逆子の診断を受けた妊婦さん
逆子の診断を受けて不安…ずっと膀胱を蹴られているけど、逆子は治っているの?
こういった疑問に答えます。
目次
- 逆子の妊婦さんについて #7
- 治った理由の考察
実は逆子、逆子治療は科学的根拠がありません。
なぜ逆子になるのか、なぜ逆子治療で逆子が治るのか科学的に原因はわかっていません。
なので、私が施術をした「逆子が治った実例」を基に、私なりの仮説を解説していきます。
あくまで「個人の考え」によるもので決して科学的な根拠はありません。
実例を基に逆子について説明させて頂いて、少しでも多くの逆子に不安を感じる妊婦さんの助けになればと思います。
今回は令和2年の10月に逆子が治った一例を紹介します。
この方は最初からずっと逆子だと診断されている方でした。
また、逆子のまま約35週になってしまっていて、週数は進んでいました。
そして、最大の特徴は「膀胱を蹴られている感じがあるのに治っていた」ことです。
なぜ治ったのか、その考察を説明していきます。
「逆子治療への不安がある」「逆子治療は実際に治るのか知りたい」と感じる方に観て頂いて少しでも、逆子治療に対する不安を解消できたらと思います。
逆子の妊婦さんについて
今回の妊婦さんは、どのような人なのか詳しくご紹介します。
妊婦さんについて
年齢は33歳
「カラダの不調はない」と言っていましたが、実際に診てみると自律神経は乱れ、全身にこりがありました。気持ち悪いや嘔吐、胸焼けのような内側の症状はありませんでした。
仕事はDWをしていて、30週まで仕事がありました。
来院時は産休に入ってから4週間経っていましたが、仕事へのストレスは多かったようです。
逆子について
この方は34週と6日で来院されました。その時の胎児は約2000gでした
逆子になった時期はわからず、最初からずっと逆子だったようです。
逆子治療の流れ
この妊婦さんの逆子が治るまでの治療回数は全部で5回でした
1回目の施術から胎動が増え始めて、鍼やお灸、マッサージなどの治療をして、5回目の施術後の産科での検診で治っているのを
「妊娠36週4日」で確認できました。
治った理由の考察
この妊婦さんが治った要因として一番大きいと考えられるのは、「刺激への反応の良さ」と「体質」です。
最初からずっと逆子の場合は、治りづらい傾向にあります。
しかもこの方は35週の時に初めての来院でした。
ずっと逆子でも治療を早く始めることができれば、私の統計では治る確率は高くなっています。
しかし、来院が遅くなると治りづらくなります。
それなのに治った理由は、治療が良く効いたからだと考えられます。
同じ逆子治療をしても、すぐに胎動が出る妊婦さんと、出ない妊婦さんがいます。
例えば、怪我をした時に治りが早い人と、治りが遅い人がいるのと同じようなものです。
治療をした時の効果の出方は、人によって違います。
今回の妊婦さんは、他の妊婦さんよりも明らかに治療が効いていました。
胎動が増えるのはもちろんのこと、体調も良くなるのが早かったです。
なので、週数が遅い来院でも、治りやすかったんだと思います。
それでも、週数が進んでいれば、スペースがなくなってしまうので胎児は返りにくくなってしまいます。
なので、この妊婦さんは子宮も柔らかかったと考えられます
例えば、ストレッチをした時に、柔らかい人と硬い人がいるように、子宮の軟性も同じで個体差があります。
柔らかい方が伸びるので、逆子は治りやすくなります。
週数が遅くても治る場合は、この軟性が関わります。
逆子治療は早期治療が1番です。
今回の妊婦さんは治療効果が出やすかった「刺激への反応の良さ」と、子宮が柔らかいという「体質」から、週数が遅くても治りました。
この妊婦さんは、ずっと膀胱を蹴られるのを感じていました。
しかし、実際は治っていました。
もし、今膀胱を蹴られている感じがしていても治っているかもしれません。
なので、膀胱を蹴られるからと、強く不安に思うことはありません。
ですが、逆子を放っておいて良い訳ではありません。
逆子治療は早い方が絶対に治りやすいです。
今逆子であるならば、早めの治療をオススメします。