みなさんどーもこんにちは!さかごらぼの玉井です。以前にInstagram(さかごらぼ)でこんな質問をいただきました。
今回の記事の根拠には世界中で発表されている論文があります。逆子には科学的根拠がないとされていますが、発表されている研究や論文はたくさんあります。Google scalarで「breech(逆子)」と検索すると約10万件もヒットします。それにプラス僕が逆子治療をした約200例のデータを基にお伝えしていきます。
36週第3子の逆子の妊婦さんのカラダの状態
36週第3子の妊婦さんから頂いたメッセージ
今回の36週第3子の逆子が治りやすい要因
- 第3子
- 2週に1回鍼灸院へ通院
- 毎日至陰と三陰交にお灸
今回の36週第3子の逆子が治りにくい要因
- 妊娠36週
- 35週までDW
- 30週から逆子
- 足が伸びている
今回の36週第3子の逆子は治りやすい
この情報から逆子治りやすいことが考えられます。逆子は36週までは自然に治るという研究があります。36週を過ぎると逆子は治りにくくなります。また、足が伸びていると逆子が治りにくいとされますが、それでも上記の条件なら逆子は治りやすいです。
36週第3子の逆子が治りやすい理由
第3子だと逆子は治りやすい
今回の逆子が36週でも治りやすい理由は、第3子だからです。逆子は産むほど治りやすくなります。第1子より第2子、第2子より第3子。僕が逆子治療をしてとった統計があります。
また、アメリカワシントン大学の研究論文もあります。*参考文献(1)
逆子は家族歴が影響する
逆子は家族歴が影響することも研究でわかっています。自分や家族が逆子で生まれた人がいる場合は治りにくいということです。その場合は第1子第2子も逆子で生まれているはずです。第3子だけが逆子が治らないなら影響はしていません。
器質的な要因の影響もある
器質的な要因が影響することもあります。ですが、産んでいたら器質的な要因の影響は減ります。それも考えると大きく影響しているのが母体の疲労だと考えられます。
36週第3子の妊婦さんの疲労症状
今回の妊婦さんの疲労症状は以下の2つです。
- 全身のこり
- 胃腸の調子が悪い
母体が疲労をして首肩こり腰のこりや痛みがあれば、自律神経が乱れています。自律神経が乱れていれば胎動が減り逆子が治りにくくなります。逆子が治らない妊婦さんの多くに睡眠障害と胃腸の不調があります。その場合は治りにくい傾向がありますが、今回の妊婦さんはありませんでした。
自律神経の乱れが胎動に影響する理由
腰のこりや痛みがあれば、子宮の血流が悪くなります。子宮の血流が悪くなればお腹のスペースが減り逆子が治りにくくなります。それについても上記の動画で説明しています。
36週第3子の逆子を治す方法
36週第3子の逆子を治る方法は2つ
- 鍼灸マッサージを受ける
- セルフケアをする
鍼灸マッサージを受けるのが1番早いです。自律神経を整えるのも腰のこりを改善することもできます。今回の妊婦さんはお灸をしています。至陰に対する論文の多くは逆子の妊婦さん自身でお灸をしています。
妊婦さんがお灸をしても逆子は治る
逆子の妊婦さん自身でお灸をして逆子が治りやすくなっています。それくらいお灸は簡単にできます。もしお灸をしても逆子が治っていないのだとしたら、それ以外を改善する必要があります。だから、逆子に対する鍼灸を受けるのではなく、妊婦さん自身の体調を改善する治療を受ける必要があります。
逆子を治すためには妊婦さんの体調を整えることが必要
セルフケアもいいと思います。逆子を治すために自律神経をや腰お尻のこりを改善する方法をYoutubeに載せているので観てみてください。
36週第3子の逆子に対するお灸のポイント
お灸は熱いことに意味があります。なので、熱くないと意味がありません。もし熱く感じないなら、熱く感じるまで行う必要があります。至陰のお灸に対する研究の多くはせんねん灸を使用していません。
棒灸というものを使用しています。これは熱量を調整しやすくとてもやりやすい方法です。
線香でも代用できる
線香を近づけても棒灸と同じような効果があります。棒灸は手軽で安いのでオススメです。お灸のやり方はInstagramのリールにあるので観てみてください。お灸が逆子に効く理由はYoutubeで説明しています。
【36週第3子の逆子】まとめ
簡単にまとめると、36週でも第3子であれば治りやすい。なぜなら、研究論文の統計でも僕がとっている統計でも、第3子の場合は母体がどんな状態でも逆子は治りやすいから。お灸をしても逆子が治らないなら、それ以外の疲労症状を改善する必要があります。母体が疲労をすると胎動とスペースが減ってしまうからです。疲労を改善するためには鍼灸マッサージを受けるか、セルフケアをしてみてください。
ということです。
参考文献
(1)Rayl J, Gibson PJ, Hickok DE. A population-based case-control study of risk factors for breech presentation. Am J Obstet Gynecol. 1996 Jan;174(1 Pt 1):28-32. doi: 10.1016/s0002-9378(96)70368-x. PMID: 8572022.