逆子体操

逆子体操が辛いならやめるべき?後悔しないために知っておきたい事実

みなさんこんにちは!日本逆子治療協会の玉井です。以前にこのような質問を頂きました。こんな疑問にお答えします。

 

逆子体操が辛いなら無理に続ける必要はない

逆子体操が辛いと感じている妊婦さんは少なくありません。それでも「逆子を治すためだから」と、我慢して続けてしまう方が多いのが現実です。しかし、妊娠中の身体にとって「辛いことを無理に続ける」ことは、本当に必要なのでしょうか。

結論から言えば、逆子体操が辛いなら無理に続ける必要はありません。

妊娠中に「我慢」が前提になるのは危険

妊娠中はホルモンバランスや体重の変化によって、妊娠していない時と比べものにならないほど身体に負担がかかっています。その状態で「辛いけれど我慢する」という選択を続けると、下記のような症状につながる可能性があります。

  1. 身体の痛み
  2. 強い疲労感
  3. 精神的なストレス

本来、妊娠中の身体のために大切なのは「頑張ること」ではなく「無理をしないこと」です。

「逆子を治すためなら仕方ない」という思い込み

逆子と診断されると下記のような気持ちから、逆子体操が辛くても続けてしまいがちです。

  • 「逆子を治さないといけない」
  • 「帝王切開は避けたい」

ですが、「逆子を治すためなら多少の無理は仕方ない」という考え方を一度立ち止まって見直す必要があります。

逆子体操を辛くても続けるべき理由はあるのか?

多くの妊婦さんが逆子体操を行う理由は、「逆子が治ると聞いたから」です。では、本当に逆子体操に効果はあるのでしょうか。

研究では有効性は支持されていない

逆子体操は行っても逆子は頭位になりません。これは研究結果で証明されています。

ソース

「逆子体操をすれば逆子が治る」「やらないと治らない」という科学的根拠はないのが現状です。つまり、「辛くてもやれば治る」という前提自体が成り立っていない可能性があるのです。

なぜ今も逆子体操が信じられているのか

それでも逆子体操が広く行われているのは、以下のような理由が重なっているからです。

  • 昔からの慣習
  • 医療現場で長く使われてきた指導
  • 「何もしないよりはやった方がいい」という心理

効果がはっきりしないまま、「当たり前のこと」として続いてきた背景があります。

逆子体操が辛いときに起こりやすい不調

逆子体操は辛いだけではなく、不調を感じる理由になることも多くあります。僕が臨床で逆子の妊婦さんにとったアンケートでは、4つの不調を感じています。

  1. 肩こり
  2. 腰痛
  3. 気持ち悪い
  4. お腹が張る

肩・腰の痛み

逆子体操では、四つん這いの姿勢(胸膝位)を長時間とります。その結果、肩や腰に強い負担がかかり、痛みが出ることがあります。

吐き気やお腹の張り

四つん這いを続けた妊婦さんは、下記の症状を感じることもあります。

  • 気持ち悪さ
  • お腹の張り

これは妊娠中の身体にとって、決して軽視できる症状ではありません。

妊娠中に負担をかけるリスク

妊娠中は、できるだけ身体に負担をかけないことが重要です。例え健康にいいと言われる行為であっても、辛さを感じるなら中止するべきです。

例えるなら『運動』がわかりやすいです。

ウォーキング、ヨガ、ピラティスなど、運動は健康に良いとされています。こういった運動は妊娠中にも推奨されることがあります。しかし、いくら体に良いと言われていても、下記のような状態で無理に続ける人はいません。

  • 運動中に強い痛みが出る
  • 気分が悪くなる
  • 足がつる

「身体に良いこと」でも、身体が辛いならやめる。これはごく自然な判断です。特に妊娠中の女性の多くが意識していることだと思います。ところが逆子になると『逆子を頭位にするためなら我慢するべき』空気が生まれます。その結果、下記のような不調を我慢してしまう妊婦さんがいます。

  1. 肩の痛み
  2. 腰痛
  3. 気持ち悪さ
  4. お腹の張り

逆子体操が辛いと感じつつ続ける心理

逆子体操が辛いと感じながらも、続けている妊婦さんは少なくありません。その理由は、「帝王切開ではなく、できれば経膣分娩をしたい」という強い願いを持つ妊婦さんがいるからです。

そのためには赤ちゃんが頭位になる必要があります。そして、その方法として「逆子体操」しか知らないまま、がむしゃらに頑張ってしまうのです。多くの方が、『逆子を治すために必要なことなら、辛くてもやるべき』という前提で取り組んでいます。

辛いまま続けた時の後悔

ここで大切な話をします。

僕は「逆子体操が辛いならやらなくていい」と考えています。ただし、辛くないのであれば、本人が納得して続けるのも一つの選択だと思っています。なぜなら、逆子で出産を経験したあとに、下記のようなわだかまりや後悔を抱く方がいるからです。

  • 「なぜ私は逆子だったのか」
  • 「もっと何かできたのではないか」

逆子の多くは自然に頭位へ戻ります。だからこそ、帝王切開になります。

「理由がわからない」ことのストレス

理由が分からないことは、心理的に強い影響を残します。人は「分からないこと」に不安を感じやすいからです。

その結果、どちらの可能性も生まれます。

・やって後悔
・やらなくて後悔

後悔を減らすために必要なこと

だからこそ大切なのは、自分で納得をして選択することです。

「誰かに言われたから」ではなく、「自分で理解して決めた」という感覚が、産後の心を守ります。後悔やわだかまりは、マタニティブルーズや産後うつにつながることもあります。

まとめ|逆子体操が辛いなら、まず身体を優先

  1. 逆子体操に明確な効果は証明されていない
  2. 妊娠中は身体に負担をかけすぎないことが重要
  3. 辛いなら無理に続ける必要はない
  4. 最も大切なのは「自分で選ぶこと」

科学的にも、そして心理的な側面から考えても、逆子体操が辛い場合にやらないという選択をすることは十分に合理的です。ですが、産院での指導や意見、家族からの意見などがあって、悩み苦しむ人が大勢います。

妊婦さんの妊娠生活と出産は、その女性のものです。大切なのは、情報を理解したうえで自分で判断することかなと思います。それが妊婦さんのためであり、その女性のための一番の方法です。

 

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