の説明をして治療は終了しました。
まとめ
この方の治療経過を見て、やはり子育て育児による疲れは逆子に影響することがわかります。
しかし、この方はすぐに治療に来て頂けたのですぐに治りました。
逆子の診断を受けても焦らずに、なるべく早く近くの専門家に診てもらってください。
他の逆子の治療記録はコチラ
逆子治療についてはコチラをご覧ください。